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いらっしゃいませ。

こちらは、一主婦の趣味のブログです。
何でもやってみる無謀な日々をたまに記録しています。

2023.11.04
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カテゴリ:アニメ
現在少年サンデーで連載されている(らしい)漫画「葬送のフリーレン」。
アニメも日テレ系にて放送中です。

私は、最初は番宣で知り、あまり良い印象ではありませんでした。
「葬送」という言葉の選び方とか、ツインテでエルフで少女で魔法使いとか、
いかにも中二病っぽいじゃないですかw

ですが、金曜ロードショウでやるとか、ちょっと力が入っている感じがあったので、
漫画サイトで原作を2巻ほど無料で読みました。

『魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー、勇者一行の”その後”』

いや確かに、
そういう話ではあるんですが、もっと・・・なんというか、深いものを感じてしまうんですよね。

ということで、まんまとはまって、少しずつの購入ではありましたが、
電子書籍で最新刊まで購入して読んでいます。
アニメも、出遅れて配信で追いかけましたが、これまでの分は全部見ています。

これは間違いなく、良い作品だと私は思うのですが、
レビューなどをみると(特に一般のネットのもの。RENTA! 等では基本購入しているので好意的なものが多い)全然わかっていない感じだったり、ごくごく最初の印象で酷評していたりとがっかりすることも多くて、それならばと長々と感想を書こうとしている次第です。

さて。


~~~~~~~~そろそろネタバレ入ります~~~~~~~~











最初の時点では、フリーレンは表情の乏しい、不愛想な、エルフの少女です。
読み進むとわかってくるのですが、
実はフリーレンは1000年以上生きていて、既に伝説となっている人間の魔法使い「フランメ」の弟子。
そしてそのフランメは、今も生きている大魔法使いゼーリエの弟子。
フリーレンは見た目からは想像もつかない「1000年以上生きた、老練の魔法使い」であり、「この世で最も多くの魔族を死に追いやった魔法使い」であり、この世にいる最強の魔法使いの一人なのですね。

つまり何が言いたいのかというと。

フリーレンは、普通の人生から見たら、何周も回ってきて、ここにいるわけです。

フランメに拾われた時には、一族を、村を、魔族に襲われて一人だけ生き残りました。
その師匠フランメは、人間が魔法を使える世の中にしたいと努力し、
魔族を倒したいと望んで研究を重ね、その未来をフリーレンに託し寿命を終えます。
フリーレンはその後、恐らく数百年地道に努力し、研究を重ねつつ、
隠遁生活を送っていますが、勇者ヒンメルに見つけ出されて10年間の魔王討伐の旅に出かけます。

誰にも関わらず魔法集めを続けていたのは、つらい過去から逃れる術であったのかもしれない。
自分と同じ時を過ごせるものは今ではほとんどおらず、
(人間はすぐに死んでしまうじゃない、というセリフは、関わった人を失うことの辛さを知っているからこその言葉)
自分の心を守るために、考えないように、意識しないようにしてきた人との関わりを、
勇者一行の旅が終わって、さらに50年後にヒンメルが亡くなることで、ようやく「知る」、
「知ろうと思う」ようになる。
・・・このあたり、私には、過去の暖かい記憶を思い出して、心の傷から立ち上がろうとしているように見えます。

10巻ごろに(現在最新刊は11巻)表面的にはフリーレンと同じように「人の心を知りたい」と思う魔族が出てくるのですが、その感覚が全く違うことに戦慄を覚えます。

なんかね、例えば食肉になる生き物の立場から見たら、人間って魔族と同じなんじゃないのかなと。
魔族は人間を食べるんですよ。食べなくても生きていけるのに。他のものも食べられるのに。
もし、肉と思っている生き物に同等の知能があったら・・・怖すぎますね;;

まぁ、魔族は魔物がヒトを食べる方向に特化して進化した、魔力だけが頼りで子育てもしない、個々が独立した生き物らしいので別次元の話ではあるのですが。


話が少しそれました。

時は残酷であり、過ぎさったものは決して戻らない。
それを嫌というほど思い知っているフリーレンだからこそ、人の時間経過を思うことはつらいこと。
一人でいると、辛いことの方が多く思い出されてしまうけれども、
フェルンとシュタルクがいることで、楽しかったことも少しずつ思い出していく。
時間がもたらす、自分と彼らの成長もちゃんと見通せています。

今目指しているのは天国と言われる魂の眠る地「オレオール」。
そこはしかし、現在は魔王城のあるところ。魔族の殲滅を、意識しながら進んでいるのかもしれません。

このお話は、既に後日譚ではありません。(確かに、三巻目ぐらいまではそうでしたがW)
「魔王を倒し、人々は幸せに暮らしました。」と言った後も、人々の生活は続いているのです。
フランメの意思が強く働いているとは思いますが、
強大な魔力を悟られないよう小さく見せることを日常とし、(それは魔族を倒すため)
その技術をちゃんとフェルンも受け継いでいる。
寿命が短く弱い人間も、代を重ねることや協力し合うことで力を増していく。
魔法も、この世界では科学技術のように研究進化していく、という設定もいい。
色々なシーンで心に沁みる物語です。

・・・・ああ、これでは全然読まない人の興味を引きそうにない感想かもW










Last updated  2023.11.04 21:22:57
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