JR東日本が、来年7月1日に現在の2本部・10支社体制から36の事業本部制に移行するとのことですね。福島県は東北本部福島支店管轄地域が福島事業本部、水戸支社管轄地域のうち常磐線が浜通り事業本部、水郡線が水戸事業本部、新潟支社管轄地域が新潟事業本部の管内になるようです。
JR東日本の本部・支社の管轄地域は都県の地域を超えて広範囲にわたっていたこともあって地域行政との連携がギクシャクしがちな傾向もあったように見受けられるのですが、今回の組織改編にあたって各事業本部の管轄地域が概ね都県の枠よりも狭い範囲になるので、この問題は解消に向かうのではないかと思います。
しかし、その一方で、いわゆる赤字ローカル線の存廃問題は、これまで以上にスピーディーかつドラスティックに処理される可能性も考えられますね。とりわけ福島事業本部の管轄地域では東北本線と奥羽本線を除くすべての路線で輸送密度2,000を下回る閑散区間を抱えているだけに、今後の展開がちょっと心配ではあります。磐越東西の両線および只見線で数年以内に廃止議論が出る可能性は、一応考えておいた方がいいかもしれませんね。
【中古】乗って残したい… 赤字ローカル線は今? (INFOREST MOOK)