今年もやります。夢の日本酒屋台村!
「上方日本酒ワールド2012」。日本酒をこよなく愛する20の飲食店が、お店イチオシの蔵のお酒(300円~)と、そのお酒にぴったり合う肴(500円~)を提供してくれます。5月4日のGW開催ですよ! 当日販売する500円の特製グラスが入場券がわり。天気もよさそう。気候もばっちり。大阪近辺の方はぜひぜひお運びくださいませね。
はやいもので、毎年恒例となったこのイベントを当ブログで紹介させていただくのも3回目となります。1年目は客として恐る恐る参加したっけ。。。。でも、いざ足を踏み入れたら楽しすぎてぐでんぐでんになり、春うららの天神橋筋商店街(日本一長いんですよ!)を千鳥足で歩いて帰宅したっけなあ。。。そして、はからずも震災直後の開催となった2年目は受付スタッフとして参加させていただき、被災した蔵への義捐金募金をかねたトレー販売をしたのでした。
で、3年目の今年は、当ブログにもしょっちゅう登場いただいております大阪の名店「蔵朱」の応援スタッフとして参加させていただきます。お酒はこれまた当ブログにしょっちゅう登場します鳥取の「弁天娘」だっ! 肴は、大西さん手作りのサバの燻製&弁天娘の奈良漬入りマッシュポテトという、蔵朱ならではの手間のかかったしみじみうまいオトナ地味肴でございます。そしてなんと、提供するお酒はサバ燻にあわせたスペシャルブレンドですよ。さらになんとなんと、ブレンド監修はこれまた当ブログですっかりおなじみの、鳥取は倉吉のスゴイ酒屋「山枡酒店」の山枡さんなんですよ! これはもう、このブログを読んでいただいている方は来るしかないでしょ!! と勝手に断言させていただきます。
ちなみに私の担当はお客さんの呼び込み&行列の整理ですので、「弁天娘こちらですよ~」と、必死に手招きしているアフロで長身の女をみかけたら、ぜひぜひ声をおかけくださいませね♪
しかし改めて思うんですが、これはもう、日本の宝ともいえる名イベントだと思います。まず参加店舗がすごいっ! ミシュランで星を取ったお店もさりげなく混じっているのですが、そんなことがどうでもいいと思えるほど、どれもレベルが高い店ばかり。それはおそらく、もうけとか何とかでなく、とにかく「日本酒のうまさを少しでも多くの人に知らせたい!」という思いだけで集結したお店ばかりだからなんだと思います。そんな人たちが愛する蔵のお酒なのだから、これはもううまいこと間違いなし! 日本酒好きな方はもちろん、興味はあるけど何をどう飲んでいいのかよくわからない、あるいは興味があってちょこちょこ飲んではみるものの、コレといった運命の酒になかなか出会えない・・という方には、本当に本当にお勧めです。出会いは人生を変えますからね。いや、まじめな話。
イベントをしかける3人組「日本酒卍固め」をEXILEふうに撮ってみました。下から「味酒かむなび」(大阪市中央区内久宝寺町)の伊戸川さん、「蔵朱」(大阪市中央区南新町)の大西さん、「酒や肴よしむら」(大阪市北区天神橋)の吉村さん。
行政とか、酒造組合とかが仕切るお酒のイベントはあまたあれど、このゆる~くつながった同世代の飲食店主が学園祭ノリでワイワイ企画するイベントだからこその盛り上がりなんだと思います。一部の人がおいしい思いをするんじゃなくて、イベント参加者すべて、すなわちお店も、蔵も、お客さんも、同じくらい楽しい思いをわかちあうから輪がどんどん広がっていく。。。。これから世の中を動かすのは、こういうやり方なのではなかろうか。権威や権力で上から命令したり、ナントカコンサルタントがマーケティングしたりっていうやり方では、人のココロに刺さらないんじゃないかと思う今日このごろ。
そして何と言っても今年のスペシャルは、京阪神以外の名店が初参加することです。1店は、全国の日本酒を常時100種類以上味わえるという東京の超有名店「神田新八」が「神亀」と。そしてもう1店は、先日当ブログで「マイ日本一の寿司屋」として紹介させていただきました、四国は高松の「中川」ですよ!! もちろん香川の名酒「悦凱陣」とともに参戦だ! 生魚もご飯も出せないという屋台の制約のなかで、はたしてあの超人・中川さんがどう出てくるのか? 超たのしみで夜も寝られません。。。。
■おまけ
「卍固め」のメンバーである「よしむら」さんに飲みに行ったとき、「こんなのやってるんですよ。よかったら」と教えていただいた、大阪の骨董ストリート・老松町近くの骨董屋「はこ益」の企画展。その名も「ひとり楽しやコップ酒」♪ 古いモノ大好きです! さっそくおじゃましてきました。
明治~昭和のガラスコップで、お酒向きのものを探しました・・・とのこと。この時代のガラス器は吹きガラスでひとつひとつ手作りされているので、同じコップでも微妙に大きさや仕上がりが違います。さらに、わずかな時代の差によってガラスの質も製法も変わる、そんなこんなで値付けも微妙に変わってくるのだということを、ご主人がていねいに説明してくださいます。うーん。聞かなきゃわからないことばかり。おもしろいねー。
しかし、聞けば聞くほど目移りしてしまい、どれにしようか全然決められません・・・・「みなさん、かなり迷われますね」。やっぱし。で、しばしウーンと考えて、えらくくだらないことを思いつきました。「あのー。。。1000円(最安値)のコップの中から選ぶっていうの、どうでしょうかね?」。とんでもない提案でしたが、やさしいご主人は「あ、それいいですね!」と、ノリノリで1000円のコップを探してくださいました。
で、購入したのがこの3つ。
この時代のガラスは熱に弱いので、これで熱燗をいただくのは難しいですが、来たる夏、度数の低い日本酒をちょいとぬる燗でゆるゆる楽しむときに使ってみたいと思います。
しかし、気の小さい私にとって骨董屋さんに足を踏み入れるのはかなり勇気のいる行為だったのですが、「『よしむら』さんに聞いて来ました♪」のひとことで、妄想していたような妙な緊張感も腹の探りあいも全くなく、リラックスしてご主人とお話して、納得のいく買い物をすることができました。うーん。こうして「好きなもの」「好きな店」の輪が広がっていくんだなあ。私もうれしい、お店もうれしい。で、「××さんに聞いてきました」のひとことで、この2つのお店をつなぐ「流れ」がさらに強まったに違いないと勝手に認定。これぞ街の「インターネット」、あるいは「奥のほそ道」。うんうん。こうやって生きていけばいいんじゃないかい?
稲垣 えみ子(いながき・えみこ)プロフィール
1987年に朝日新聞記者となり、社会部、週刊朝日編集部、大阪版編集長などを経て、2010年4月から地域ニュースディレクター。プライベートではヨガインストラクターの資格を持つ健康マニアで、生ゴミ堆肥によるベランダ菜園と、裏山(六甲山)登山が趣味。
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最終更新日
2012.05.24 08:41:30
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