感情を持つゾンビ
「怪異」感情を持つゾンビ(創作) 地球上で最初のウイルスはどうやって出現したのか。約40億年前の地球は、小さな物質があるだけのモノに満ちた世界だった。そのモノが「非生命」から、遺伝情報を複製する「生命もどき」へと一線を越えた。その瞬間を目撃した研究者がいる。試験管の中で、「モノ」にすぎなかった物質が寄生体へと驚きの進化を遂げた。そして細胞へと進化、物質の1つが周りの成分を引き寄せて自分の複製を作り始めた。ところがこの時点で、時々、複製のミスが生じ敗北者である「出来損ない」が生まれた。どこが壊れたのか複製ができなくなっていた。それではまた儚くも消えて無くなると思いきや、「生命もどき」へと回帰した敗北者である筈の「モノ」は、しぶとく他の生命体物質の複製反応を借りて数を増やした。まるで寄生体だ。とは云え、人間身体を司るDNAの60%はウイルスです。Virusが仮に生命でないとしたら、人間の生命体としての本体は40%です。人間は感情を持つ歩くゾンビだといえましょう。オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ