ＣＡＰＴＡＩＮの航海日記

今日の新聞に、全国各地の都道府県庁所在地の最高路線価が掲載されていました。
驚いたのは、千葉市の低さ。１㎡あたり1,140千円で47市区中16位でした。政令指定都市としては後輩にあたるさいたま市の4,260千円から大きく引き離されているどころか、熊本市(2,120千円)、岡山市(1,480千円)、静岡市(1,210千円)の後塵を拝し、更には政令指定都市ではない那覇市(1,450千円)よりも低いという有様…

余談ですが、千葉市よりも路線価が低い県庁所在地かつ政令指定都市には新潟市(450千円)があります。順位は真ん中より下の25位で、千葉市との間には金沢、鹿児島、奈良、長崎、松山、大分、富山、岐阜の各市が入ります。中心街が薄く広く展開している新潟市らしいと言えばそれまでですが、政令指定都市としては淋しすぎる結果ではあります。

で、千葉市に話を戻すと、新潟市と同様に中心街が薄く広いと言いますか、千葉駅前と千葉銀座に二極化されていますし、郊外には幕張新都心や蘇我副都心も控えていますので、最高路線価が低めに出るのは致し方ない部分はあるかと思います(なお、千葉市の最高路線価を記録した地点は、千葉駅前大通り)。
ところが、千葉県内の税務署別の最高路線価を確認すると、千葉市の最高路線価は、船橋市(2,060千円)、市川市(1,460千円)、柏市(1,420千円)に次いで県内４番手だというのですね。しかも、千葉市のすぐ後ろにも、習志野市(1,040千円)、松戸市(1,030千円)が控えています。ＪＲ駅周辺をざっと見た限りでは路線価が船橋市＞千葉市になるというのは想像がつくものの、まさかダブルスコアに近い状況だとは思ってもみませんでした。聞くところによると、船橋市はオフィス物件が不足気味で、それが路線価を押し上げる要因になっているようです。千葉駅前と幕張にオフィス物件が結構ある千葉市とは対照的なんですね。
とにもかくにも、路線価だけを見ると、予想以上に元気がない印象を持ってしまう千葉市。今後の巻き返しはあるのかなぁ？　年齢こそ若いけど首長としてはベテランになりつつある熊谷市長の手腕にどこまで期待できるのか？　とりあえず、今後の推移を見守るとしましょう。

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