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テーマ:人口減(144)
カテゴリ:困った時の静岡県ネタ
3日ほど前にこちらの日記を書いたのですが、もう少し突っ込んで調べたくなってしまい(苦笑)、一昨年から今年にかけての静岡県の人口動態を、数日間眺めておりました。
結論から言うと、海岸沿いから内陸部への人口移動は、少なくとも4ヶ所で認められるのではないかなと思います。まずはそう思った端緒となった焼津市および藤枝市における一昨年から今年にかけての3~8月の人口動態を確認してみると、 【焼津市】 2010年 143,463人 ⇒ 143,585人 122人(0.1%)増 2011年 143,183人 ⇒ 142,866人 317人(0.2%)減 2012年 142,584人 ⇒ 141,807人 777人(0.5%)減 【藤枝市】 2010年 141,880人 ⇒ 142,123人 243人(0.2%)増 2011年 141,933人 ⇒ 142,257人 324人(0.2%)増 2012年 142,386人 ⇒ 142,959人 573人(0.4%)増 年を経るごとに、焼津市の減少傾向と藤枝市の増加傾向が強まっていることがわかります。 これと同様の現象が、静岡県内の以下の地域で見られるのです。 (1)沼津市⇒長泉町 【沼津市】 2010年 204,778人 ⇒ 204,103人 675人(0.3%)減 2011年 201,640人 ⇒ 200,810人 830人(0.4%)減 2012年 199,883人 ⇒ 198,462人 1,421人(0.7%)減 【長泉町】 2010年 40,413人 ⇒ 40,651人 238人(0.6%)増 2011年 41,020人 ⇒ 41,316人 296人(0.7%)増 2012年 41,306人 ⇒ 41,695人 389人(0.9%)増 (2)静岡市清水区・駿河区⇒葵区 【静岡市清水区】 2010年 247,848人 ⇒ 247,030人 818人(0.3%)減 2011年 247,267人 ⇒ 246,510人 757人(0.3%)減 2012年 245,613人 ⇒ 244,623人 990人(0.4%)減 【静岡市駿河区】 2010年 210,042人 ⇒ 210,323人 281人(0.1%)増 2011年 213,376人 ⇒ 213,615人 239人(0.1%)増 2012年 213,644人 ⇒ 213,432人 212人(0.1%)減 【静岡市葵区】 2010年 258,712人 ⇒ 258,474人 238人(0.1%)減 2011年 254,995人 ⇒ 254,554人 441人(0.2%)減 2012年 254,292人 ⇒ 254,434人 142人(0.1%)増 (3)浜松市西区・南区⇒中区 【浜松市西区】 2010年 113,920人 ⇒ 114,466人 546人(0.5%)増 2011年 113,337人 ⇒ 113,564人 227人(0.2%)増 2012年 112,882人 ⇒ 112,949人 67人(0.1%)増 【浜松市南区】 2010年 103,473人 ⇒ 103,491人 18人(0.0%)増 2011年 102,531人 ⇒ 102,398人 133人(0.1%)減 2012年 102,417人 ⇒ 101,740人 677人(0.7%)減 【浜松市中区】 2010年 242,914人 ⇒ 241,356人 1,558人(0.6%)減 2011年 237,948人 ⇒ 237,059人 889人(0.4%)減 2012年 237,044人 ⇒ 236,663人 381人(0.2%)減 いずれも、沿岸部の人口動態が(増加=善とするならば)悪化しており、これに近接する内陸部では逆の現象が起きていることがわかります。なお、静岡県全体の人口動態は、 2010年 3,780,861人 ⇒ 3,774,165人 6,696人(0.2%)減 2011年 3,759,382人 ⇒ 3,752,781人 6,601人(0.2%)減 2012年 3,746,471人 ⇒ 3,737,793人 8,678人(0.2%)減 と大きな差は見られないので、やはりこれらの動きは一種独特と言わざるを得ないのです。 しかも、面白いことに、この傾向はある程度の人口を有する都市部でのみ見られます。東海地震およびこれに伴う津波が発生した場合甚大な被害が想定される下田、御前崎、湖西の各市における人口動態をみると、 【下田市】 2010年 25,029人 ⇒ 24,781人 248人(1.0%)減 2011年 24,935人 ⇒ 24,650人 285人(1.1%)減 2012年 24,490人 ⇒ 24,273人 217人(0.9%)減 【御前崎市】 2010年 34,613人 ⇒ 34,339人 274人(0.8%)減 2011年 34,564人 ⇒ 34,304人 260人(0.8%)減 2012年 34,128人 ⇒ 33,952人 176人(0.5%)減 【湖西市】 2010年 60,617人 ⇒ 60,517人 100人(0.2%)減 2011年 59,730人 ⇒ 59,655人 75人(0.1%)減 2012年 59,604人 ⇒ 59,462人 142人(0.2%)減 と、東海地震の懸念が感じられないばかりか中部電力浜岡原発のお膝元である御前崎市などはむしろ改善の兆しすらあったりします。 また、市域の一部が海に接してはいるものの中心市街地が内陸に展開している富士市や掛川市、磐田市といった10万都市も、 【富士市】 2010年 254,033人 ⇒ 253,850人 183人(0.1%)減 2011年 254,240人 ⇒ 253,951人 289人(0.1%)減 2012年 253,455人 ⇒ 252,994人 461人(0.2%)減 【掛川市】 2010年 117,818人 ⇒ 117,568人 250人(0.2%)減 2011年 116,131人 ⇒ 115,782人 349人(0.3%)減 2012年 115,760人 ⇒ 115,565人 195人(0.2%)減 【磐田市】 2010年 170,779人 ⇒ 170,384人 395人(0.2%)減 2011年 167,957人 ⇒ 167,579人 378人(0.2%)減 2012年 166,976人 ⇒ 166,661人 315人(0.2%)減 と、人口動態にさほど大きな変化は見られません。強いて言えば富士市の減少傾向が強まりつつありますが、更に内陸に入った富士宮市の人口動態は、 【富士宮市】 2010年 131,634人 ⇒ 131,469人 165人(0.1%)減 2011年 132,051人 ⇒ 132,092人 41人(0.0%)増 2012年 131,953人 ⇒ 131,802人 151人(0.1%)減 と、特に増加、改善傾向を強めている訳ではありません。減った人口はどこへ行ってしまったのでしょうか? これは何も富士市近辺に限った話ではなく、政令指定都市の静岡市や浜松市も含めて、静岡県全体がほぼ均等に人口を減らしているようにも感じます。多極分散的であるが故に全県で等しく人口が減っていく…そんな構図が垣間見えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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管理人CAPTAIN様、こんばんは。
今日、「静岡新聞社」の公式ページにある「政治」の「静岡政治」のコーナー( http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/209801.html )を見て確認したところ、昨年10月1日に実施された「国勢調査速報値」において、「静岡県」と「静岡」、「浜松」、「沼津」各市の人口数と前回からの増減率が発表されましたので、お知らせします。 [静岡県] 370万1181人(前回より6万3826人減少){増減率-1.7%} ※前回の増減率「-0.7%」より「1.0%」悪化。 [静岡市( http://www.at-s.com/news/images/n21/209801/20160212yu01%5B1%5D.jpg )] 70万5238人(前回より1万959減少){増減率-1.5%} [浜松市( http://www.at-s.com/news/images/n21/209801/20160212yu01%5B1%5D.jpg )] 79万8252人(前回より2614人減少){増減率-0.3%} [沼津市( http://www.at-s.com/news/images/n21/209801/20160212yu01%5B1%5D.jpg )] 19万5642人(前回より6662人減少){増減率‐3.3%} 減少率が最も高かったのが「賀茂郡西伊豆町」の「13.0%減」、「榛原郡川根本町」の「10.8%減」、「賀茂郡松崎町」の「10.7%減」になる等、「10%以上」の人口減少率となった自治体が伊豆地域を中心に5町となってしまいました。 また、同県内で最も人口が多い「浜松市」の人口が「80万人割れ」、東部地区の代表都市である「沼津市」の人口が「20万人割れ」となる等、深刻な状況となってしまいましたね。 これにより、前回より人口が増加したのは「袋井」、「藤枝」両市と「駿東郡長泉町」の3市町のみとなってしまいました。 ちなみに、今回の速報値により、同県の人口は、「神奈川県横浜市」の人口「372万6167人」( http://www.townnews.co.jp/0114/2016/02/12/320478.html )より下回ってしまいました。 それでは、また。 (2016.02.12 18:29:44)
>Mr.KENKEN さんへ
静岡市も70万人割れが迫っていますね。 藤枝市、袋井市、長泉町はいずれも周辺自治体からの流入が多く、それらの自治体と合算した「圏域」単位では人口減となるようです。 (2016.02.12 19:10:39)
管理人CAPTAIN様、こんばんは。
今日、「静岡新聞社」の公式ページにある「政治」の「静岡政治」のコーナー( http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/210023.html )を見て確認したところ、今回の国勢調査速報値の結果、「静岡県静岡市」の人口が政令指定都市の目安となる70万人台をかろうじて維持出来たものの、太平洋や駿河湾に面する「清水区」が「東海地震」の影響を懸念し、「8692人減少」と際立つ結果となってしまいました。 これにより、全国に20ある政令指定都市の人口数において、同市が前回の調査で最少だった「岡山県岡山市」の人口数(今回の調査で「71万9584人」)より下回り、「静岡市」が政令市では最も少ない人口数となってしまいました。 それでは、また。 (2016.02.13 18:48:39)
>Mr.KENKEN さんへ
以前にも忠告したと思うのですが、一日に何度もコメントを書かないでください。返信に手間取りますので、1日2コメント程度にとどめてもらえますでしょうか。もし守れない場合は書き込み禁止も検討いたしますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。 で、返信ですが(笑)静岡市清水区は、清水市時代から人口減少が続いていましたね。津波への心配というよりは、地場産業の不振によるところが大きいのではないでしょうか? (2016.02.13 23:37:21) |