2018/04/24(火)10:43
西明寺 特別公開の壁画を鑑賞
湖東三山の一つ 天台宗 龍応山 西明寺の三重塔内部の絵画の特別公開があるということで、拝観に訪れました。
新聞には、1ページを使って宣伝していたし、国宝の本堂や三重塔もあるし、天気は晴天(雨が降ったり、湿度が高い時は、特別公開は中止となる。)なので、きっと多くの人が参拝に来て、順番待ちになるだろうと予想し、朝一番(08時開門)に合わせて訪れましたが、そんなに見たい人が少なかったのか、10時過ぎまで私達夫婦で寺院全体を貸し切りして頂いているようでした。
到着した時は、係の人も全員で掃除をしておられ、箒で掃きならしたばかりの所を歩かせて頂きました。
カタログより
天井部も側部も扉も、一部は江戸時代に補修されていると言いますが、殆どが、鎌倉時代の建造当時のままの絵画が残されています。 山の中で、訪れる人も少なかったのかもしれませんが、良い目の保養をさせて頂きました。
大日如来さんの周りの空間の狭い空間で、私達夫婦の為所定時間(15分位)を超えて、説明をして頂きました。天候により、特別拝観も中止にするそうですが、こんな貴重な文化財は、観光に使うのではなく、未来永劫に保存されるように大事に管理されることを祈ります。
古寺美術書より
鎌倉時代建築の三重塔の須弥壇周りの4大柱には金剛界の中の32菩薩(4本x8名)が描かれており、特に、内側や高い部分に描かれている菩薩像は、はっきりと残されているものも多い。
約700年を経過しても、この色彩が残っているのは、奇跡に近い。
天候も雲一つない晴天で、爽やかな風が吹くこの日は、「青紅葉」(春の新芽が膨らみ、段々と若葉となり、明るい緑となった状態)を鑑賞するのに最適の日でした。
秋の紅葉も素晴らしいのですが、春の青紅葉も心を癒してくれます!(笑)
しばし、鑑賞して下さい。
京都の紅葉もすばらしい所が多いのですが、滋賀県の寺院も見所の素晴らしい所も多いのです。
特に、いつも綺麗に手入れし、掃除してあるところ・・・
この色が青紅葉 空が雲一つない空であると、こんなに爽やかになるのですねー!
笑っている鬼瓦
蓬莱庭園
京都の西芳寺(苔寺)と並び、苔の美しいお寺としても有名だそうです。
仁王門
後光のさす仁王門
夫婦杉
阿形
吽形
仁王門も本堂も三重塔も、屋根のそりが美しい!
多分、ここの建築物は、日本一の屋根のそりの美しさを持っていると思います!
三重塔の屋根のそり 1層2層3層とも違っています。
本堂
本堂 内陣 (ここは撮影禁止なので、古寺美術書から)
本尊の薬師如来は秘仏で、重要文化財 住職一人につき、一生に一度だけ御開帳になるという。
今の住職は、平成14年に開けられたので、今後の公開は未定だそうです。
本堂、三重塔を後にする
以上