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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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November 3, 2009
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カテゴリ:音楽

 パトリシア・プティボンのコンサートに行きました。
 フランス出身、チャーミングな歌と容姿、何が出てくるかわからない、のパフォーマンスで、人気を集めているソプラノです。
 評判は聞いていたものの、実際に聴くのは今回が初めて。
 プログラムは、前半が得意のヘンデルやモーツァルト中心、考案はバーンスタイン、プーランク、プッチーニといったもの。(ピアノ・スーザン・マノフ)。

 歌い手としての素質は、やはり抜群のものがあります。
 声がピュアだし、それだけではなく、奥行きと幅、ふくらみ、つややかな色どりがあり、コントロールも自在。ブレスも自然でうまいし、強弱のつけ方もドラマティックで、これだけでも十分、世界レベルといえましょう。
 容姿もかわいらしいので、人気が出るのもうなずけます。
 コロラトゥーラは、やや危ない感もありましたが、全体の雰囲気がとてもあるので、あまり気になりません。

 話題のパフォーマンスも十分。前半の途中で、オケつきのコンサートを指揮した指揮者(ディヴィッド・レヴィ)が飛び入り、お芝居まがいのやりとりで客席を沸かせましたし、「コジ・ファン・トウッテ」のデスピーナのアリアでは、ほうきを持って芝居っけたっぷり。曲によっては照明を落としたり、変えたり、の細かさもありました。

 ただ個人的には、あまりパフォーマンスをされると、音楽に集中できなくてしんどい、という気持ちもあります。こちらの切り替えが下手なのでしょうけれど。
 それと、基本的にすべての曲を「プティボン流」で歌ってしまうので、時としてどれも同じように聴こえてしまうきらいがあります。とくに、言葉が聞き取りにくく、何語なのかよくわからない、というのはちょっと引っかかりました。オペラシティの音響の問題だけではないような気がします。

 音楽的によかったは、ヘンデルの「ジュリオ・チェーザレ」のなかのクレオパトラのアリア、そしてプーランクの歌曲。とくに後者、雰囲気抜群の彼女によくあっていたので、もっとこの手のものを聴きたいと思いました。






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最終更新日  November 3, 2009 09:54:19 AM


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