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テーマ:たわごと(25169)
カテゴリ:マヌケな昔話
子供の貧困って15年ぐらい前からしばしばメディアで取り上げられるようになりましたが、よくよく考えてみると、昔からその手の家庭はあったように思います。私が小学生だった1980年代前半の事例だと、自宅に固定電話が(もちろん携帯電話も)なくクラスの連絡網でも「近所に住むクラスメイトがその人の自宅まで直接言って伝言する」方式だったりといったことがありましたし。
ただ、当時は報道されなかっただけだと思うんですよね。当時の青少年の問題として最も取り上げられる回数が高かったのはいわゆる非行ですし、1980年代には今に比べて少年犯罪が多かったことがデータ的にも証明されています(参考)。 振り返ってみれば、子供の貧困にしろ虐待にしろ、子供の家庭環境をめぐる問題は、1980年代には注目されることがなかったなぁ…「頑張って働けばそれなりの暮らしができる」という一億総中流志向が強かったせいもあるのかもしれませんが。 ![]() 【すぐに使えるクーポン有!2点で50円、5点で300円引き】子どもの貧困/明石書店 【中古】
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そうですね。連絡網で電話のない子の一番近い家だったので、大変だったのを思い出しました。まだ電話のない家、箱を机代わりにしている家、母親が病気で家事をやっている子…子供の貧困は昔もあった。それが今ことさらに言われるようになったのは「貧困の自己責任論」があるのではないかと思います。大人の貧困は自己責任だが、子供には責任のありようがない、だから子供の貧困が問題なんだというようにね…。
子供の貧困だけが問題なんではない。親が貧困だから子供も貧困なんであって、問題は貧困そのものではないのでしょうか。それに困窮者の中には結婚も子供の到底考えられないという人も多い。つまり子供の貧困の周りには親の貧困があるし、さらにその周りには多くの子供のいない大人の貧困があるということです。 (2021.12.24 08:42:27)
>七詩さんへ
よくよく考えてみたら、80年代に問題となった非行の背景にだって子供の貧困があった可能性が高いんですよね。自己責任論で言うと昔は「子供の自己責任」を問う声が高かったように思います。「少年法に守られた」云々の批判は今よりも少なかったかと… 話は変わりますが、今年は出生数が80万人台とか。コロナ禍の影響はあるとはいえ、今の時代は貧困が国の将来を揺るがす転換点になりそうな嫌な予感がしますね。 (2021.12.25 11:30:21) |