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大きな声の独り言

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2010年01月14日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
薬が効いたのか、夜中に目が覚めることもなく熟睡。 手術を受けるという緊張もなく
朝を迎えることができた。

6時過ぎに部屋の明かりが灯り、暫く、ボーッとしていたら看護師さんが、血圧測定と
検温にやってきた。 血圧が、いつもどおり90台だったところを見ると、やはり、緊張は
全く無い様子。 案外、度胸があるのかも?

10時半の手術の前から点滴が始まるということなので、それまでに歯磨きと洗顔を
済ますことに・・・。(今朝は、食事もないしね) 
ベットに戻り、お隣さんとおしゃべりをしていると看護師さんがやってきて、お隣さんに
手術前の浣腸をするとのこと。 眺めている訳にもいかないので、仕切りのカーテンを引き
本を読むことに・・・。 暫くすると、今度は、看護師さんが私のところにやってきて
「浣腸をします。 ご自身でなさいますか?」と言う。 手にもっている浣腸を見ると
随分、長い柄(?)の浣腸で、うまく出来るかどうか不安だったため、看護師さんに
依頼することに。(ここまできたらお尻をみられるのもなんとも無くなるから不思議)
「直ぐにお腹が痛くなると思いますが、最低2分は我慢してください。 できれば、5分
程・・」といわれたのだが、薬の注入が終わると同時に痛みが襲ってきた。ベットの上で
我慢しているうちに間に合わなくなるのでは?という不安に襲われ、トイレに駆け込む私。
個室のドアを閉めると同時に、なにやら嫌な感じが・・・、急いで下着を下ろし、便器に
腰掛けると同時に出てきたのは・・・・、残念ながら薬のみ・・・。 暫くお腹をさすり
ながら腰掛けていたのだが、全くでてくる気配がみられないので、諦めて病室に戻る。

お隣さんに「薬しかでなかった・・・」というと、「我慢が足りないのよぉ。私は、すっきり
でたよ」とのこと。 ”はぁ、入院してから便秘してるし、こりゃ、浣腸のやり直しかぁ」
とちょっとへこむ私。

8時半から手術開始のお隣さんのところに付き添のご主人がいらっしゃったり、俄かに
慌しい気配になってきた頃、私のところに看護師さんがやってきて、「今から点滴を始めます」とのこと。 再度、血圧と体温を測り、点滴開始。
(幸い、浣腸のやり直しは免れることができた。 でも、お腹に便が大量に詰まっていても
手術に支障はないのだろうか? ちょっと不安)
点滴初体験の私は、なんだか、一気に病人になった気分。 
お隣さんは手術室に向かい、一人ボーッとしていると母が到着。

手術予定時間の少し前に、点滴をつけたまま、母と看護師さんと一緒に歩いて4階の手術室に
移動。 母は、エレベータ脇のソファで待つように指示をされ、私は、手術室(というより
手術待機室?)前で待っていてくれた看護師さんと中へ・・・。 手術室に入るまで、少し
時間があるようで、渡された紙のシャワーキャップをかぶり看護師さんと雑談。
5分ほどすぎただろうか? いよいよ手術室へ・・・。

テレビや映画で見たような光景が、目の前に・・・。 つい、興味津々で周りを見渡す
ミーハーな私。(これもドラマ同様、手術室にBGMが流れていた。 執刀医の選択?)
手術用ベットは、二段ほどステップを登ったところにある幅の狭いもの。
「落ちないように気をつけてくださいね」と担当医に声をかけられベットに腰をかける。
腕に点滴をつけ、ユニクロウェアを着たままで手術室に入ったのだが、まず、上着を脱ぐ
よう指示をされ、看護師さんたちが、点滴の管をはずさないよう上手く脱がせてくれた。
次に下着。 腰から下に布を掛けられ、その下でスエットと共に下着を脱ぎ右手に待機して
いた看護師さんに渡す。 ひゃぁ~、これで、すっぽんぽん!!
ベットに横になると左側を下にして横を向き身体を丸めるよう指示を受ける。 私の身体を
担当医と看護師さんが支えてくれる中、麻酔の注射が打たれる! ”痛い!”けど、我慢、
我慢。 「直ぐに麻酔が効いてきますからね」と声をかけられ仰向けに体制を治し、
「転倒防止のため腕を固定します。」とのことで、両手を手術台に縛られ(十字架の上の
キリスト状態?)胸に心電図をとるためか?パットを貼られたり、指先に血圧測定のための
クリップのようなものをつけられたりと、着々と手術の準備が進められている様子。

枕元で、担当の麻酔医だという女性が、準備の様子等、色んなことを説明してくれる。
ふと、横をみると私担当の(?)研修医らしき人と、更にもう一人若い研修医らしき
男性が・・・。 一体、何人の人の前で、すっぽんぽんになり患部をさらけ出すことに
なるのか? 不思議と恥ずかしさは感じなかったけど、こんな状況になろうとは・・・。
ある意味、貴重な経験と言えるかもしれないけど、こんな経験は、一度で充分だね。

なんどか麻酔の効き具合を確認された後、いよいよ手術開始。 麻酔医のしてくれる説明
を聞いたり、「寒くないですか?」と声を掛けてくれる看護師と話をしているうち手術は
順調に進んだようで、「はい終わりました」の声。 「今、後処理をしていますから、もう
少し待ってくださいね」との事。 まぁ、自分で動くことができないので、待ってる以外
ないのだが、ホント、痛みもなにも感じることもなくあっさりと手術が終わった。
(円錐切除は、手術より準備の方が、時間のかかる手術らしい)
胸のパッドや指先のクリップをはずされ、担当医や研修生達に身体を支えられ、手術台の
隣に運ばれてきたベットに移動。 そこで、両肩がスナップ留めになっている簡易寝巻きの
ようなものを着せられる。 毛布のようなものを掛けられ、担当医達と手術後待機室のような
所に移動し、切り取った患部を見せられる。 思っていたより小さいなぁ、というのが
感想。 「お母さんには、既に患部を見せて説明済みですから」との事。
ふぅ~ん、母に理解できたのだろうか?? 手術室入り口にベットが運ばれ、そこで、部屋の
担当看護師にバトンタッチ。 母と合流し、病室に運ばれる。

部屋に戻ると、今度は、看護師二人がかりでベットに移動させられる。 小柄な看護師さん
達なのに、申し訳ないなぁ。
「血栓予防のため」とのことで、足にエアマッサージャーを着けられたのだが何も感じず、
エアーを送る機械の音で、かろうじてマッサージャーが動いているのを確認できるのみ。
麻酔が効いているので、身体を動かすこともできず、首だけを動かし、私の前に手術を終え
病室に戻っていたお隣さんや母と会話することしかできない。

お昼になり、母は、持参してきたおにぎりをベット脇で食べていたのだが、不思議と
空腹感も食欲も感じない。 これって、点滴のお陰???

麻酔が切れたことを確認してから母は帰宅。 

看護師さんは1時間おきにやってきて、体温と血圧を測り、出血の有無を確認。
その他にも点滴の交換、清浄綿を使っての局部の清浄、尿の処理、果ては、エアマッサー
ジャーのコードが抜けた為の呼び出し(お隣さん、私とも各一回づつ)と忙しかっただろう
なぁ。ホント、お世話になりました。

幸い、痛みはなかったものの、足はエアマッサージャー、腕は点滴、局部は導尿管と
沢山の線でベットに縛りつけられているので、思うように身動きがとれない。
普段、横を向いて寝る癖のある私は、思うような体制をとることができず細切れの睡眠
しかとれず・・・、更に動くたび尿取りパットがずれるわ、寝巻きがはだけるわ、気づけば、
裸同然の格好になるわ、ほんと、酷いありさま。
明日は、ちゃんとした格好で、ゆっくりと眠れますように・・・。





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最終更新日  2010年02月12日 11時20分35秒
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