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テーマ:たわごと(26727)
カテゴリ:decade(s)企画
前の日記で「1969年に福島県が行った試みは、当時はまさに「改革」的だった可能性があるのでしょうか?」と書いたのは、実は、2000年代に北海道で行われた支庁再編の動きを念頭に置いたものです。
北海道の動向についてはこちらのサイトが比較的わかりやすくまとまっているのでご参照願えればと思うのですが、小学生の地図帳にも記載されるなど道外の人々にとってもそれなりになじみのあった北海道の支庁が、2010年4月1日をもって9つの総合振興局と5つの振興局とに再編されることになったという内容です。総合振興局(空知(岩見沢市)、後志(倶知安町)、胆振(室蘭市)、渡島(函館市)、上川(旭川市)、宗谷(稚内市)、オホーツク(網走市)、十勝(帯広市)、釧路(釧路市))と振興局(石狩(札幌市)、日高(浦河町)、檜山(江差町)、留萌(留萌市)、根室(根室市))とは名目上は同格とされていますが、総合振興局は指定された隣接する振興局(空知⇒石狩、胆振⇒日高、渡島⇒檜山、上川⇒留萌、釧路⇒根室)の広域で所管することが望ましい業務を行うことができるものと、条例で定められました。 なお、この再編は支庁の廃止に伴う人口の流出を懸念した浦河、江差、留萌、根室の各市町の意向との折衷案的な部分があり、北海道庁としてはあくまで支庁の統廃合による組織のスリム化を目指していたようです。 北海道と似たような動きは、東北地方のいくつかの県でも見られます。山形県では2001年に県内に7つあった出先機関(庄内支庁(三川町)および東南村山(山形市)、西村山(寒河江市)、北村山(村山市)、最上(新庄市)、東南置賜(米沢市)、西置賜(長井市)の各地方事務所)を庄内(三川町)、村山(山形市)、最上(新庄市)、置賜(米沢市)の4総合支庁へと再編していますし、岩手県では2006年から2010年にかけて、県内12ヶ所(盛岡、花巻、北上、水沢(奥州市水沢区)、一関、千厩(一関市千厩町)、大船渡、遠野、釜石、宮古、久慈、二戸)にあった地方振興局を、県南(奥州市)、盛岡(盛岡市)、沿岸(釜石市)、県北(久慈市)の4つの広域振興局へと再編しています。両県とも概ね旧郡の単位で出先機関が設置されていたものを整理統合したものです。 福島県の施策は、これらの2000年代の潮流に先駆けていたものと、言えなくもありません。また、山形、岩手の両県では、旧地方事務所、地方振興局の組織を縮小する形で支所、出張所的な窓口を今なお残しているのに対し、福島県ではそのような施設は現存せず、その意味でもドラスティックだと言えるでしょう(ただし、今後数十年間をかけて、山形、岩手の両県でも支所、出張所的な窓口が統合される可能性はありますが)。 なお、山形、岩手両県における総合支所、広域振興局別の面積と人口を、以下に紹介します。福島県における各地方振興局別の面積や人口も再掲しますので、比較してくださると幸いです(人口はいずれも2012年10月1日現在)。 【山形県】 村山総合支庁 2,619.14平方キロ 558,847人 最上総合支庁 1,803.62平方キロ 81,766人 置賜総合支庁 2,495.52平方キロ 222,817人 庄内総合支庁 2,405.18平方キロ 288,433人 合計 9,323.46平方キロ 1,151,863人 【岩手県】 盛岡広域振興局 3,641.90平方キロ 481,550人 県南広域振興局 5,255.03平方キロ 500,751人 沿岸広域振興局 4,204.89平方キロ 201,396人 県北広域振興局 2,177.07平方キロ 119,654人 合計 15,278.89平方キロ 1,303,351人 【福島県】 県北地方振興局 1,753.42平方キロ 481,704人 県中地方振興局 2,406.29平方キロ 535,433人 県南地方振興局 1,233.24平方キロ 147,052人 会津地方振興局 3,079.05平方キロ 256,585人 南会津地方振興局 2,341.64平方キロ 28,901人 相双地方振興局 1,737.77平方キロ 182,385人 いわき地方振興局 1,231.35平方キロ 330,273人 合計 13,782.76平方キロ 1,962.333人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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人口が多いんですね、、、。
(2012.11.10 07:09:20)
>lavien10さんへ
面積が広いこともあって、結構住んでますね。 (2012.11.10 08:28:57) |