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2022/01/17(月)05:00

△日本百名山 No.028「燧ヶ岳」(2/2)

旅行専科(1441)

「燧ヶ岳」ひうちがたけ/福島県/標高2,356m 平ヶ岳登山道から望む燧ヶ コース:御池登山口→50分→広沢田代→50分→熊沢田代→1:30→俎嵓→15分→柴安嵓→15分→俎嵓→20分→ナデツ窪分岐→1:40→浅湖湿原→30分→沼尻休憩所→35分→長蔵小屋→1:00→沼山峠バス停 この山は尾瀬ヶ原・尾瀬沼を散策してから登るというイメージが強いのだが、私はあえて御池から登ってみた。このコースは本当にすばらしくて、途中に広がる広沢田代や熊沢田代の湿原には大感動であった。 登山記録:2010年8月3日 長英新道を下る 俎嵓からはすさまじい岩場の急下降であった。ようやく傾斜が緩まって灌木の間を行くようになったら、黄色い花がたくさん咲いていた。お花畑なのだ。 俎嵓から30分ほどでナデツ窪登山道との分岐に着いた。私が昔、残雪期に燧ヶ岳に登ったときはこの道を登ってきたのだ。ナデツ窪の道に少し入ると、下に尾瀬沼を見ることができた。登山道の横には火口のような岩の窪みがあった。これがナデツ窪の名前の由来かと思った。 分岐に戻って長英新道をを下る。灌木の間を抜けると、平坦な尾根で、その向こうに大きなケルンが見えた。このケルンはなんかの山頂の印なのかと思ったが、山名の標識はなかった。ここから溝の中の道を下って行く。どんどん下って行くと、道には水が流れるようになって、これがどこまでも続く。 傾斜が緩まって、深い林のなかを行くようになっても、水の流れは続いて、至る所で泥濘になっていた。これはけっこうきつかった。泥濘を避けて歩いて行くのは煩わしくて、おまけにすごく滑りやすい。気を抜くと泥の中に転んでしまう。一度尻餅をついてしまった。 長英新道は5kmもあるすごく長い道なのだが、そのほとんどは泥濘との戦いであった。1時間半ほど泥濘の道を下って、泥濘に丸太や飛び石のような丸太が現われると、ようやく湖畔にたどりついた。ほっとした。 ここからは木道が続いている。もう泥濘を避けて歩く必要はないのだ。このまま長蔵小屋に向かってもいいのだが、まだ12時15分である。せっかくなので、尾瀬沼の湖畔を散策しようと思う。 俎嵓から岩場を下る ケルンのピーク 水が流れる道を下る 尾瀬沼と大江湿原 木道を右に歩いて行く。すぐに浅湖湿原である。左に尾瀬沼を見ながら草原の木道を行く。湿原からは燧ヶ岳を眺めることができた。 湿原が終わると、けっこう急な登りがあった。湖畔の散策なのだが、上り下りはあるのだ。 木道の散策路を30分ほどのんびり歩いて行くと、大きな湿原に出て、行く手に山小屋が見えてきた。これが沼尻休憩所である。 沼尻休憩所ではビールを飲んでしまった。燧ヶ岳に登ったお祝いのつもりだったが、あまり冷えていないのでうまくなかった。 沼尻からは来た道を引き返した。一周するつもりだったが、かなり距離があるので止めてしまったのだ。 分岐に戻ったのは13時45分、長蔵小屋は散策路からも見えていたので、すぐだろうと思ったが、意外と遠かった。針葉樹の森から抜出すと湿原が広がった。大江湿原である。尾瀬沼周辺ではもっとも大きな湿原なのだ。木道を歩いて行くとT字路に着いて、左が沼山峠なのだが、私は右の長蔵小屋に向かった。ここにはビジターセンターがあるので立ち寄りたかったのだ。 ビジターセンターでは、ちょうどビデオの上映が始まるところで、20分間これを見てすごした。ハイビジョンの映像で、尾瀬の四季がすばらしくきれいであった。 沼山峠に向かって出発したのは14時30分である。大江湿原を歩いて行く。本当に広い湿原で、どこまでも草原が続く。池塘がほとんどないのが残念なのだが、広大な草原を歩いて行くのは気持ちがいい。けっこう小中学の団体とすれ違う。 湿原の終点までは30分ほどもかかった。ここから急な登りになるのかと思ったらそうではなくて、緩やか木道が続くのだ。針葉樹林の中をのんびり歩いて行くと、25分ほどで下りになって、階段状になった木道をどんどん下って行くと、大きな休憩所がたつ沼山峠に着いた。15時30分であった。 着いたらバスがちょうど出発するところで、これに飛び乗った。待ち時間ゼロであった。偶然、このバスで50円を貸した宮城の登山者と再会した。 浅原湿原を行く 沼尻休憩舎 大江湿原を行く 沼山峠 参考:日本百名山

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