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事件は昨晩起こりました。
彼は毎週水曜日夜のクラスを受講しています。授業が終わるのは21時15分。昨日は少し早めに終わったので、アパートの駐車場に着いたのは21時20分頃だったと思います。 アパートのすぐ手前の駐車場は全て埋まっていたので、反対側のスペースに車を止め、私たちはおしゃべりしながらアパートの入り口に向かいました。 建物のの入り口の扉を開け、私が郵便受けの鍵穴に鍵を差し込もうとしたところ、彼が後ろで 「I'll give you money」 と言うのが聞こえました。(何を言ってるんだろう?)と思い振り向くと、私のすぐ後ろで彼が財布を広げ、その横で男性が銃をかまえているのが目に飛び込んできました。もう一人別の男性が扉を抑えています。 どちらの強盗もマスクをかぶっていました。 彼は財布の中を強盗に見せ、自分が1ドルも持っていないことを証明していました。強盗は銃を私に向け 「Give me money」 と言いました。私はすぐにバッグの中から財布を取り出し、持っていた紙幣を全て彼に渡しました。 私から紙幣を奪うと二人組は走って逃げ去りました。 不思議と恐怖心はそれほどありませんでした。「お金を渡せば大丈夫」とただただ早く立ち去ってくれることを願っていた私。 自分達の部屋に入ると、すぐに警察へ通報しました。 時間が経つにつれ、強盗が突きつけた銃のイメージだけがやたら鮮明に思い出されました。小型銃でリボルバー式ではなく横に長かったです。 突然、どばーっと涙が出てきました。安心したからとか怖かったからとかではなく、もしこんなことで命を落としたり彼を失ったりしたら、と考えるとやりきれなくて。だって、たった数ドルのために殺人を犯したり、命を奪われている人が現実にいるんです。 5分後ぐらいに警察官が2人やって来ました。 私が銃のことしか覚えていなかったのに対し、私の彼は2人組みのことをけっこう覚えていました。身長がどれぐらいで、体型がどうで、どんな服装で、年がいくつぐらいで...。実は彼、駐車場に入った時点でこの2人(マスクなし)を目撃したそうです。その時は彼らが若かったので近所の子供(高校生ぐらい?)だろうと思い、まさか強盗だろうとは想像しなかったそうです。 (ただ、彼らが子供だと分かっていたので、なおさら彼は2人組が銃で無茶なことをするのではないかと不安だったそうです) 特徴を挙げているうちに、一人の警官が「I know them」と言いました。そして私たちに名刺を残し、彼らは急いで去っていきました。 ここのアパートに入る前、同じようなケースが過去にあったことを友達から聞いていました(そのときも被害者はアジア人、友達の友達です)。だから最初の頃はわりと慎重になっていたのですが、ここ1年間とても安全で近所で不審な人を見かけることもなかったので油断しはじめていました。 駐車場に見知らぬ人がいる時は、迂回するなど用心するべきでした。 自分の身は自分で守るしかありません。特に強盗に合ったときは、逆らわずに従うことが大切だそうです。そして1人だけでいいから強盗の特徴をしっかり捉えておくといいそうです。 2度と経験したくない事件ですが、防犯についてもっと真剣に考える機会を与えられたと思っています。 この事件の話、親には絶対言えません。 (追記) 1日経過しましたが、アパートに入る前にびくびくしている私がいます。外で物音がしたり人の声がすると、「強盗では?」とやたら反応してしまいます。彼に落ち着くよう言われるのですが、思っていたより昨日の影響は大きいようです…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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