昨日は、新年度になって初めて、びわ湖ホールにオペラ講座のお仕事でうかがいました。
朝方は雨だったそうですが、お昼からは気持ちよく晴れ、びわ湖が青々と美しい、さわやかな日でした。
「魔弾の射手」がメインテーマの講座でしたが、集まってくださった方がみなさん熱心で、ありがたい限りです。
講座終了後には、顔を出してくれたホールの館長さんと、この春からの担当者、3月までの前任者と、ホールの横にできた真新しいカフェでお茶を飲みました。
びわ湖の湖岸、湖がばっちりみわたせて、リゾートのようなロケーション。第3セクターの主導で、1ヶ月ほど前に、カフェとレストランが4軒ほどまとめてでき、大いににぎわっていて、ホールにも効果が及んでいるそうです。
びわ湖ホールの館長さんは井上さんといい、オペラにとてもくわしく、関西人らしい当たりのソフトさもあいまって、お話しているととても楽しい方です。
講座担当の前任者で、今は京都のコンサートホールでお仕事をしているMさんに会えたのも、嬉しいサプライズでした。
講座の前には、大阪の某ホールのひととランチをしがてら、これまたおしゃべりに花を咲かせました。
才気煥発なMさんには、ホールの情報誌に連載した「作曲家の食卓」でお世話になり、とても感謝しています。
ちょっと先ですが、面白いコンサートへの参加のお誘いをいただきました。まだマル秘なのですが、テーマがまったく異色で、さすがです。
ところで、そのMさんの悩みが
「いいクラシックの入門書がない」
ということでした。
来年、彼女の担当している情報誌で、大々的に入門者向けの解説をしたいということになり、いろいろ読んだらしいのですが、
「オタッキーな男子の、「これも知っている、あれも知っている」系か、おえらい先生の、「クラシックとはこういうものです」という、上から目線のもの」
ばかりだというのでした。
「もっと具体的な情報が欲しい。たとえば調性とかソナタ形式とか、それがいったい何なのか。
調性でも、特定の調性が使われている場合、それがどういう意味があるのか、そこまで説明して欲しい」
もっともです。
好評のテレビ番組「名曲探偵 アマデウス」で活躍中の野本由紀夫氏が中心になって、最近出たCDつき入門書
「クラシックの名曲解剖 図解雑学」(ナツメ社)は、この点なかなかの良書だと思います。
「リトルネッロ形式」を「サンドイッチ」にたとえるなどのアイデアは、なるほど、でした。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%90%8D%E6%9B%B2%E8%A7%A3%E5%89%96-%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E9%9B%91%E5%AD%A6-%E9%87%8E%E6%9C%AC-%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB/dp/4816346635/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1243859895&sr=1-2