2024/07/21(日)14:38
輸送密度がやっと100人
昨日の地元紙の見出しを見て、ちょっと驚きました。福島県が設備を保有する只見線会津川口~只見間についての記事です。
「JR東、2023年度平均乗客数 只見線『1日100人』の目標達成 会津川口―只見駅間4年前倒しで」(福島民報)
「只見線、目標前倒し達成 23年度、1日平均乗客数103人」(福島民友)
只見線に輸送密度の目標があって、それがたった100人だったということは、初めて知りました。確かにあの地域で輸送密度100人を達成するのは並大抵のことではないのですが、輸送密度100人ってJRが廃止を検討している路線の中でもかなり低い部類に入るし、そのような路線の設備を保有しようと考えた福島県政って、率直に言ってちょっと頭がおかしいのではないか?とすら思います。どう考えても税金の無駄遣いじゃないですか… それを「目標達成して万々歳!」と持ち上げる地元紙の姿勢にも呆れます。
あと、只見線関連の記事にはそれ以上に衝撃的な情報があって、実は只見線会津川口~只見間よりも磐越西線野沢~津川間の輸送密度の方が低いんですよね。只見線が103人に対し、磐越西線が102人。県境を跨ぐ区間とはいえ一応SL列車が走っていてそれなりに観光需要がありながらこの輸送密度というのは、今後の存続がちょっと厳しいと言わざるを得ません。
会津のローカル線 只見線、会津線、日中線 [ 林嶢 ]