ＣＡＰＴＡＩＮの航海日記

このシリーズ、まだ続きます(苦笑)
今回取り上げるのは、新潟県の村上中等教育学校。パンフレットの最終ページに、出身市町村別生徒数が掲載されています。ここでも紹介すると、

【下越地区】
村上市295人(村上160人　荒川38人　神林27人　朝日51人　山北19人)
新発田市69人※
胎内市66人※
阿賀野市０人※
聖籠町６人
関川村14人
粟島浦村０人
※旧市町村別の出身者は不明

【その他】
新潟市５人
鶴岡市１人
小国町３人

やはりと言うべきか、地元の下越地区が圧倒的に多いですね。下越地区のトップ進学校は新発田で大学への合格実績は村上中等と互角の勝負と言えるのですが、新発田市から村上中等への進学者も結構います。下越地区では両校が並立関係にあると考えていいのかもしれません。村上市内から新発田への進学者もある程度いるんじゃないでしょうか？
一方、新潟市は県内トップの進学校である新潟高校や市立の高志中等教育学校などが所在することもあってか、村上中等へ進学する生徒は殆どいません。また、下越地区でも、村上市への交通の便が良くない阿賀野市や粟島浦村からは、進学する生徒がいません。
その一方で注目なのが、山形県からの進学者がいること。新潟県の中等教育学校では、定員の５％(村上中等の場合は４人)を上限として県外からの入学者を受け入れており(参考)、地元から通学しているのか学校付近に下宿しているのかはわかりませんが、下越地区に隣接する鶴岡市や小国町からだと、村上中等への進学が視野に入ると言えそうです。
なお、各地域から村上中等の最寄駅となる村上駅までの所要時間は、概ね以下の通りとなります。

【下越地区】
村上市荒川…13分(羽越本線)
村上市神林…５分(羽越本線)
村上市朝日…23分(新潟交通観光バス)
村上市山北…27分(羽越本線特急)　39分(羽越本線)
新発田市新発田…35分(羽越本線)
新発田市豊浦…42分(羽越本線(直通))
新発田市紫雲寺…公共交通機関なし
新発田市加治川…31分(羽越本線)
胎内市中条…22分(羽越本線)
胎内市黒川…22分＋α(のれんす号⇒羽越本線)
阿賀野市安田…公共交通機関なし
阿賀野市水原…56分(羽越本線(直通))
阿賀野市笹神…51分(羽越本線(直通))
阿賀野市京ヶ瀬…１時間01分(羽越本線(直通))
聖籠町…58分(さくらんぼ号⇒白新線・羽越本線(直通))
関川村…30分(米坂線⇒羽越本線)
粟島浦村…公共交通機関なし

【その他】
新潟市中央区…１時間15分(白新線・羽越本線(直通))
新潟市東区…１時間09分(白新線・羽越本線(直通))
新潟市北区…55分(白新線・羽越本線(直通))
鶴岡市中心部…59分(羽越本線特急)
鶴岡市温海…40分(羽越本線特急)
小国町…54分(米坂線⇒羽越本線)

鶴岡市や小国町からだと、村上駅まで１時間ぐらいで行けるんですね。阿賀野市から村上駅までと大差ない所要時間です。鶴岡市の場合市内に鶴岡南という進学校が所在するので県境の鼠ヶ関付近を別とすればわざわざ村上市まで進学という状況にはなりにくいかもしれませんが、至近に進学校が所在しない小国町だと需要はありそうな感じはします。ちなみに、小国町から最も通学しやすい進学校である米沢興譲館までの所要時間は、小国駅から最寄駅の南米沢駅まで米坂線利用で１時間20分程度であり、しかも南米沢駅から学校までは更に20分程度歩きます。
従って、小国町からだと、明らかに村上中等の方が米沢興譲館よりも通学しやすいということになるのですが、現実には米沢興譲館に進学する生徒の方が多く、2019年度時点で小国駅から通学する生徒も８人いるとのこと(参考)。「村上まで６年」と「米沢まで３年」だったら、確かに後者を選択する生徒の方が多くなるかな～とは思います。

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