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カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
少し前のエントリで「来年4月に統合する県立高校の新校名がそろそろ発表になる頃かな」なんて書いたのですが、実際に発表となりましたね。「船引+小野」が「あぶくま柏鵬」、「平商+四倉」が「いわき商業情報」が校名案として提示されたとのこと。 「あぶくま柏鵬」に関しては、「柏鵬」がどうしても大相撲の「柏鵬時代(概ね1960年代)」を連想させてしまい、相撲部でも発足させる気なのかな~と思ってしまうのですが、「あぶくま」が入っているのは逆に「阿武隈高地に高校を残すぞ」との気構えを見せてくれたんじゃないかと思います。福島県内で高校の統廃合が最も進んでいるのが実はこの阿武隈高地地域で、東日本大震災以降に廃校になった高校を北から順に紹介すると、梁川、相馬農飯舘、浪江津島、安達東、安積御舘、小野平田、修明鮫川、塙工と、いわゆる分校が大半ですが結構多くの高校がなくなっている訳です。ここに小野本校が加わり、更に言えば川俣、県立石川が1学年1クラスの青息吐息の状態で修明本校(ここもかつては棚倉、東白川農商という二つの高校だった)だって安閑とはしていられない中、あぶくま柏鵬が阿武隈高地における高校の灯をどこまで残し続けることができるのか、注目したいところです。 「いわき商業情報」に関しては、四倉が普通科高校であることを考えるとせめて「いわき北(あるいはこれに類する雅称)」ぐらいにとどめておいた方が良かったんじゃないかと思います。統合校のコンセプトもちょっと読みましたが、あまりにも「四倉要素」がないんですよね。名目上は統合ですが実質的には「平商の看板架け替え&四倉の廃校」といったところではないでしょうか。行き場を失ったいわき市北東部の受験生は統合校にはあまり関心を示さず、広野町にあるふたば未来学園あたりに流れるように感じます。開校から10年が経過しなんとなく存在感が薄くなりつつある同校ですが、四倉廃校で息を吹き返すことができるかどうかが気になりますね。 余談ですが、再来年に統合する「福島西+福島北」も、コンセプトを読む限りでは福島西の要素が満載である一方福島北の要素は総合学科の設置以外は見当たらず、事実上「福島西の看板架け替え&福島北の廃校」のように見受けられます。そもそも福島西は例年入試で高倍率をマークする人気校で統合の必要性を感じませんし、新教研もぎテストの合格基準偏差値も福島西と福島北とで10以上は違いますから完全に水と油。福島北を失った福島市北部の受験生は統合校ではなく福島商、福島工といった実業系の高校、強いて普通科に行くなら定員割れが酷い伊達(ここも阿武隈高地地域から通学する生徒が少なくない)あたりに流れるのではないかと推察されます。極論すれば、「福島西+福島北」は伊達救済策と言えなくもないでしょうし、新校名もまた「福島西」のまま継続になる可能性がかなり濃厚なのではないかと思っています。 ![]() キハ110系 JR磐越東線 全線 いわき〜郡山【4K撮影作品】【DVD】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.01.17 09:01:54
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