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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

July 12, 2013
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 旅で遭遇することのひとつに、「アクシデント」があります。
 「トラブル」と言ったほうがいいかもしれません。飛行機が飛ばなかったとか、公演が流れたとか、すりに遭ったとか。。。特に飛行機がらみのアクシデントは回数も多いし、はらはらさせられます。
 とはいえ、そのようなアクシデント、ないに越したことはありませんが(とくにすりなんかはないほうがいいに決まっていますが)、いざ直面してみると、自分の危機管理能力が鍛えられるのもたしかではあります。それも、あえてよく言えば、旅の醍醐味かなと思わないでもありません。 
 
 昨日から、ツアーをメインにしたイタリア旅行が始まったのですが、その初日で、さっそくアクシデントにやられてしまいました。
  
 ヴェルディ生誕200年記念ツアー第2弾と銘打ったツアーは、スカラ座、ヴェローナの野外音楽祭、ローマ歌劇場をめぐるヴェルディ・オペラ鑑賞ツアー。私はその前に単独で、ヴェローナでバッティストーニの振る「椿姫」と、チョンミョンフンほか豪華キャストの「レクイエム」を、ともくろんで、一足早く出発することにしたのです。 
 
 成田発のアリタリア便で、ローマ乗り継ぎでヴェローナまで。アリタリアはこれまであまりよい印象がなく、とくに昨年11月のシチリアの旅で使った時はシートのリクライニングもきかずに参ったのですが、今回は食事もまあまあ、シートも倒れてくれ、機内エンタメもちゃんと機能して、まずまず快適でした。
 そこまでは、よかったのです。
 
 ローマ到着が少し早かったので、乗り継ぎゲートを確認後、機内でほとんど取れなかったビタミン補給と称して、ferrari のカウンターでサラダとスプマンテを。何種類も出てきたお酢とオリーブオイルのおいしさに満足し、再びゲートへ足を運ぶと、あらら、時間が30分遅くなっている。
 とはいえ、同じゲートだし、同じ行き先だし、てっきり30分おくれたのだろう、と解釈し(よくあること、というか、遅れないほうが珍しいくらいなので)、空港内をぶらぶらして、搭乗時間にゲートに並びました。
 チケットをかざしてもらい、乗り込もうとすると、あらら、チケットのバーコードをかざすと、機械に赤いランプがつきます。え、なんで?
 すると、アリタリアの係員嬢がおもむろに宣告しました。
 「下へ行って、まず荷物をとってきてください」
 え???どういうこと?
 彼女はいいます。
 「あなたの荷物が外に出てしまっている。バゲージのところにいってまずそれを取ってきてください」
 え、そんなことしたら、飛行機に間に合わなくなるじゃないの?
 「成田で、荷物はスルーで行くって言われたんですけど」
 「とにかく下へ行って荷物をピックアップしてください」
 えー?そんなことって、あるんだろうか??
 
  あわてふためきつつも、とにかく言われた通りに手荷物の受け取りへと急ぎました。
 けれど、同じターミナルのバゲージのところに荷物は見当たりません。サポートデスクに駆け込むと、荷物はターミナルの3にあるという。私がいるのはターミナル1です。
 これは、もうあの便には乗れないかもしれない。
 その予感がちらちらしてきました。
 
 指示された通りターミナル3へ。手荷物受け取りの場所に入れてもらい、教えてもらった8番ベルトのところまで行きましたが、やはり見当たりません。
 もう一度、その場のサポートデスクに助けを求めます。
 「荷物はヴェローナまで運ばれてます。あなたもヴェローナへ行ったほうがいい
。ヴェローナ行きはターミナル1です。そこへ行ってヴェローナ行きのチケットを買って」
 え、なんで???
 
 そろそろ、疲労困憊してきました。
 
 仕方がないので、もういちどターミナル1へ。といってももう夜の10時を回り、カウンターは終了です。ほとんどシャッターが下りている。
 天を仰いだ時、カウンターに人影が見えました。突進。
 
 「confusione !!!!!!」
  
  ヘルプミー!!!!
 
 アリタリアのお兄ちゃん2人に、汗だくで事情を説明。「なぜ荷物を取りに行けといわれたかわからない」「とにかくゲートで止められてしまった」と、たどたどどしいイタリア語と英語ちゃんぽんでかき口説きました。もともと「顔に出るタイプ」と言われますから、さぞや恐ろしい形相をしていたことと思います。。。。
 
 彼らがまず言ったことは、
 「成田からヴェローナまで荷物はスルーで行かない」。
 ということ。
 「一度ローマで荷物を出して再チェックインする必要がある」
 え、成田ではそんなこと言われませんでしたよ。
 
 で、とにかくどうしたらいい?私の荷物はどこ?
 
 お兄さんたち、ジェントルマンでした。辛抱強くあちこちに電話をしてくれた。結果、何がわかったか。
 
 どうやら私の乗るべきヴェローナ便は、「30分おくれた」のではなく、おそらく私が「ビタミン補給」をしている間に、ゲートが変わってしまったようだったのです。
 「けれど、その同じゲートから、ヴェローナ行きが出ていたのですが」
 食い下がると、
 「それは、そう」
 だと言われました。
 「でも、ちゃんと便名を確認した?」
 そう言われると、自信がありません。
 「これからは、ゲートと行き先だけじゃなく、まず便名を確認してくださいね」
 はい、おっしゃる通りです。。。
 
 というわけで、発端はおそらく、ゲートチェンジに私が気づかなかった、ことにあったのでした。
 (ああ、でも、だったら、あの時ゲートで私を止めたアリタリアのお嬢さんに、そのことを教えてほしかったのではありますが。。。 )
 
  とにもかくにも、今日はもう最終便が出てしまったので、明日の朝の第一便を代わりに取ってもらうことに。
 チケット代はとられませんでしたが(とられても文句は言えないかもしれないので、ここはラッキーでした)、ローマでの宿泊代は自腹。仕方ありません。授業料ですね。
  
 そして荷物も、電話をしまくってくれた結果、さきほどのターミナル3に出てきた、ということになりました。
 
 アリタリアの2人のお兄さんにすっかりお世話になり、アリタリアのイメージが私のなかでぐんと向上したのは、収穫だったかもしれません。何しろこの春にはローマの空港で泥棒騒ぎが報道されていたこともあり、ほんと、出発前のイメージは悪かったですから。。。
 2人には、ちいさなおせんべいの袋を御礼にあげました。
 
 無事に荷物も見つかり、さて、泊まるところを探さなければ。
 
 これまた、一悶着ありました。
 
 まず、ホテルを紹介してくれるインフォメーションはもう閉店。2人のお兄さんは「目の前にヒルトンがある」というのですが、空港の出入り口の前は巨大な駐車場で、おそらくその向こうにあるだろうヒルトンの姿は見えません。荷物をひきずって移動するのは嫌だし、高いだろうしねえ。
 仕方なく、その時間でもあいていたタクシーのインフォメーションカウンターに、だめもとできいてみました。
 数カ所たらいまわしにされたあげく、ある運転手が、スマートフォンで、1泊83ユーロなりの部屋を取ってくれました。まあそれならしょうがないか、とうなずいたのですが、なんとタクシー代が30ユーロだという。6キロしか離れていないのに!
 「6キロで30???」
 指を立ててききなおしてみたのですが、
 「きまったレート」だというのです。もう、しょうがない。ぼられてると思いましたが、覚悟を決めました。
 
 空港を出たタクシーは、運河を越えて走ります。海の匂い。どこへ行くのだろう。
 連れて行かれたのは、住宅街の一角にある三つ星ホテル。しょうしゃなアパートのような佇まい。海が近いことは確かです。
 
 「ここは、どこ?」
 ホテルのひとにきいたら、
 「ローマじゃないですよ」
 ちょっと微笑んで、そんな返事をくれました。
 
 フロントのおじさんは感じよく、案内された部屋もこぎれいで、とにかくバタンキュー。翌朝迎えにきてくれたタクシーは20ユーロだったので、昨夜「ぼられた」ことは確かだったようですが、 まあ10ユーロなら、ホテル予約の手数料と思って諦めました。
 
 朝のフライトは順調で、無事ヴェローナに到着。さて、これで悪いツキを落として、旅の始まりです。なんとかかんとか乗り越えて、ちょっぴり自信がついたかも。
 
 こんなことがあっても、いえ、あるからこそでしょうか、やっぱり、旅はやめられません。 
 
  







最終更新日  July 13, 2013 04:58:41 PM
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