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CAPTAINの航海日記

CAPTAINの一筆書き旅行記 その3

<CAPTAINの一筆書き旅行記 その3 ~信越編~>

◎はじめに
一筆書き旅行も、3回目の旅行・信越編へと突入しました。
今回の旅行で特徴的なのは、新幹線を細かく利用していることで、上越新幹線と長野新幹線に、それぞれ2回、お世話になってます。
逆にいえば、それだけ乗り換えの回数も多くなるわけで、ダイヤの作成には若干苦労しました。
あと、この地域の路線はほとんど乗ったことがあるんですが、長野県と新潟県の一部に未乗路線があるため、記述には想像、推察の類がかなり入ってます。トンチンカンな記述がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。


1・信越編・初日(桑折~会津若松)
◎本日のルート
桑折   8:22 ~ (東北本線) ~ 岩沼 9:07
岩沼 9:44 ~ (常磐線)  ~ 原ノ町 10:38
原ノ町 10:52 ~ (常磐線)  ~ いわき 12:07
いわき 13:12 ~ (磐越東線) ~ 郡山 14:48
郡山 15:10 ~ (磐越西線・快速ばんだい9号) ~ 会津若松16:18(泊)
※一筆書きルート=桑折~(東北本線)~岩沼~(常磐線)~いわき~(磐越東線)~郡山~(磐越西線)~会津若松。距離=本日332.2キロ、通算3,890.6キロ。

◎あらすじ
信越は地理的に中部地方に分類されるせいか、私の住む東北地方からは遠い存在と思われがちです。
でも、福島県と新潟県は隣同士で特に境を接する会津地方は新潟との交流が盛んだし、長野県はそのお隣。そう考えれば、意外に近い存在なんです。電話の市外局番のアタマ3桁も福島県024、新潟県025、長野県026と連番なので、なんとなく親近感がわいたりもします。
そんな信越を制覇しに、今日から4泊5日で行ってきます。もっとも、初日の今日は専ら福島県内をうろつくばかりで、信越には足を踏み入れないんですが(笑)
前回の中断点が私の住む町・桑折だったので、そこから出発します。まずは、8時22分発仙台行きの普通列車で、岩沼へ。私にとっては見慣れた沿線風景なのであまり感慨がわきませんが、福島と宮城の県境や大河原付近の白石川沿岸は、春になると花が咲き誇り、絶景を演出してくれます。
9時07分、岩沼着。次に乗る常磐線の列車は9時44分発と多少間があるので、岩沼市内をフラつきます。もう少し時間があれば市内にある竹駒神社まで参拝できたんですが…
岩沼駅に戻って、旅を続けます。首都圏では水戸方面への快速や地下鉄や小田急から乗り入れる列車がひっきりなしに走っている常磐線ですが、私が乗っているいわきから北の区間は、電化こそされているものの単線のローカル線。沿線風景も、右手に丘陵、左手に田んぼという形が長く続くため、多少退屈です。それでも、原ノ町から先にはところどころ海の見える区間があり、ちょっとうれしくなります。今回の旅行では山間ばかりを走るので、海の見える区間は信越本線の柏崎~柿崎間、北陸本線の直江津~有間川間および糸魚川付近とこの常磐線ぐらいしかありません。だからしっかりと、目に焼き付けておきます。四ツ倉を過ぎると海は見えなくなり、12時07分、いわき着。
駅前で昼食を採り、今度は磐越東線に乗車。13時12分に発車しますが、郡山までの全線を走破する列車はこれを含めて1日7往復しかないので、貴重な存在です。
いわきを出た磐越東線は、しばらく常磐線と並走しますが突然プイと右に向きを変え、前方に見える阿武隈山地めがけて走ります。二駅目の小川郷まではそこそこ人家もあるんですが、そこから先はただひたすら夏井川の渓谷に沿う緑一色の景観。当然駅間距離も長く、小川郷から次の江田までが8.0キロ、江田からその次の川前までも8.0キロあります。それでも川前までがいわき市内の駅。面積日本一の市の座こそ静岡市に譲りましたが、その広さは特筆すべきものがあります。
小野新町を過ぎると、山間とはいえ比較的人家の多い地域に入ります。そして三春駒で知られる三春を過ぎ、阿武隈川を渡ると、もう郡山。14時48分の到着です。
郡山では、磐越「東線」から「西線」に乗り換え。15時10分発の快速ばんだい9号に乗って、会津若松へと急ぎます。
ホテルが建ち並ぶ磐梯熱海を過ぎると登り勾配に差し掛かり、しばらくすると左手にかつてスイッチバック駅だった中山宿のホーム跡を望むことができます。ここのスイッチバックは数年前に廃止されてしまいましたが、今回の旅行では、信越本線の二本木、篠ノ井線の姨捨と、二つのスイッチバック駅を経由する予定です。まだ見ぬ両駅に、一瞬思いを馳せます。
坂を登りきると、猪苗代町へ。全国4位の広さを誇る猪苗代湖こそ一瞬しか姿を見せてくれませんが、それをカバーするかのように磐梯山が雄大な姿を見せてくれます。頂上近くまで侵食しているスキー場の傷痕が痛々しくはありますが、やっぱり名山です。
翁島を過ぎると今度は右に左にカーブしながら下り勾配を行き、磐梯町に停車した後、16時18分、会津若松着。
会津若松からは、只見線に乗る予定です。17時03分発小出行という超ローカル線の只見線にしては接続が良い列車があるんですが、これだと乗ってる間に日が暮れてしまうし小出着も21時10分とだいぶ遅くなってしまいます。
ならば翌日の一番列車に乗って、思う存分只見線を堪能したい! そう思ったので、早いですが、今日はここで泊まることにします。酒どころの会津なので思う存分晩酌ができそうですが、明日は6時00分発といつもよりもかなり早い出発になるので、日が暮れたらすぐに就寝します。


2・信越編・2日目(会津若松~吉田~新潟)
◎本日のルート
会津若松 6:00 ~ (只見線) ~ 小出 10:13
小出 11:23 ~ (上越線・信越本線) ~ 長岡 11:57
長岡 13:40 ~ (信越本線) ~ 新津 14:35
新津 15:09 ~ (羽越本線) ~ 新発田 15:42
新発田 16:19 ~ (白新線) ~ 新潟 16:58
新潟 17:33 ~ (上越新幹線・特急とき406号) ~ 燕三条 17:46
燕三条 18:24 ~ (弥彦線) ~ 吉田 18:35
吉田 18:42 ~ (越後線) ~ 新潟 19:32(泊)
※一筆書きルート=会津若松~(只見線)~小出~(上越線)~宮内~(信越本線)~新津~(羽越本線)~新発田~(白新線)~新潟~(上越新幹線)~燕三条~(弥彦線)~吉田。距離=本日318.1キロ、通算4,208.7キロ。

◎あらすじ
今朝は、6時00分発の列車に乗るので、いつもよりも2時間ほど早く起床。宿での朝食が出る前に出発しなければならないので駅前のコンビニで朝食を調達し、朝もやなびく中会津若松駅へと急ぎます。
列車の中は、早朝だけあってガラガラ。そのうち通勤通学客が乗るのかもしれませんが、どこか違う世界に連れて行かれるんじゃないかとの嫌な予感がします。
ゆっくりと走り出した列車は会津若松市街の西端を走りぬけた後、西、北、西と向きを変え会津盆地を半周。只見線最大の町・会津坂下を過ぎると盆地が途絶え、新潟県との境目近くまで只見川に沿います。
只見川は、川というよりはダム湖の連続のような雰囲気で、流れは淀み、水も青緑色がかっています。もっとも、この色は湖面の周囲の緑を映し出しているのかもしれません。それぐらい緑濃く、人家や耕地の少ない地域を走っています。
1両分の長さしかないホームの無人駅にひとつひとつ丹念に止まり、福島県最後の駅・田子倉を過ぎると、六十里越の長いトンネルへ。このトンネルは長さこそ大したことはないんですが列車のスピードが遅いので、通過時間が異常に長い感じがします。
トンネルを抜けると新潟県。東北編の3日目以来、久々の来訪です。この辺りの家屋は1階に板を打ち付けてたり玄関の高さが地面よりもだいぶ高いところにあったりと、雪国らしい雰囲気に溢れています。雪国らしいといえば、越後須原の駅前にはスキー場もありました。
そんな風景を見ながら、10時13分、終点の小出に到着。会津若松からの135.2キロの道のりを、4時間かけてようやく走破しました。
小出で1時間滞留し、11時23分発長岡行の列車に乗車。普通列車ですが電化されているだけあって、さっきの只見線とは比べ物にならないぐらいの快走ぶりです。線路は信濃川支流の魚野川に沿い、その魚野川は飯山線が分岐する越後川口で、信濃川と合流。川の名前は信濃川に変わりますが、線名は上越線のままで走り続け、長岡のひとつ手前の宮内へ。線路名称上はここが上越線の終点ですがそのまま信越本線に乗り入れて走り続け、11時57分、長岡に到着。ノロノロ運転の只見線に乗り更に小出で1時間以上待ったにもかかわらず午前中に長岡に着けたんだから、早起きの効果大です。
その長岡の街では、昼食を兼ねてタウンウォッチング。新潟県の街はどこでもそうですが、長岡も同様に、アーケード街と道路中央にある融雪用のスプリンクラーが目立ちます。
13時40分、信越本線新潟行の普通列車で、長岡発。広々とした越後平野を快走し、14時35分、新津着。ここで15時09分発の羽越本線の列車にに乗り換えて、15時42分、新発田着。
そして新発田からは、16時19分発の白新線の普通列車に乗車します。長岡から先、1時間以内の乗車でチョコマカと乗り換えています。遠回りの旅行だから常について回る因果ですが、新津で34分、新発田で37分と、乗り換えのための待ち時間がかさむのが、非常にもったいなく感じます。
豊栄を過ぎるとこれまでの田園風景が一変して住宅が増え始め、東新潟から先は信越本線や貨物線が合流して左右に幾条もの線路が並ぶようになります。更に右手には、上越新幹線の車両基地へと延びる引込み線が見え、さすが日本海側NO1の都市だな… と感心しているうちに、列車は新潟駅のホームに滑り込みます。
時刻は17時を回ろうかというところ。朝早かったしそろそろ泊まるべきなんでしょうが、もう少し頑張ってみたいと思います。地平の在来線ホームから高架の上越新幹線ホームに向かい、17時33分発のとき406号で燕三条へ。車窓からは、今日飽きるほど見た越後平野がかなり遠くまで立体的に見渡せます。日本一の米どころらしく実に雄大な風景ですが、わずか数分触れただけで、17時46分、燕三条着。
燕三条からは、弥彦線で吉田へ。ところがここでも待ち時間が長く、次の列車は18時24分発。新幹線との接続駅とは思えない単線の吹きっさらしのホームで、上越新幹線と北陸自動車道の高架橋を見上げながら、なかなか来ない列車を待ちます。日も暮れかかった頃にようやく列車が到着し、乗車。しかしここでもわずか11分乗っただけで、18時35分に吉田に着いてしまいます。
今日は、この吉田で、旅行を中断しようかと思います。次に乗るべきは越後線の柏崎方面への列車なんですが、皮肉にも逆方向の新潟行がわずか7分後の18時42分に出発するので、いったん新潟に戻って、宿泊することにします。


3・信越編・3日目(新潟~吉田~高田)
◎本日のルート
新潟 7:41 ~ (越後線)  ~ 吉田 8:32
吉田 8:39 ~ (越後線)  ~ 柏崎 9:46
柏崎 9:52 ~ (信越本線) ~ 犀潟 10:24
犀潟 10:25 ~ (北越急行) ~ 十日町 11:17
十日町 13:30 ~ (飯山線) ~ 戸狩野沢温泉 14:55
戸狩野沢温泉 15:09 ~ (飯山線)  ~ 豊野  15:56
豊野 16:28 ~ (信越本線) ~ 高田   17:38(泊)
※一筆書きルート=吉田~(越後線)~柏崎~(信越本線)~犀潟~(北越急行)~十日町~(飯山線)~豊野~(信越本線)~高田。距離=本日255.4キロ、通算4,464.1キロ。

◎あらすじ
今日も早起きです。
ラッシュアワーが始まっている新潟駅。越後線7時41分発吉田行の列車に乗り込みます。
沿線に学校が多いのと市街地を走る関係で、車内は混雑。立ちんぼを余儀なくされます。
たくさんあった線路がたった1本に集約されて信濃川を渡ると、旧市街地にある白山、関屋と停車。更に関屋分水路を渡った先も、住宅街が続きます。新潟大学前でたくさん学生が降りて席が空き、次の内野から先は田園地帯に突入します。昨日と同じ広々とした風景で、田んぼとハサ木ばかりが目立ちます。
8時32分、吉田着。ここから一筆書きの旅を再開します。接続良く、8時39分発の柏崎行の列車があります。もっとも、この列車を逃すと次は12時30分発までないので、吉田から先の越後線は、閑散路線といっていいでしょう。
吉田を出発した列車はしばらく田園地帯を走りますが、大河津分水路を渡ると周囲がにわかに山がちになります。寺泊、出雲崎と港町の駅名が登場しますが、海があるべき方向を眺めても、山しか見えません。かといってトンネルもあるわけでもなく、少々退屈な車窓。早起きのせいもあってか、ついついウトウトし始めます。
目が覚めると田中角栄の故郷・西山を過ぎていて、まもなく柏崎というところ。人家が増え、海の気配が漂い出した頃、柏崎のホームに到着します。
柏崎でも接続が良く、9時46分着の9時52分発。乗り込むのは、長岡始発の直江津行普通列車です。
柏崎を出るとほどなく、海岸線へと出ます。海水浴場で知られる鯨波、波打ち際に位置する青海川など、これまでなかなか接し得なかった海と存分に触れ合います。柿崎辺りまでそんな風景が続き、その後も海と適度な距離を保ちつつ、西へと進みます。
10時24分、まもなく上越市にさしかかろうかという位置にある犀潟で下車。ここで今回の旅行では初めての第三セクター鉄道・北越急行に乗り換えます。これまた接続が非常によろしく、わずか1分後の10時25分発。昨日とは打って変わって、今日は乗り換え運が絶好調です。
1997年に開業した北越急行は、東京・越後湯沢方面と北陸とを結ぶメインルートで特急はくたかが最高時速160キロで突っ走っていますが、乗ってみると、犀潟から二つ目の大池いこいの森から先は、駅付近を除けば大半がトンネル。この辺りは岩盤が緩く、ほくほく大島-まつだい間の鍋立山トンネルなどは難工事を極めたそうですが、車窓を楽しみたい人にとっては、少々幻滅するかもしれません。
まつだいから先も長いトンネルがあり、抜けるといきなり信濃川の鉄橋。この路線の沿線には珍しく盆地が広がっており、右手から飯山線が寄り添うと、十日町に到着します。
十日町から、飯山線で豊野まで。次の列車も好接続かな? と思って時刻表を見ると、なんと13時30分までナシ! これまでの運を一気に吐き出した感じです。仕方なく、十日町の街で昼食&タウンウォッチングとなりますが、小さな街だから2時間を過ごすのは、かなりこたえました。
待ちに待った末、ようやく十日町を出発。ほどなく盆地は途絶え、線路は信濃川ともに、谷を進みます。人家のそれほど多くない地域ですが、それでも津南の駅裏には大規模なスキー場があったりして、観光客誘致への思いが伝わってきます。
14時10分着の森宮野原で、長野県に突入。このあたりで、信濃川も千曲川と、呼称を変えます。その後もしばらく川沿いを進み、14時55分、この列車の終着・戸狩野沢温泉着。ここで15時09分発の長野行普通列車に乗り換えます。
戸狩野沢温泉を出ると、これまで山ばかりだった風景が、急に開けます。信州らしく、りんご畑が目立ちます。飯山でトレードマークのホームの鐘を一瞥し、信濃浅野を過ぎると左手から信越本線が急カーブを描いて合流。なんだかこっちが本線のような感じがします。
列車の終点は長野ですが、15時56分、信越本線と接続する豊野で下車。16時28分発の普通列車に乗り換えます。
豊野からはさっき通った飯山線としばらく並行しますが、突然プイっと左にカーブして、山中に分け入ります。天下の信越本線ですが単線で優等列車も走っていない区間なので、どこへ連れて行かれるのかちょっと不安になります。
沿線は山また山。地図で見ると斑尾、飯綱、戸隠の山々が見えるような感じがしますが、その辺の知識がないので、どれがどの山だかさっぱりわかりません。辛うじて独立峰の黒姫山が、これじゃないかなぁと何となく気づいた次第。その黒姫山のふもとにある黒姫を過ぎると、新潟県に再突入。左手には妙高山と、麓に食らいついているスキー場群が見えます。
新潟県に入って3駅目の二本木は、スイッチバックの駅です。列車は本線から離れるとそのまま行き止まりのホームに突っ込み、バックで出発。引込み線に入った後今度は前進して本線に戻るという七面倒くさい手順を踏みます。パワーのある電車の普及や貨物列車の減少もあってスイッチバック駅は減少傾向にあります(二本木の手前の関山も元スイッチバック駅だった)が、旅のアクセントとしては、いつまでも残って欲しいと思います。
その二本木を過ぎるとほどなく山を降り終え、久々の平野部へ。この列車は直江津行ですが、17時38分着の高田で下車し、泊まることにします。昨日のお昼は長岡、宿泊地は新潟だったので、県下第三の街も訪れてみたい… ただそれだけの理由だったんですが、歩いてみると意外にも落ち着いた感じで、大町の雁木なんか、そこらの都市のアーケードにはない温かみを感じました。


4・信越編・4日目(高田~軽井沢)
◎本日のルート
高田 9:22 ~ (信越本線・快速くびき野3号) ~ 直江津 9:32
直江津 9:44 ~ (北陸本線) ~ 糸魚川 10:22
糸魚川 10:53 ~ (大糸線)  ~ 南小谷 11:50
南小谷 12:11 ~ (大糸線)  ~ 松本   14:12
松本  14:24 ~ (篠ノ井線・信越本線) ~ 長野  15:38
長野 15:53 ~ (長野新幹線・特急あさま522号) ~ 佐久平 16:17
佐久平 17:08 ~ (小海線)  ~ 小諸   17:23
小諸  17:09 ~ (しなの鉄道)~ 軽井沢  18:08(泊)
※一筆書きルート=高田~(信越本線)~直江津~(北陸本線)~糸魚川~(大糸線)~松本~(篠ノ井線)~長野~(長野新幹線)~佐久平~(小海線)~小諸~(しなの鉄道)~軽井沢。距離=本日301.0キロ、通算4,765.1キロ。

◎あらすじ
今日は、昨日までと比べてやや遅目の出発。
まずは、高田発9時22分の快速くびき野3号に乗車。この列車は新潟まで行きますが、わずか10分しか乗らず、直江津で北陸本線に乗り換えます。接続は良く、9時44分の発車。
ところで、北陸本線は全線、JR西日本の管轄となっています。JR東日本とJR西日本とが境を接しているところに出くわすと、太平洋側の住人としては妙な気分になります。両社が境を接しているところはここと大糸線の南小谷の2箇所あり、今日はそのいずれも通ることになります。
直江津を出た北陸本線は2駅先の有間川まではしばらく海岸線を走りますが、しばらくすると全長11,353メートルもある長い長い頚城トンネルに入ります。トンネル内には筒石という駅もあり、ここのホームへは地上から300段近い階段を下りないと到達できないとのこと。このトンネルを掘ったのは電化&複線化のためですが、近代化の代償もそれなりにあるようです。
頚城トンネルを出ると、能生。更に細かいトンネルを潜り抜けて、次の浦本で再び海岸線へ。そしてそのまま海沿いを走り、10時22分、糸魚川に到着。
次に乗るのは大糸線。10時53分発のディーゼルカーです。そういえば、今回の旅行では、ディーゼルカーに乗る機会が異常に少ないような気がします。磐越東線、只見線、飯山線、そしてこの大糸線。この後に小海線にも乗りますがとにかく少なく、信越地方の電化率の高さを実感します。しかも大糸線も、JR東日本との境界駅の南小谷以南は電化されていますし。
定刻に糸魚川を発車したディーゼルカーはしばらく平野を進みますが、4つ目の小滝から先は姫川沿いの渓谷に入ります。1995年の集中豪雨で不通になり運行再開まで2年間もかかった区間で、周囲を見渡すとそれ相応の険しさ。「早く通過してくれ~」との思いが、先に立ちます。
次の平岩付近で長野県に再突入。北小谷、中土と進み、この列車の終点・南小谷に到着。ここから先、松本方面へは、電車が運行しています。この駅は栂池高原の玄関口であり、電化区間が延びたのも納得です。
南小谷からは、12時11分発の松本行普通列車に乗車。乗ってる間に昼食の時間帯になってしまうので、駅前の売店でパンとコーヒーを慌てて買います。車内で食料をかっ込んでいる間に景色は流れ去っていき、食べ終わったときにはもう白馬。右手には白馬三山がよく見えています。
白馬は八方尾根や岩岳などスキー場のメッカですが、その先もスキー場が展開します。二つ先の神城は白馬五竜スキー場の玄関口だし、更にその先にはヤナバスキー場前という臨時駅まであります。さすがは白馬村だなと感心しますが、これほどスキー場が多い理由には標高が高いことも挙げられるでしょう。実は糸魚川からここまで、ずっと登り勾配。ヤナバスキー場前が標高828メートルで、大糸線内で一番高所にある駅です。
そのサミットの通過と相前後して、青木湖、中綱湖、木崎湖の順で仁科三湖が登場。線路はぴったりと湖岸に沿います。木崎湖を過ぎると急に視界が開け、ついに安曇野に。
この辺で腹がくちくなったのか、例のごとく(?)睡眠モードに入ります。しかし大糸線の信濃大町以南はかつて私鉄だったこともあり、ちょっと走るとすぐ次の駅に停車の繰り返し。寝たり起きたりの繰り返しになってしまいました。
松本に近づき人家が増えてくると、左手から篠ノ井線が合流。近代的な橋上駅舎の北松本を過ぎるとすぐ、終点の松本。14時12分、元私鉄らしく現役の私鉄・松本電鉄のホームと接した6番線ホームに滑り込みます。
松本からは14時24分発の上諏訪発長野行普通列車に慌しく乗り換え。じっくり歩いてみたい松本の街ですが、ナワテ通りも松本城も開智学校も見ることができずに去るのは非常に残念です。
松本を出発した列車は北松本駅の脇を高速で通過すると大糸線と別れ、山間部へと分け入っていきます。篠ノ井線の松本~篠ノ井間は明科が比較的大きな町ですが経由するのはひなびた村ばかり。西条が本城村、坂北が坂北村、特急停車駅の聖高原も麻績村で、次の冠着も坂井村と、村が連続してます。幹線鉄道でこれほど村が連続するのも珍しいケースでしょう。
冠着を過ぎると峠越えとなり、次の姨捨は今回の旅行で二つ目のスイッチバック駅。付近に「田毎の月」と形容される大規模な棚田が展開する景勝地です。姨捨からは下り勾配。信州らしくリンゴ畑が目立ちます。右手から長野新幹線としなの鉄道がまとめて寄り添ってくると、篠ノ井で、15時23分着。ここから線路名称は信越本線となりますが、列車はそのまま長野まで直行します。
川中島を過ぎ、左手にマルコメ味噌の工場が見えてくると、長野が近づいた証。列車はスピードを落とし、15時38分、新幹線開業で新しくなった長野駅の2番線ホームに到着します。
松本に続き、長野でもまた、タウンウォッチングをする余裕がありません。次に乗る列車は、15時53分発の長野新幹線あさま522号東京行。急いで新幹線ホームに駆け込みます。本当に今日は列車に乗っているか駅の中を走っているかどちらかだけの一日です。
長野を出発すると先ほど通った篠ノ井駅の構内を高所から見下ろし、千曲川を立派な鉄橋で渡ります。ただし、見せ場はここだけ。すぐにトンネルに入ってしまい。ある意味新幹線らしい車窓が展開されます。
でも、上田付近では、思いもよらなかった発見が。上田の街は千曲川の河岸段丘上に発展しているため段丘下部を通る旧信越本線(しなの鉄道)からは望むことができなかったんですが、新幹線からだとちょうど目の位置で街が見えるんです。10万都市にしては高い建物が少なく、落ち着いた佇まいを見せていました。
16時17分、上田の次の佐久平で下車。ここで小海線に乗り換え、小諸に向かいます。
といっても、次の列車は17時08分発までないので、しばしタウンウォッチング。長野新幹線には開業直後に乗ったことがあり、当時の佐久平駅前は田んぼばかりで何もなかった印象が強かったんですが、今歩いてみると駅前に大きなジャスコができていたりして、かなり様変わりしています。駅前だけ見てもまだ時間が有り余っているので、0.9キロ先にある隣の岩村田駅まで歩いてみます。岩村田は中山道の宿場町でしたが、当時の面影はあまり残っていませんでした。
その岩村田を17時06分に発車する列車に乗車し、新幹線を跨い(!)佐久平17時08分発。一筆書き再開です。右手に浅間山が見える佐久平をのんびり走り、17時23分、小諸着。
小諸からはしなの鉄道で軽井沢へ。次の列車は17時44分発なので、駅裏にある島崎藤村ゆかりの懐古園まで往復する余裕は、残念ながらありませんでした。
小諸から先は、平原を除けばほとんど別荘地と言っていい景観です。御代田、中軽井沢とかつての特急停車駅に丹念に停車し、18時08分、終点の軽井沢に到着します。
軽井沢の宿は駅付近に確保したんですが、せっかくだから旧軽銀座で夕食を食べてみようと、1キロ半ほど歩いてみました。目抜き通りにはたくさんのレストランが並んでいましたが、ムサイ男一人で入るには勇気の入る店ばかりで、右往左往しておりました。


5・信越編・5日目(軽井沢~安積永盛~桑折)
◎本日のルート
軽井沢 10:08 ~ (長野新幹線・特急あさま510号) ~ 高崎  10:24
高崎 10:35 ~ (上越新幹線・特急とき401号)  ~ 越後湯沢11:06
越後湯沢11:58 ~ (上越線)  ~ 水上 12:38
水上 13:39 ~ (上越線)  ~ 新前橋 14:30
新前橋 14:44 ~ (両毛線・東北本線) ~ 宇都宮 16:58
宇都宮 17:01 ~ (東北本線) ~ 黒磯  17:51
黒磯 18:12 ~ (東北本線) ~ 桑折   20:46(帰宅)
※一筆書きルート=軽井沢~(しなの鉄道)~高崎~(上越新幹線)~越後湯沢~(上越線)~新前橋~(両毛線)~小山~(東北本線)~安積永盛。距離=本日448.5キロ、通算5,213.6キロ。

◎あらすじ
信越編も、いよいよ最終日。気分も晴れやかに軽井沢の宿を出、長野新幹線で高崎に向かいます。
もっとも、今日の出発は昨日までよりも少し遅く、10時08分発車のあさま510号。今日通る予定の上越線清水峠越えの列車が1日6本しかないせいで、この形にせざるを得ません。今回の旅行ではこの上越線や只見線など運行本数の少ない路線があったり乗換での待ち時間が長かったりして、思うように動けなかった印象が強いです。
でも今日は、新幹線でスイスイ。例によってトンネルだらけでかつての碓氷峠越えが懐かしく感じられた長野新幹線で、早くも10時24分に高崎着。高崎では上越新幹線に乗り換えます。新幹線同士の乗り換えは一筆書き旅行全体でもここだけです。
10時35分発のとき401号に乗り、越後湯沢へ。昨日の朝以来の新潟県入りです。これまたトンネルの連続で、大清水トンネルを抜けると越後湯沢。ここでしばし温泉街を見学と参ります。
かつては風光明媚な温泉街だった出あろう越後湯沢ですが、町を見渡すとどうしても、バブル期に雨後のタケノコのように建設されたリゾートマンション群に目が行かざるをえません。士どもの夢の跡。今どれだけ稼動しているのかわかりませんが、何となくむなしさを感じる光景です。
11時58分発の水上行普通列車で、越後湯沢を出発。背後にスキー場が広がる越後中里を過ぎると、何となく背中のあたりがゾクゾクしてきます。というのも、私は上越線の下り線には乗ったことがあるんですが、上り線は今回が初乗車。ご存知の方も多いかと思いますが、清水峠越えの上越線は上り線がループ線を2本も有する山岳路線、上り線が新清水トンネルで地底深くを突っ切る近代的路線と、まるで性格が違うんです。ちなみに私は、ループ線も初体験で、しかも一筆書き旅行を通じてもループ線を通るのはここだけ。興奮度も倍増です。
信号場のような土樽駅を過ぎると、一つ目のループ線に突入。といっても、残念ながらほぼ全線がトンネルの中。清水トンネルを越えた先の二つ目のループ線の方が、見ごたえがあります。高い位置から湯檜曽駅を望むと、逆時計回りに一回りして湯檜曽に到着する仕掛け。列車本数の減少に伴いこのループ線を廃止する話もでているようですが、いつまでも残って欲しいものだと思いました。
湯檜曽の次が終点の水上で、12時38分着。ここでも昼食を兼ねて温泉街の見物をします。
山菜そばの昼食を済ませ、13時39分発の普通列車で南下。谷川岳の展望所のような上牧、尾瀬観光の玄関口・沼田と、利根川に沿って勾配を下ります。吾妻線が合流する渋川を過ぎると、左手に赤城山が大きく展開。裾野が広々として、実に立派な山です。その赤城山が後方に遠ざかると両毛線との乗換駅・新前橋で、14時30分着。今朝上越新幹線で発った高崎からはわずか2駅、7.3キロしか離れていないので、群馬県の中枢部と越後湯沢とをほぼ往復した計算になります。
14時44分、新前橋発。右手車窓には、広々とした関東平野。これまで山間ばかり走っていたので、新潟以来久々の平野部となります。また、主要駅で接続する東武鉄道の存在も、ここが関東なんだな~との思いを、強くさせてくれます。伊勢崎は東武の本線・伊勢崎線の終点だし、佐野では佐野線、栃木ではこれまた本線格の日光線が接続。桐生や足利でも接続こそしませんが東武の路線が近くを走っています。
でも、日光・鬼怒川方面への特急がひっきりなしに走っている日光線を除けば、いずれもローカル線で、これだけローカル線を抱え込んで東武は大丈夫なんだろうか? と若干心配にもなります。
16時21分、小山着。両毛線はここで終わりですが、この列車は小山で11分停車した後、宇都宮まで直通します。そのせいか安心して寝入ってしまい、気がついたら小金井の車両基地も自治医大のキャンパスも既に通過していて、宇都宮のひとつ手前の雀宮。左手から日光線が合流して、16時58分、宇都宮に停車します。
宇都宮からは17時01分発の黒磯行に乗車。乗り換えの時間がないせいで、車両は既に満員。久々に立ちんぼ旅行となってしまいます。各駅に丹念に停車して17時51分、黒磯着。
次に乗る列車は、18時12分着の仙台行普通列車。せっかくの信越編最後の列車なのに見慣れた車両。しかも宇都宮に引き続いて乗り換え時間も短いので、個人的には旅情が減殺された格好です。
定刻に黒磯を出発し、ほどなく県境を越えて3日ぶりに福島県に突入。白坂、新白河、白河と「白」のつく駅に3連続で停まります。栃木県側に黒磯、黒田原と「黒」のつく駅が多いのとは対照的です。
矢吹、須賀川と日が暮れる中盆地とも丘陵ともつかない風景を走り、19時15分、水郡線との接続駅・安積永盛に停車。次回の旅行ではここで乗り換えて水戸に向かう予定ですが、今日はまっすぐこの列車に乗り、桑折の自宅に帰ります。
郡山と福島でたくさんの客が乗ってはその先の駅で何人かが降りるという形を繰り返し、20時46分、桑折着。改札の外に吐き出された客を迎えに来たクルマの列が、駅前を埋め尽くしていました。


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