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カテゴリ:その他の都道府県の話
昨日東北地方の進学校について考察しましたが、ちょっと調子に乗って、今度は新潟県の進学校についても、ちょっと調べてみました。
今回も同様に、新潟県内の各高校のサイトから過去2年間の卓越研究型国立大学※1の現浪合算合格者数(ただし、既卒生の合格者数を公表していない高校は現役合格者のみ)をカウントした上で、多い学校から順に並べる方式とします。 合格者数が多い高校から最新の定員をカウントし(ただし、私立高校に関しては、その高校内で卓越研究型国立大学合格者数が特に多いと思われるコースの定員のみをカウントしております)、今年現在の新潟県内の中学および中等教育学校の3年生の人数(文科省の令和3年度学校基本調査によると、18,782人)の10%を超えた時点、言い換えると1,878人を上回った時点で打ち止めとします。 ただし、新潟県には少人数教育を行う中等教育学校が多いという現状があるため、中等教育学校については「合格率」を重視することとします。 そうしたところ、このような結果となりました。 (高校) 1 新潟(定員360人) 2021年94人 2020年68人※2 合格率23.1% 2 長岡(定員320人) 2021年65人 2020年54人 合格率18.6% 3 新潟南(定員320人) 2021年40人 2020年43人 合格率13.0% 4 高田(定員240人) 2021年30人 2020年33人 合格率13.1% 5 新発田(定員280人) 2021年22人 2020年12人※2 合格率6.1% 6 新潟明訓(定員120人※3) 2021年16人 2020年18人 合格率14.2% 7 三条(定員240人) 2021年13人 2020年18人※2 合格率6.5% 8 国際情報(定員160人) 2021年13人 2020年11人 合格率7.5% (中等教育学校) 1 高志中等(定員120人) 2021年16人 2020年5人※2 合格率8.8% 2 直江津中等(定員120人※4) 2021年6人 2020年11人※2 合格率7.1% 3 村上中等(定員80人) 2021年5人 2020年6人※2 合格率6.9% 3 柏崎翔洋中等(定員80人) 2021年5人 2020年6人※2 合格率6.9% 5 燕中等(定員80人) 2021年4人 2020年3人※2 合格率4.4% 6 津南中等(定員80人) 2021年3人 2020年3人※2 合格率3.8% う~ん…難しいですね。ここからは完全に独断となってしまうのですが、高校は新潟、長岡、新潟南、高田、新潟明訓、国際情報の6校、中等教育学校は高志中等、直江津中等、村上中等、柏崎翔洋中等の4校が、進学校として選定される形になるかと思います。ここまでで定員が1,920人。県内の中学および中等教育学校の3年生の人数に占める割合は10.2%と10%を若干上回りますが、国際情報は定員割れが常態化しているし、各中等教育学校も卒業生の人数は定員を1割以上下回る状況が続いているので、多少オーバーしていても特段問題はないでしょう。 ところで、新潟県の進学校に関しては、朝森久弥さんが昨年まとめたデータが既に存在するのですが、私の結果は朝森さんのデータとはかなり異なる内容となってしまいました。新潟県の、特に村上、柏崎、十日町といった中小都市においては「地元の中等教育学校に入学しないと難関大への道がほぼ途絶える」印象が個人的には強く、その思いが私の結論には色濃く出てしまったのかな…と考えています。 しかし、定員1920人のうち中入が520人か…高校の中にも県内に3校ある国立大附属中からの進学者は多いだろうし、新潟県は「中学受験を経験した生徒が基本的に強い」受験風土になりつつあるなと感じます。 ※1 北海道、東北、筑波、千葉、東京、東京工業、東京農工、一橋、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、九州の16大学。ただし、高校によってはこれらの大学への合格者すべてをサイトに掲載していないケースもあり、その場合は掲載している人数のみをカウントした。 ※2 現役のみの人数 ※3 II類(中高一貫)のみの定員 ※4 2021年度より定員が80人に削減されているが、現3年生との整合性を重視し、ここでは定員120人として算出した 新米令和3年産【新潟県南魚沼産こしひかり】ちびくまRICEウェディング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.10.28 17:37:35
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