カテゴリ:LIVEレポート
肋骨の痛みをおして、昨夜はハノイロックス解散ツアーの大阪公演に行ってきました。
会場を埋めるかつては少女だったと思われる女性の多さにびっくりしました。 いつものライヴよりいくぶん華やかな色合いを持った会場の風景(人物)を見ている だけでも楽しめた。 しかし、ライヴ慣れしていないのか、スタンディングフロアで革ジャンやコートを 羽織ったまま、さらにバッグまで持っておられるのには驚いた。 当然、熱気に包まれる会場の中で我慢できずに途中退場される方も多かった。 そんないつもとは違った雰囲気で始まったまず前座のWEDNSEDAY 13。 ホラーメイクをしたヴィジュアル系のバンドだと思いきや、まったくメイクをしていない。 そして繰り出されるラモーンズばりのストレートなロックンロールが実にヘヴィーでタイト。 まさに私の好みのツボを押してくれるロックンロールなのだ。 肋骨の痛みも忘れてノリまくってしまった。 "I Love To Say Fxxk"では私の大好きな言葉、座右の銘といってもよかろう 「ファック!!」を何度叫ばしてもらったことか。 実に気持ち良かった。 やっぱりナマのファックは最高だ!! WEDNESDAY 13 "I Love To Say Fxxk" 最後の曲はKISSの名曲"Rock And Roll All Night" この会場内でこの曲を知らない人はいないだろう。(世代的にも)失礼。 当然「ア~イ、ワナロックンロ~オ~ナ~イ!!」の大合唱。 前座にしておくにはもったいないくらいのパフォーマンスだった。 途中、13日の金曜日でおなじみジェイソンのかぶり物が出てきたり、ランボーのおもちゃの 銃を出してきたりとおふざけも良かった。 何よりも私が気に入ったのはベーシストのグッドルッキング。 彫りの深い顔立ちと、ベースをとんでもない低さで指弾きする姿が私のハートを射抜いて しまったのだ。 このカッコ良さをみんなに伝えたいけど画像が見つからなかった。 名前すらわからない。 誰か情報を求む。 さて、そんな興奮も醒めやらぬうちにハノイロックスのお出ましだ。 マイケル・モンローの艶やかなステージ衣装と厚めの化粧に目を惹かれる。 真っ黒のマスカラに真っ青で大きな目がトレードマーク。 しかし、昔、ミュージックライフのグラビアを飾っていた頃と比べると老けたな~という 感じは拭えない。 オカマバーの名物ママといった感じにも見えた。 たしかにいつまでもスマートだし、見方によっては美しいんだけど。 だけど何かが昔と違う。 それはアンディ・マッコイもしかり。 アンディの羽織っているシースルーブラウスには場末のストリッパーを思わせる哀愁が 漂っていた。 年老いたヴィジュアル系バンドの宿命を感じた。 解散やむなし・・・なのかも。 見た目はちょっとヤバかったけど、演奏は若々しく荒々しかった。 過去の名曲には胸を熱くさせるものがあったし、大いに盛り上がった。 マイケルのステージアクションは時にかわいく、時に妖しく、時にワイルド。 スピーカーの上に乗っかって歌ったり、煽ったり。 かなりスリリングな動きだった。 歌の音程の方もかなりスリリングだったことは言うまでもない。 「マイケル!!もうちょっとちゃんと歌ってくれ!!」と心の中で呟いた。 演奏の方も当然スリリングで"11th Street Kids"のイントロギターのハモリからドラムの 入るところはグダグダになりかけながら奇跡的に持ち直すという技を見せてもらった。 これは計算だったのか!?だとしたらスゴイ!! いつまでたっても演奏の上手くならないハノイロックス。 私はそんな彼らを愛してやまない。 HANOI ROCKS "Tragedy"~"Up Around The Bend" とうてい褒め言葉だと思えないようなことを書き連ねてしまったけど好きだからこそなのだ。 多くの阪神ファンが貶しながら阪神タイガースを応援するように。 しかしそこには確かな愛がある。 この日のライヴもそんな自虐的な愛に包まれていた。 新旧の楽曲取り合わせて約90分のステージはあっという間だった。 「これでもう解散か~」というしんみりしたところもなく、 楽しいロックンロール・パーティだった。 今後、マイケルとアンディは別々に活動をするのだろうけど、これからも変わることの無い ロックンロールを聴かせて欲しい。 きっとそれは叶うだろうと思う。 だって、彼らはロックンロールしかできない不器用な人たちだから。 この日のライヴを観て実感した。 なんて不器用な奴らなんだと・・・。 されどロックンロール!! セットリストは下記の通り。 2009/03/11 Namba Hatch Osaka 01.Obscured 02.Hypermobile 03.Street Poetry 04.Fashion 05.Back To Mystery City 06.Whatcha Want 07.People Like Me 08.Cafe Avenue 09.Power Of Persuasion 10.A Day Late, A Dollar Short 11.I Can't Get It 12.Self Destruction Blues 13.Worldshaker 14.Boulevard Of Broken Dreams 15.Don't You Ever Leave Me 16.11th Street Kids 17.Malibu Beach Nightmare 18.High School 19.Tragedy Encore: 20.Oriental Beat 21.Taxi Driver 22.Up Around The Bend ライヴではレア曲"Cafe Avenue"が聴けたのが嬉しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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