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テーマ:鉄道(21806)
カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
昨年の秋から冬にかけての話になりますが、水郡線の磐城浅川、川東の両駅で、交換設備が相次いで廃止されました。その結果、同線の常陸大子駅以北の区間で交換設備のある駅は、常陸大子~(15.4キロ)~東館~(10.3キロ)~磐城塙~(9.2キロ)~磐城棚倉~(14.8キロ)~磐城石川~(23.6キロ)~谷田川~(8.6キロ)~安積永盛の各駅のみということになります(安積永盛駅~郡山駅間(5.1キロ)は東北本線を走るので複線ですが、郡山駅も水郡線専用ホームは1線のみです)。
特に磐城石川駅~谷田川駅間の距離が長いですね。この区間は現在普通列車で30分程度を要していますから、1時間ヘッド未満の間隔では列車が運行できないことになります。ちょっとわかりにくい表現になるのですが、今現在磐城石川駅、谷田川駅の両駅で列車交換が行われる通勤通学時間帯のダイヤを抜きだしてみると、 【下り321D】磐城石川駅5:55発 → 谷田川駅6:24着 【上り320D】磐城石川駅6:53着 ← 谷田川駅6:25発 【下り323D】磐城石川駅6:58発 → 谷田川駅7:31着 【上り322D】磐城石川駅8:00着 ← 谷田川駅7:31発 両駅間では5:55~6:24では下り321Ⅾ、6:25~6:53では上り320D、6:58~7:31では下り323D、7:31~8:02では上り322Dしか線路に進入できず、列車自体のスピードアップが図られない限り、どんなに頑張っても30分おきに上り下りの列車が交互に走るダイヤしか組めないことになるのです。 となると、ちょっと気になるのが、磐城石川駅~谷田川駅間よりも列車の運行本数が少ない反面交換設備の密度が高い常陸大子駅~磐城石川駅間の現状。東館、磐城塙、磐城棚倉の各駅において列車交換がどれだけ行われているのかちょっと調べてみると、 (東館駅) 下り329D(11:00着)と上り324D(10:57着) 下り8325D(13:26着)と上り8326D(13:29着)※いずれも期日を限って運行される臨時列車 計2回 (磐城塙駅) 下り323D(6:13着)と上り826D(6:16着) 下り325D(7:27着)と上り320D(7:24着) 下り333D(15:05着)と上り328D(15:02着) 下り337D(17:05着)と上り330D(17:07着) 下り339D(18:23着)と上り332D(18:17着) 計5回 (磐城棚倉駅) 列車交換なし 確かに、常陸大子駅以北の距離を再確認すると、常陸大子駅~(25.7キロ)~磐城塙駅~(24.0キロ)~磐城石川駅~(23.6キロ)~谷田川駅~(8.6キロ)~安積永盛駅となるので、常陸大子、磐城石川両駅のほぼ中間に位置する磐城塙駅での交換回数が多いのは納得。ちなみに、磐城塙駅で交換が行われる列車の大半は、磐城石川駅でも交換が行われています。その一方で、列車交換が殆ど、あるいは全く行われず設備が遊休化している東館、磐城棚倉の各駅では、そう遠くないうちに交換設備が撤去される可能性が高いのかもしれません。 それとも、常陸大子駅以北の水郡線自体の廃止へのカウントダウンが、既に始まっているのかも… 今後が少し不安ではあります。 【定価より20%OFF】★DVD/鉄道/鐡路の響煙 水郡線 SL奥久慈清流ライン号/PSSD-217 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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