戻った所、戻らない所
JR東日本が、2022年度の輸送実績を公表しました。全体的に見ると、コロナ禍の影響がだいぶ薄まってコロナ禍以前の2019年度の数値に近づいている印象を受けますし、線区によっては2019年度以上の実績を残している所もあるようです。福島県内を経由する線区に関しては、下記のような状況でした。2019年度と2022年度の平均通過人員(いわゆる輸送密度)およびその増減率について紹介します。【東北新幹線】宇都宮~福島間 83,291人 ⇒ 58,209人(△30.1%)福島~仙台間 65,550人 ⇒ 46,675人(△28.8%)【東北本線】黒磯~新白河間 2,923人 ⇒ 3,402人(+16.4%)新白河~郡山間 7,028人 ⇒ 7,063人(+0.5%)郡山~福島間 11,211人 ⇒ 10,579人(△5.6%)福島~白石間 6,471人 ⇒ 6,549人(+1.2%)【常磐線】高萩~いわき間 8,950人 ⇒ 7,418人(△17.1%)いわき~原ノ町間 ー 人 ⇒ 1,592人( ー %)※1原ノ町~岩沼間 3,924人 ⇒ 3,690人(△6.0%)【奥羽本線】福島~米沢間 8,985人 ⇒ 6,056人(△32.6%)【水郡線】常陸大子~磐城塙間 152人 ⇒ 143人(△5.9%)磐城塙~安積永盛間 952人 ⇒ 811人(△14.8%)【磐越西線】郡山~会津若松間 2,904人 ⇒ 2,283人(△21.4%)会津若松~喜多方間 1,790人 ⇒ 1,491人(△16.7%)喜多方~野沢間 534人 ⇒ 357人(△33.1%)※2野沢~津川間 124人 ⇒ 70人(△43.5%)【磐越東線】いわき~小野新町間 273人 ⇒ 203人(△25.6%)小野新町~郡山間 2,242人 ⇒ 1,847人(△17.6%)【只見線】会津若松~会津坂下間 1,122人 ⇒ 944人(△15.9%)会津坂下~会津川口間 179人 ⇒ 182人(+1.7%)会津川口~只見間 27人 ⇒ 79人(+192.6%)※3只見~小出間 101人 ⇒ 107人(+5.9%)※1 2019年度は不通区間があるため輸送密度算出できず※2 2022年度は代行バス輸送もあるため参考値※3 2019年度は代行バス輸送の参考値。2022年度も9月30日までは代行バス輸送こうしてみると、優等列車が走る東北新幹線、常磐線、奥羽本線はまだ需要が完全回復しているとは言い切れず、ローカル輸送中心の路線も東北本線こそ2019年の輸送量にほぼ回復したものの(てか、黒磯~新白河間はV字以上の回復ぶり!)それ以外の路線は概ね苦戦している様子が伺えます。特に磐越東、西両線の落ち込みが厳しいですね。磐越西線は昨年夏の豪雨被害の影響もありますが、会津地域全体の過疎化の影響の方が深刻なのではないかとついつい思ってしまいます。昨年10月に只見線が全線運転再開して活況を呈している旨の報道がなされていますがその割には輸送密度はかなり低いし、その只見線に通じる磐越西線も厳しいとなると、会津地域の鉄道の将来はどうなってしまうのでしょうか?【ふるさと納税】那須高原ビール堪能セット おすすめ 人気 ギフト お歳暮 内祝い 〔C-9〕