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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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August 20, 2011
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 1週間ばかり、山の小屋へ行ってきました。

 場所は、八ヶ岳山麓の富士見高原。湿気がなく、からっとして気持ちのいい場所です。 

 いろいろ仕事も持ち込んだのですが、知人のところへ招かれて楽しく過ごしたり、ちょっぴり親孝行もしたりで、まあ仕事のほうはそこそこでしょうか(苦笑)。

 昼間はちょこちょこ周辺の飲食店も開拓し、質のいい、コストパフォーマンスもいい店が多いのに気づいたのも、収穫でした。

 ところで、山の家に行くといつも行くところに、「リゾナーレ小淵沢」というリゾートホテルがあります。 

 滞在中は何度か行くことになるのは、ひとつはネットがつなげるから。家は木立に囲まれているせいか、とくに室内にいるとまず電波が入りません(イーモバイル)。300メートルほど低いリゾナーレまで来ると、場所によっては電波がよく入るのです。

 けれど、リゾナーレに行く目的はそれだけではありません。やはり、このホテル自体がなんとなくうきうきする場所だからです。

 もともと、イタリア人建築家の設計した建物なので、それ自体もしゃれてはいるのですが、カフェもショップも、行くたびに覗いて飽きません。

 「ピーマン通り」と名づけられたショッピングアーケードは、メゾネットになっている「レジデンス棟」に沿ってあり、雨でも濡れない設計です。はいっているお店も、地元の店が多くて、ローカル色満点。どこにでもあるブランドショップではないのです。

 カフェも、やはり地元の店を中心にいくつもあります。とくに本屋とカフェが合体している「ブックス&カフェ」は出色。本を読みながらお茶が飲めるのです。本屋の品揃えもビジュアルものが多くてリゾートらしい。

 で、その本屋を覗いていたら、驚きました。

 「星野リゾートの事件簿」という本が平積みになっていたのです。なんとリゾナーレは、NHKの「プロフェッショナル」でも有名な、あの星野リゾート~軽井沢の破綻寸前の温泉ホテルをみごとに再生させた~の傘下だったのでした。

 というのもこのホテル、知った当初とくらべて、コンセプトが大幅に変わったのは気づいており、どこがやっているのかな、と気になっていたからです。

 たとえば初めのころは、建物はとにかく、あとの施設はわりと普通でした。メインダイニングに加えて和食や中華のレストランがあり、まあちょっとしゃれたリゾートという感じ以上のホテルではありませんでした。

 それが途中から、和食も中華もなくなり、「ブックス&カフェ」ができ、子供を遊ばせるスペースもでき、レストランはバイキングスタイルになるなど、家族層を意識していることがはっきりしたホテルになってきたのです。

 食事ひとつとっても、別にレストランに入らなくても、コンビニやカフェを活用すれば済んでしまう。実際、カフェも1日中あいていて、軽い食事ができるようになっています。

 果たして、「星野リゾートの事件簿」(日経BP社)によれば、星野リゾートの傘下になって以来、ファミリー層をターゲットにする方針に切り替えたとのこと。以前はカップル層をターゲットにした、「シティホテルの延長線上」のようなホテル(会員制)だった、と本にありました。けれどその方針がバブル後だめになり、星野リゾートが買収して、大胆に方針転換したのだそうです。

 目のつけどころ、どんぴしゃ、だったと思います。

 たしかに「シティホテルの延長線上」のようなリゾートホテルは多い。それが飽きられているのもほんとうだと思います。それでファミリー層をターゲットに考えるホテルもあるだろうけれど、「リゾナーレ」は徹底しています。両親がしばらくの間、子供抜きでくつろげるようにという工夫もある。

 冬場は閑散期だったのだが、近場のスキー場との間にシャトルバスを走らせ、スキー用品のレンタルを無料にすることで、冬場も収益があがるようになった、ということでした。

 清里のように、近くのリゾート地で以前ほど賑わっていない場所がある一方で、小淵沢が賑わっている(明らかにお店も増えているし、潰れる店も少ないよう)のは、「リゾナーレ効果」もあるように感じました。今回開拓したお店のなかには、明らかにリゾナーレのお客さんも見込んでいるお店がありましたから。

 もうひとつ、近くに「八ヶ岳リゾートアウトレット」があることも、プラスに働いているようです。

 星野社長、 藤原和博氏との対談本(筑摩書房)のなかで、「日本は観光資源があるのにそれを生かしきれていない。日本の観光を「やばくする」(もりあげたい)」と語っていたのが印象的でした。

 実は星野社長、中学の1年先輩にあたります。

 もちろん面識などはなく、ただ生徒会長に立候補するなど活動的な方だった記憶はあります。

 それと、当時の、軽井沢の「星野温泉ホテル」の御曹司だったので、中学の林間学校は、2年生のときはみな「星野温泉ホテル」だったのです。

 小さかったからあまり記憶にはありませんが、ごく普通の(失礼!)和風の「温泉ホテル」でした。

 それが今や、「星のや」として、日本で一番泊まりたいリゾート、になっています。

 社員さんとの関係も良好なようですが、やはり思い切った改革、お客さんのニーズを先読みするセンス、というのは必要なのだな、と痛感しました。

 何より、おしゃれです。そしてファミリーの「身」になっている。私だって、子供がいたら家族で滞在したい、と思いますから。

 星野社長、今ではリゾート再生の請負人として、あちらこちらのリゾートの経営をまかされているようです。こういう方にどんどん出てきてもらって、日本をおおいに「やばく」してほしいな、と切に思ってしまいました。 

リゾナーレのHPは以下です。

http://www.risonare.com/ 

 

  

 






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最終更新日  August 22, 2011 10:54:32 PM


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