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■ お茶の栽培 ■
さて、今言ったゴールデンウィークと言えば...良く昔から聞く お茶の日思い出しませんか? -ちょっと待つor前の人に聞く- そうですね。八十八夜です。立春から数えて八十八夜、今年は5月2日でした。 八十八夜は節分や土用などのなかまで、季節の変化の目安として昔から言われる 日です。 予備:雑節のひとつ、二十四節気以外の季節変化の目安、節分・入梅・半夏生・ 二百十日・土用・彼岸 お茶は年に何回採れるか知っていますか? -ちょっと待つor前の人に聞く- お茶を摘むことを摘採とも言いますが、一般的に春から夏にかけて3回、一番茶、 2番茶、3番茶と3回が普通です。 あとは、秋から冬にかけて1回、冬秋番茶と言いますが採ることがあります。 春の一番茶で良いお茶を作る為に、3番茶、冬秋番茶を採らないとか、 最近はやりのカテキン成分を多く含むお茶を作るために、3番茶や冬秋番茶に力を 入れるなど、お茶農家ごとに作り方は変わってきます。 楽しみ方もそれぞれ違い、一般的に上等とされるのは、一番茶のミル芽を製茶した お茶で、先程の八十八夜の頃のお茶です。 やっぱり、秋冬に養分を貯めて、その力を使って出る芽は力強くおいしいお茶が 出来ます。ゆっくりおいしいお茶を飲みたいときは一番茶がオススメです。 食事の時など、さっぱりしたお茶が飲みたいときは2,3番茶が良いと思います。 また、メチル化カテキンでアレルギーに効くと有名になった「べにふうき」は 冬秋番茶が一番成分が載ります。 お茶は日本全国で飲まれていますが、どんなところで育つかご存じですが? 元々、亜熱帯性の植物ですのであまり寒いところでは育ちません。 年の平均気温が15℃くらいで、雨量が1,300mm以上が目安になります。 日本でもあまり北に行くと育ちにくく、茨城-新潟を結んだ線の南が 目安になります。 お茶畑に扇風機のでっかいのがついているのよく見かけませんか? 新芽は霜で凍って、いきなり日が当たると焼けて真っ赤になってしまいます。 放射冷却で冷え込む日には、地上5~6m辺りに5,6℃気温の高い層が 出来るので、その暖かい風を当てて霜が降りるのを防ぎます。 その為の扇風機です。 予備:静岡だと春先に遅霜注意報とか聞きませんか? あれって、お茶の産地だからやるんだと思いますよ。 また、お茶ってどんな品種が栽培されているか知っていますか? -ちょっと待つ- 一般的には、「やぶきた」と言う品種聞きませんか? お茶を売っていると「やぶきただから良いお茶だね。」と言われるかたが いますが、その通りで、日本人の味覚にあった旨みが多く含まれています。 また、気候が日本にあっている為、収穫が安定して多いのも特徴です。 今では、日本の全作付け面積の約80%がやぶきたです。 予備:杉山彦三郎さんが 参考資料※ やぶきた 76.7% ゆたかみどり 4.4% さやまかおり 1.8% かなやみどり 1.6% おくみどり 1.5% あさつゆ 0.9% さえみどり 0.5% おおいわせ 0.4% 品種によっても育つ条件が違います。寒いところで有れば遅く芽が出て 霜をよける事が出来る品種が良いだろうし、逆に暖かければ、早く収穫 出来る品種を選んだりします。一軒の農家でも、全部いっぺんに収穫期に なってしまったのでは、良いお茶が採れるのが2,3日になってしまい 製茶出来ないので、品種を変えて対応したりします。 予備:同じ品種は全て挿し木で、今風に言えば同じ遺伝子のクローンです。 これにより安定した性質を受け継ぎます。 新品種は雄しべと雌しべで交配させて出来た実を植えて作ります。 実生と言います。これの中から選抜し、良い性質を持ったものを 品種登録し、育成、挿し木で増やしていきます。 実際のお茶畑の写真をいくつか持ってきました。 これはうちの育てるパターンなのですが、 挿し木をして1,2年苗を使います。これを畑に植え、3,4年で 幼木園になります。ボサボサの木で伸ばして2,3年おき、その後、 かまぼこ型の畝に仕上げます。少なくとも普通の茶園になるまで 5,6年かかり、もし、交配からはじめると10年という時間は すぐにたってしまいます。 お茶の畝が出来てから約25~30年で勢いが落ち始めるので、 この頃に植え替えを行います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/07/21 11:43:45 PM
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