2021年03月19日

絶対存在2

カテゴリ:絶対存在論
神の存否-2
 絶対的真理の存在論的証明は、人類の曙以来問われ続けられてきた課題です。通常我々が聞き及んでいる絶対的真理の存在は、古史以来の哲学にも多く見られるように「絶対者(独:Absolute/仏:absolu absolute/英:the Absolute)として表現されています。小学館デジタル大辞泉では、哲学では他の何ものにも依存せず、無制約的にそれ自身において存在する最高の超越的実在として絶対的なもの、無制約者と記されています。世界大百科事典第2版の解説には、如何なる他のものにも依存せず、自立的・自発的且つ自在であり、条件や制約による制限を知らず、完全で究極的な存在をいうとあります。古代の記史以降に顕われる、人間とは無関係に存在しその法則に人間が介入しえない世界という意味での自然を意味でフュシス、「自然対社会」という対概念は,古代ギリシアの哲学者によるフュシス(physis)対ノモス(nomos)という対概念以来のもので,対してノモスは習慣や法律や制度など人間が人為的につくったものを意味しました。他にはコスモスとしての宇宙、善のイデア等の実体、一者(to hen)とも呼称されます。然し乍ら、中世以降、取り分け西洋文明の以来の神や其れに準ずるものは,人間を超越する狭義の絶対者として語られます。近世以降になっては精神・理性・自我性・人間性、更には人間に無条件の服従と承認を迫る理念、知や信念などが人間界における絶対者として登場します。「絶対(absolutus)」とは元来は解き離された意を意味し、ここから独立的・自存的の意味となります。此等の定義に対し日本大百科全書(ニッポニカ)の解説では、絶対者とは相対者の反対概念として顕れます。其れそのもの自身において存し、他の何ものによっても制約されず且つ限界づけられないものを云い、場合によりては「無制約者(das Unbedingte)」とも呼ばれることがあるとします。



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最終更新日  2021年03月23日 12時33分41秒
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