CAPTAINの航海日記

2013/10/08(火)07:08

福島県外から見た原発事故

東日本大震災(196)

先日文部科学副大臣に就任したばかりの桜田義孝氏が、福島第一原発事故で発生したごみ焼却灰などの指定廃棄物の処理について「原発事故で人の住めなくなった福島の東京電力の施設に置けばいい」と発言したそうですね。 正直「またか…」と思いました。確か、これと似たような発言が、茨城県の自治体の首長からなされませんでしたっけ? 早速探してみたら、ありました。こちらの記事。気になったのは、記事中に「茨城など5県の指定廃棄物について、各県1カ所に集めて処分する政府方針」という記述があったこと。この5県の中には、桜田氏の地盤とする千葉県も含まれており、桜田氏の発言は「文部科学副大臣」というよりは「千葉県の代議士」としての比重が高いように思います。余談ですが、桜田氏は千葉県内では放射線量が高かった柏市が地盤です。 言われてみれば、そうかもしれません。福島県政がもう少ししっかりしていれば原発事故の被害だってもっと少なくて済み、周辺各県に被害が及ぶこともなかったかも…にも関わらず、汚染物質を汚染源に返すこともできず自分の県で処理しなければならないのは理不尽な話だと思います。ただ、福島県の被害はそれこそ人が住めない地域が出るほど周辺各県に比べて甚大なものだし、それより何より「関東地方の電気」を供給していた訳ですから、福島県政や県民が他県を慮る余裕は、正直皆無なのが実情です。 この「県間対立」、今後尖鋭化しなければ良いのですが… 先行きに若干の不安を覚えます。 光文社新書 558【1000円以上送料無料】官邸から見た原発事故の真実 これから始まる真の危機/田坂広志

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