CAPTAINの航海日記

2012/08/25(土)07:12

福島と栃木の県境

その他の都道府県の話(927)

今日もまた日光旅行関連ネタです(笑) 今月上旬に水戸まで一人旅に行った時、別館の日記において、 「磯原駅を出た10両編成の列車は快走を続け、実にあっさりと福島県いわき市との境を通過する。列車自体のスペックにもよるところが大きいのだが、この県境自体に、それに相応しい重厚さが見られないのだ。」 「郡山駅方面へと向かう磐越東線の運行本数は、一日わずかに6往復。しかも、40.1キロも先にある小野新町駅までに停車する五つの駅はすべて無人駅である。夏井川沿いの山間を通るから致し方ない面はあるのだが、常磐線よりも数倍県境地帯っぽい雰囲気だ。それは、福島県といういささか広すぎる県における、浜通りと中通りとの地域感覚の相違をも、象徴しているように感じられた。 」 といった具合に県境についてちょっと触れたのですが、東北本線においては、「県境はやはり県境」という感じでしたね。県境に架かる黒川の鉄橋は橋脚が高く険阻なイメージがありますし、県境付近の白坂、豊原といった駅も淋しい無人駅。余談ですが、福島県側が白河、白坂と「白」のつく地名が多いのに対し、栃木県側は黒川、黒田原、黒磯と「黒」のつく地名が多いのもまた、両県の断絶ぶりを明確にしているように思えました。 が、この印象は、あくまで上り列車に乗った時の話。下り列車だと、黒磯駅を出てすぐ先に架かっている那珂川の鉄橋に、強烈な県境性を感じてしまうのです。 考えてみたら、東北本線(というか、黒磯駅以南は「宇都宮線」か…)の列車はすべて黒磯駅で乗り継ぎになるから運転上で断絶されている面がありますし、沿線風景も、黒磯駅以南は関東平野を疾走するのに対し以北は丘陵の中を行きますからね。栃木県最北端の那須町はリゾート地として知られていますがそれは那須岳付近に限った話であり、東北本線沿線は実にひなびた山村の雰囲気が濃厚に漂っています。「田舎=東北」というステレオタイプは肯定しかねますが、少なくとも関東っぽくない(笑) そう言えば、日光と那須も、リゾート地としては対照的ですよね。前者は箱根や軽井沢といった関東近辺の有名リゾート地と同様に駅を基点としてリゾート地が広がっているのに対し、那須は駅にその機能が希薄な感じがします。那須観光に際して黒磯駅や那須塩原駅を利用する人は少なくないでしょうが駅周辺には観光施設は殆どないし、那須町役場があるはずの黒田原駅周辺は、どう考えても観光とは無縁。 …話が飛び飛びになってしまいましたが、東北本線沿線を見た限りでは、那須町付近が福島、栃木両県、ひいては東北地方と関東地方との明確な境界というふうに感じます。ところが、こちらのページの「白河周辺」の項を読むと、 「この地域で特筆すべきは、歴史、行政・政治、メンタリティにおいて絶対的ともみなされてきた、『関東地方--東北地方』(古くは「関八州--みちのく」)という境界が、近年では経済を突破口として、著しくボーダーレス化を進めつつある現状である。(中略)白河などの西白河郡は、須賀川地域を挟んだ郡山に比し、栃木県の那須地方は隣接している土地である。この両地域相互を、一般道路に限ってさえ国道4号・国道294号を主軸に主要地方道・県道が完全舗装で複数連絡している上、そのどれもが信号も少なく時間的距離が短い。」 などという記述が見られ、ちょっと面食らいます。さすがに「完全舗装で複数連絡」云々の記述には、「んじゃぁ、白河近辺の一般道路は未舗装が普通なのかい!」と突っ込みたくなりましたが(笑) 地理的障壁をものともせずに栃木県北部との結びつきを見せつつあるらしい白河市周辺に対し、福島県、特に郡山経済圏は、顧客の県外流出を防ぐためにも、いま一層の充実が、求められているように思います。 ポイント10倍!8月11日~9月6日12時までゼンリン地図ソフト デジタウン 那須町 (栃木県) 発行年月201203 094070Z0D

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