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先日の大河原さんの話の中で、もう一つ印象に残る言葉があった。
彼女は国の男女共同参画政策を審議する要職にもついているが、その答申を小泉首相に諮ったときのこと。 チャレンジ支援の中で、国は女性の管理職比率を2020年までに 30%にすると掲げている。その実現に向けて3つの本気を問うたのだという。 1つ目は、政府のコミットメント 本当に国は女性管理職を増やす気があるのか。その意志なくしては、どんな施策も絵に描いたもちになってしまう。 2つ目は、企業トップの本気度 CSRや他社がやっているからというような生ぬるい考えでは到底、自社の女性たちを登用することはできない。そんな表面的なきれいごとはすぐに見抜かれてしまうだろう。 そして3つ目が、女性自身の本気度 管理職になるということに女性自身もしっかりコミットメントして、自分の能力を充分に発揮して欲しい。そのためにはセルフコンフィデンス(自信)が何より重要だ。 2003年の厚生労働省「女性労働白書」によると女性管理職比率は係長で9.4%、課長で4.6%、部長に至っては3.1%でしかない。 総務庁の労働力調査でも役職者に占める女性管理職比率は9.9%。 遠い道のりだ。しかし、歩き始めなければそこにはたどり着けない。 ビジネスの世界でまだまだ女性は少なく、いくらいい成果をあげてもそれがまっとうに評価されることも少ない。女性が言っても相手にされないが、男性の意見なら取り上げられるという経験は誰にもあるだろう。女性はもっと自分を「見せること(ビジビリティvisibility)」が必要だと大河原さんはいう。 ビジビリティとは「視認性」人の目に付き、気づいてもらう度合いのことをいう。自分をさりげなく主張し、自分の存在をしっかりと相手に認識してもらうこと。キャリアの階段を上るためにはそれが欠かせない。 ビジビリティをあげる方法には3つのポイントがある。 1.Contents=自分の中身:能力・実績などを明快に表現する 2.Context=自分を売り込む状況や場面をタイミングよく読み取る 3.Communication=自分を伝える姿勢は肩の力を抜いて自然体で 幸いにも私たちの前には先駆者の方々がすでに多くの道を作ってくださった。大河原さんもそのお一人だ。 険しい山や深い谷にも細い道や小さいけれどしっかりと橋が架かっている。自転車やバイクや車も用意されている。あとは、一歩を踏み出す勇気と知恵をもって前進あるのみだ。
Last updated
March 21, 2006 05:23:14 PM
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