カテゴリ:LIVEレポート
今回のインギー&パープル・ジャパン・ツアーは唯一のスタンディングライヴの
ZEPP名古屋公演をチョイスしました。 やっぱ、ロックに座席は要らないっしょ!!ってことで・・・。 整理番号が330番ということもあり、前の方は無理だろうと思っていたんだけど、 開場してみたら埋まっているのはステージ向かって右側だけ。 みなさんインギー狙いなのね、ということで私は左側最前近くを難なく確保。 客層はもちろん圧倒的にサラリーマンが多い。 しかも、課長や部長クラスの肩書きを持った方々でしょう。 19時ピッタリにライヴはスタート。 リラックスした雰囲気でだらだら出てくるインギーのサポートメンバー。 それにひきかえ、もったいぶってなかなか出てこないインギー。 なにやら爆音のギターソロが聞こえはじめるや否や、カッコつけて出てきたインギー。 痩せたとかいう情報があったけどまだまだ相当太いぞ!! 新譜の"Death Dealer"からスタート。 ヴォーカルのティム”リッパー”オーエンスのハイトーンが冴えわたるいい曲だ。 ドライヴ感があってオープニングに相応しい。 インギーも上機嫌でピックを投げまくっている。 そのピックが振り上げている私の拳にヒットした。 スーパーヘヴィーのピックだから結構痛かったぞ。 まあ、そのおかげでピックをゲットできたんだけどね。 音量バランスは異常にギターの音がデカイ。 インギー得意のハーモニックマイナースケールを多用したギターソロはどれも同じに 聞こえるけど、とてつもなく速いから観てるだけでも楽しい。 泣きメロになると恍惚の表情で、口を開けたりすぼめたり。 インギーのナルシストぶりをいかんなく発揮していた。 小刻みな小さなステップで後ろに下がったり、足を開いてしゃがみこんだり。 太った人がちょこまか動くのはコミカルでおもしろい。 インギーは笑わせようとしてるわけじゃないんだろうけど、なんだか笑えた。 セットリストは新譜からの曲を多めにやっていたけど、このアルバムだけかなり 聴き込んでいったので楽しめた。 といっても、どの曲もギターソロが多くてティムの出番がほとんど無いのが残念。 ティムのハイトーンをもっと聴きたかったというのが正直なところ。 SET LIST 01.Death Dealer 02.Damnnation Game 03.Badinere and Battle 04.Far Beyond The Sun 05.Live To Fight 06.Baroque & Roll 07.Red Devil 08.Trilogy 09.Caprice Di Diablo 10.Guitar Solo 11.Magic City 12.The Fuge 13.I'll See The Light Tonight 14.Rising Force インギーの演奏時間は65分くらいだったかな~。 その間、ティムがステージに立っていた時間は20分もなかったんじゃないのか。 ここから30分のセットチェンジ。 びっしり満員になっているので動けないからそのまま待つことに。 ステージでは丁寧に掃除機がかけられていた。 ギランの裸足対策をちゃんとやっているなと納得。 さあ、待ちに待った大御所ディープパープルの登場だ!! まったく緊張感もなくヨレヨレのTシャツとズボンでヘラヘラと出てくるギラン。 もちろん足もとは裸足。 風呂上がりの夕涼みにやってきましたというような風貌なのだ。 「好々爺」という言葉がピッタリ当てはまるギラン爺。 そんなリラックスムードではじまる名曲"Highway Star"。 ギターのスティーヴ・モーズも終始ニコニコしながら楽しそうにしている。 ベースのロジャー・グローヴァーは唯一ロッカーらしくアクションをきめている。 でもなんだか、オヤジ達がバンド組んで楽しくやってますという感じは否めない。 私がかつて古い映像で観た鬼気迫る演奏のディープパープルとはえらい違いだ。 これはこれでいいのだろう。 だってオヤジ達がとても楽しそうなんだから。 ギランにいたってはゆるいヨガのようなポーズや、いかにもオッサンがやりそうな ダンスでステップを踏んでるし・・・。 しかし、各ソロタイムやインプロヴィゼーションになると、さすがはパープルといった 技が次から次へと繰り出されてくる。 そうだ、これがパープルの持ち味なのだ。 なにも往年のヒット曲を聴くためだけにわざわざ来たわけじゃないのだ。 スティーヴとドン・エイリーの掛け合いや、ロジャーとイアン・ペイスのコンビネーションは 鬼気迫る迫力とまではいかないが、目を見張るものがあった。 70年代の演奏ではこんなインプロヴィゼーションが延々と続けられたのだろうな~なんて。 今となっては"Space Truckin'"もちょっとしたドラムソロを挟むだけの短い演奏だけど。 それでも、この尊敬すべきオヤジ達がロックしていることに感謝です。 お体には十分ご自愛頂き、いつまでも活動して頂きたいとせつに願う次第です。 SETLIST 01.Highway Star 02.Things I Never Said 03.Into The Fire 04.Strange Kind Of Woman 05.Raptuer Of Deep 06.Contact Lost 07.Sometime I Feel Like Screaming 08.Well Dressed Guitar 09.Wring That Neck 10.Battle Rages On 11.Keyboard Solo 12.Perfect Strangers 13.Space Truckin' 14.Smoke On The Water Encore 15.Hush 16.Black Night 演奏時間は80分くらいだっただろうか。 ギランの声はあまり出てなかったようだけど、今日私の声も出なくなっている。 知らず知らずの間に私も相当歌っていたようだ。 会場から終演まで約4時間30分のあいだ立ちっぱなしだった。 それでもロックはスタンディングに限る。 オヤジ達のロックの宴に目一杯楽しんで心地よい疲労感なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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