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カテゴリ:旅行専科
■古代からの港町 (仏マルセイユ 2) [09/10/16]
古代の城壁跡が残る遺跡庭園 遺跡庭園の近くにはパニエ地区と呼ばれる旧市街がある。鐘楼が美しい11世紀に建てられたノートル・ダム・デ ・ザクール教会の前から迷路のような細くて急な坂道を上ると、パステルカラーの民家が並び、頭上には洗濯物がは ためいていた。 鐘楼だけが残るマルセイユで最も古い教会ノート ル・ダム・デ・ザクール 路地で遊ぶ子どもたち 淡い色づかいの建物 地区内の公園 広場では子供たちがサッカーをし、都会の真ん中にいるとは思えない庶民的でのどかな空気が漂う。最近ではアーチストのアトリエや洒落たカフェなども増え観光客の姿も見かけるようになった。 毎年2月2日になると、ロウソクを手にしたカトリック信者が町を練り歩く聖燭(せいしょく)節が開かれる。マルセイユでは聖人が小舟に乗って港に着いたという言い伝えに従い、信者たちは舟を模ったマルセイユの銘菓ナベットを買いに行く。 パニエ地区の工房で毎日ナベットを焼くジョゼ・オルソーニさんの店の前にもこの夜には行列ができる。「私の父も祖父もナベットを焼いていたんだよ」。オレンジの花で香り付けられたナベットは、素朴で優しい味わいだ。 舟の形をしたナベット 明 ナベットを焼いているジョゼ・オルソーニさん パニエ地区には数多くの歴史建築物が残る。港近くにある16世紀に建てられたダイヤモンド型の壁面をした邸宅メゾン・ディアマンテ(MAISON DIAMANTEE)は、第2次世界大戦中ほとんど破壊された港周辺の中に残る数少ない建築物の一つだ。 パニエ地区の中心地に建つラ・ヴィエイユ・シャリテは17世紀、住む場所のない貧しい人々のために建築された。バロック様式の教会を囲むように建つ回廊の美しい建物は、今では改築され、中には2つの博物館が入る文化施設になっている。 邸宅メゾン・ディアマンテ ラ・ヴィエイユ・シャリテ パニエ地区のお土産屋さんで必ず見かけるのがマルセイユせっけんだ。マルセイユでは10世紀にせっけん産業が始まり、19世紀には70軒ものせっけん工場があったという。 しかし、合成洗剤ができたために石けん工場は次々と廃業していくことになる。今日、マルセイユ石鹸はオリーブオイルやパームオイルなど植物性油を使用した自然素材の製品として再び注目を浴びている。町の中心部には、石けん作りの工程を見学できる工房もある。 今も手作業でせっけんを作る工房 古代ギリシア人がマシリアの街を築いたときにできたとされるマルセイユで一番歴史の古いロンシュ広場。旧港を眺めるカフェのテラス席が気持ちいい。広場沿いにオープンしたばかりの「王様のアイスクリーム」という名の店では、店員が皆、王様風の仮装でお客をもてなしていた。 試しにチョコレートのアイスクリームを食べると、濃厚な味わい。一緒に散歩をしていたマルセイユ出身のマリオンさんも、すでに大き目のカップを手にしていた。 マルセイユで一番歴史の古いロンシュ広場 オープンしたばかりのアイスクリーム専門店 青く輝く海を眺めながらヨットやクルージング船が停泊する旧港岸を散歩すると、船旅に出たくなる。マルセイユ沖の島で一番小さなイフ島は、港から約20分。ミニクルージング気分を楽しめる観光スポットだ。 16世紀に要塞化され、後に数々の政治犯や革命家などが幽閉されたイフ城はアレクサンドル・デュマの小説「巌窟王」の舞台としても有名だ。 イフ島からのマルセイユの眺め 小説「厳窟王」の舞台となったイフ城 (文・写真 トラベルライター砂辺祐子)
※「フランス最古の都市マルセイユを歩く(1)」は こちら ▽マルセイユ観光局のページはこちら(日本語) http://www.marseille-tourisme.com/ja/presentation-marseille0/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.05 05:00:09
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