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2007/07/15(日)16:16

プログラムデザインでケチョンケチョーン?

ファシリテーション(5)

台風の中、久しぶりにFAJの定例会に参加してきました。 お題は「プログラムデザイン」 簡単にいうと、研修のプログラム立案や会議の進行や進め方を書いたアジェンダや議事進行を作成することを言います。 今回は、本当は怖いプログラムデザイン ということで2つのコースに分かれています。 初心者向けには、「みる」を鍛えるキホンキホーン 中級者向けには 「つくる」を磨く、ケチョンケチョーン 中級者向けでは、実際に3つのテーマからひとつを選び、自分たちでプログラムをデザインするというもの。その出来上がったものをみんなでけちょんけちょんにしようというちょっと怖い内容です。批判される覚悟で打たれ強い人や思いっきりけちをつけたい人を希望ということです。本来打たれるのは嫌いなのですが、ちょうどよい機会と、「ケチョンケチョーン」コースに参加しました。 プログラムを作る際にいつも悩むのが、いかに目的やテーマや対象者に合わせた適切なプログラムを作成するか、ということ。特に、実際のエンドユーザー(受講生)と依頼者(事務局)のニーズが微妙にずれているときは、神経を使います。事務局としてはあれもしてほしい、これも必要というのですが、大体において盛り込みすぎの研修は消化不良になり、満足度は高くなりません。また、目的を達成するにはあまりにも時間が足りないということもしばしばあります。 こんな悩みを解決できればと参加したのですが、結果としては少々不完全燃焼でした。 私のプログラムの作り方は、前提が確定した時点で頭の中にある材料をパソコンに落とし込みながら、全体像を構築して行くという方法。まずは、そのテーマに関連する情報を収集・整理ことからはじめます。ところがメンバーのIさんは、最初に全体像・フレーム・ストーリーがないとだめなようで、テーマの目的から落としどころまでの一貫した流れを先に作りたいようでした。 今回のテーマは 「小学生に対して相手の気持ちをわかるとはどういうことかに気付かせる」という「気付き」のワークを開催すること。 その時点で、私の中には大まかなストーリーがすでにできていました。なので、それにあわせた具体的なコンテンツ(ワークやゲームの内容)が次々と出てきて、余計にIさんを混乱させたのでした。 結果として、お互いのやり方になじめずなかなか議論がまとまらず、プログラムデザインどころではない代物ができあがりました。 その後の評価タイムでは、見事にネガティブコメントをいっぱい貼られてそれこそ、『けちょんけちょん」 それはそれでよい経験でしたが、いろいろ考えてしまいました。 そもそも私は、プログラムデザインのプロセスを他人と共同でするという経験があまりないということに気付きました。たいていは個人で考えたものをベースにディスカッションします。 「一緒にプロセスから考える」ことが苦手なのだと改めて感じた次第。 さらに、今回期待していたのは、「自分なりに完璧に作ったぞ」というプログラムを批判してもらいたかったということ。短い時間で前提からすり合わせ、情報や知識の共有化がされていない状態でつくったプログラムはもともと自分にとっても不本意な作品。それにいろいろコメントされてもなあ。というのが正直なところ。 もし次回リベンジをするなら、一からプログラムをつくるのではなく、ある前提条件で事前に作ってきたプログラムを参加者が持ち寄るところからスタートするというのはどうでしょう。 同じテーマでグループ化し、さらにその内容を練りこみ、これでよし!というプログラムを発表してけちょんけちょんにしてもらう。それだったらもうちょっとすっきりするかな。 まあ、いずれにしろFAJは「実験の場」なのでこれもありでしょう。 次回に期待してます。

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