自家焙煎珈琲カプリコーン

「コッコ？変な名前。にわとりじゃあるまいし。」
「しっ！聞こえちゃうよ。コッコって糞って言う意味なんだけど、果実が残ったまま乾燥してしまった豆で、ものすごく臭いらしいよ。」
「へえーっ。あっちのみどりメッシュを入れてスカしてるの誰？」
「別にカッコつけてるわけじゃなくて、ただのカビさ。」
「ぷっ、カビだったんだ～。」
「あまり豆のこと笑うのは良くないよ。君だって、何言われてるかわかんないよ。」
「どーせチビだとか、ガキだとか言われてんでしょ。」
「えっと、君は・・・。」
「発育不良豆よ！」
「あ、どおりで・・・。」
「何よぉ。」
「ごめん、ごめん！でも、いろんな豆たちがいるよね。虫食いや、真っ黒の豆なんかはすぐわかるけど、平静を装ってる豆もあるからね。」
「そういえば、あなたは誰？」
「ふっふっふっ。やっと聞いてくれたねぇ。僕は、一粒入っていても気持ち悪くなるほど廻りに影響を及ぼす、悪ーい豆ベルジさ。またの名を未成熟豆とも言うが、ベルジの方が、何か悪そうでいいだろう？」


今日の珈琲　
　スマトラ・マンデリン（深煎り）
　　昨夜帰って来たのが遅かったので、眠いです・・・。
　　苦味のきいたコーヒーで。