前のエントリで遠江の国名の由来を浜名湖(異説もあり)と書いたのですが、異説とは、遠江の国府が置かれていた磐田市付近にかつて存在していた大之浦が由来だったのではないか…との説のことです。大之浦は磐田市の中心地である見付の南側に広がっていたそうですが、現在は水が引き、跡形も残っていません。だから私も、その湖の存在は知りませんでした。
遠江国が成立したのは1500年ぐらい前のこと。当時の文書は辛うじて残っているものの地図までは存在していいないため、大之浦がどれほどの大きさだったのか、またいつ頃なくなってしまっくなってしまったのか、判然としません。まさに歴史のロマンの範疇に属する事柄でしょう。
また、遠江=大之浦説を唱える方々は、磐田市に国府が置かれていたことを強調する傾向も見られますね。現在の遠江国の範疇だと最大都市は浜松市だし、私のように当地に全く縁のない者は「浜松市を中心とした遠江像」をついつい考えがち。だから国名の由来が浜名湖と言われると腑に落ちてしまう一面があるのですが、「そうではなくて、大昔は遠江の中心地は磐田市だったんだぞ!」との歴史に基づいた反論を補強する材料として、遠江=大之浦説も主張されているのかな…と思ったりもします。
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