小学生が多い地域、少ない地域
前のエントリで「福島市中心部の小学校に通う児童は合計で2,014人」と書きましたが、この人数、人口比にすると、2,014人÷38,966人≒5.17%となります。この割合は、福島市全体の小学生数12,612人÷人口273,225人≒4.62%よりも若干高いものです。つまりその分、福島市内のどこかの地域でかなり深刻な少子化が起こっているものと思い、福島市内の支所単位でちょっと調べてみました。結果は以下の通りです。申し遅れましたが、児童数、人口とも、昨年5月1日現在のものを使用しております。ソースは「福島市の教育」および「福島市の推計人口」です。中央地区 児童数2,014人 人口38,966人 割合5.17%渡利地区 児童数 515人 人口14,864人 割合3.46%杉妻地区 児童数 595人 人口12,593人 割合4.72%蓬莱地区 児童数 354人 人口 9,959人 割合3.55%清水地区 児童数1,962人 人口34,944人 割合5.61%東部地区 児童数 541人 人口10,646人 割合5.08%北信地区 児童数1,580人 人口31,922人 割合4.95%信陵地区 児童数 555人 人口13,685人 割合4.06%吉井田地区 児童数 534人 人口11,959人 割合4.47%西地区※ 児童数 254人 人口 6,811人 割合3.73%立子山地区 児童数 10人 人口 996人 割合1.00%飯坂地区 児童数 809人 人口19,432人 割合4.16%信夫地区 児童数1,074人 人口23,667人 割合4.54%松川地区 児童数 544人 人口14,486人 割合3.76%吾妻地区 児童数1,095人 人口23,515人 割合4.66%飯野地区 児童数 176人 人口 4,780人 割合3.68%市合計 児童数12,612人 人口273,225人 割合4.62% ※西地区と土湯温泉町地区の合算厳密に言うと各地区の区域と小学校の学区は完全一致する訳ではないのですが、大まかな傾向として見ていただければ幸いです。こうしてみると、市南部の渡利、蓬莱、西、立子山、松川、飯野の6地区の割合が著しく低くなっているのが明確にわかります。渡利は福島第一原発事故の際ホットスポットと喧伝されてしまったため子育て世代が居住を敬遠するようになったからでしょうか。蓬莱は造成から50年を経た「オールド・ニュータウン」ですし、松川は人口に対する大学生の割合が高い地域なので統計上かわいそうな部分はあるものの商業施設や金融機関の集積がなく生活利便性は市内の他地域に比べて劣る場所ではあります。そして西、立子山、飯野は農山村地域で市内でも人口減少のペースが早い…また、福島交通飯坂線沿線の信陵、飯坂両地区も、割合が低めです。ただでさえ沿線にある福島北高校の閉校が迫っているのに、今後の通学需要を担う児童数が少ないとなれば、飯坂線も安閑とはしていられないかもしれませんね。【中古】【非常に良い】抜本的少子化対策