外資系金融業界で働く女性達
先日、ひょんなご縁から米国商工会議所ACCJ主催の「金融サービスにおける女性の役割に関するシンポジウム」のワークショップのファシリテーターを務めさせていただきました。朝7時半のブレックファーストミーティングに始まって、午前中は猪口邦子さんの基調講演や外資系金融機関でエグゼクティブとして活躍されている女性によるリーダーシップやネットワーキングに関するパネルディスカッション。ランチをはさんで、午後はセルフブランディングやリーダーシップ、交渉術、キャリアデザインなど5つの分科会開催。最後は、立食パーティと盛りだくさんの内容でした。昨年に続き2回目ということですが、今年は300名近くの女性が参加したということです。ほとんど全編英語なのですが(米国商工会議所主催なので当然ですね)これだけの日本人女性が全員英語で会話している姿は圧巻でした。また参加された外国人の方のほとんどが流暢な日本語を操っていることにもびっくり。日ごろの勉強不足をまたまた痛感しました。一番印象に残っているのは、ランチタイムの際に流された世界の女性リーダーへのインタビュー映画でした。制作は1990年代と少々古いのですが、イギリスのマーガレットサッチャーやフィリピンのコラソン・アキノ氏、ノルウェーやニカラグア、パキスタンなどの女性首相が次々に登場し、リーダーシップやエンパワーメントなどについて答える姿はすばらしいの一言。女性がリーダーに向いていないと誰が言ったのでしょうか。世界はすばらしい女性リーダーがいて、その姿を見つめる未来のリーダー達が沢山いることに静かな興奮を覚えました。私のWSはといえば、日頃忙しく働く女性達に少し立ち止まって、自分のワーク・ライフ・バランスやキャリアの方向性を考えていただく機会となったようで、とても盛り上がって楽しいWSとなりました。金融業界での女性の活躍推進は目覚しいものがありますが、現場ではまだまだ頭の固い管理職や古い体質が残っている業界です。でも、今の女性達はそのカベをしなやかにしたたかに打ち破るパワーと智慧を身につけています。一箇所でも突破できれば、あとはなだれのように変化が起こるでしょう。そのときは、もうすぐ。そう感じたシンポジウムでした。