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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

April 6, 2014
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 今年も、車検に入ってきました。 

 伊豆高原の断食・食養生の宿泊施設、「やすらぎの里」。個人の体調にあわせ、ソフトな断食(ジュースやスープが出る)、または健康的でバランスのいい「自然食」と、マッサージ、ヨガなどのリラクセーションを組み合わせたプログラムを提供しています。滞在しながら体調を整える施設、といったらいいでしょうか。温泉地なので温泉も入り放題。伊豆高原にはこの手の施設がいくつもあるそうですが、タクシーの運転手さんの話によると、有名人御用達のある施設とならび、人気の施設だということでした。ここ数年は、年に一度、体のメンテナンス(施設の主催者の大沢先生の言葉を借りれば「車検」)のために、連れ合いともども、だいたい春に滞在する習慣になっています。今回はちょうど伊豆高原の桜(すごい本数があるのです!)が満開の時期にあたり、2日ばかり絶好の天気にも恵まれて、お花見も満喫することができました。

 滞在記は何度かブログに書いたので、施設の詳しい紹介は、以下をご参照下さい。

 http://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diary/201204230000/ 

 この「やすらぎの里」、ブログでも書いてきましたが、リピーターがとても多い施設です。館内も明るくて気持ちがいいし、大沢先生はじめスタッフの気配りが、へりくだりすぎず気さくすぎず、実に「いい加減」なのです。距離感の取り方が絶妙といいますか。環境、気分ともども、とてもくつろげます。それも、リピーターの多い理由なのだろうな、と感じます。

 食事は大広間で皆一緒にとるので、ゲストのひとたちとおしゃべりするのも楽しい。昨年は、中世シチリア史が専門の某大学教授夫妻と知り合い(奥様もバリバリのキャリアウーマン)、脱稿直前の「ヴェルディ」本へのヒントまでいただきました。今年は、千葉県のある建設会社のオーナーご夫妻といろんなおしゃべりを楽しみ、伊豆高原の穴場も教えていただきました。夏には東京湾の漁船に乗れるかも?しれません。楽しみだなあ。

  ゲストは女性が圧倒的に多く、ヘビーユーザーもちらほら。「3年間で1週間コースに10回」とか、「昨年1年で5回」などという話をきいていると、ここで救われたのだろうなあ、という思いがよぎります。思い返せば私も、「やすらぎの里」(正確には前身の施設である「フォルス」)に初めて来た年ははまりにはまり、年に3回通ったのでした。忘れもしない、西暦2000年のことです。初めての単著を2冊出し(「今夜はオペラ!」「バッハへの旅」)、3冊目の「黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ」の準備に追われ、初めての音楽ツアーであるバッハツアーも始まり、なんとその年6回!も催行されて、私のこれまでの人生のなかでも「テンパっていた」年でした。人生の節目の年だったといえるかもしれません。そんな時でしたから、半分「駆け込み寺」のような気分でお世話になり、かなり救われました。以来、来られない時も何年かありましたが、足かけ15年のおつきあいが続いているのは、ありがたいかぎりです。(書いてみて改めて、15年かあ、と感慨にふけりました)

  ここの素晴らしいところは、滞在の度に発見があることですが、今回もいくつか、素敵な発見がありました。

 まずは、毎度のことではありますが、プログラムや食事の内容が「進歩」していること。

 朝夕、ヨガや気功の時間がありますが(これだけだって、普通に受ければ1レッスン1000円や2000円はかかりますよね)、とくに夕食前の1時間弱のリラクセーションの時間は、毎年内容が少しずつ変わっていて、感服してしまいます。「ゆるめる」ヨガのほかに、「鍛える」ヨガや呼吸法などなど。毎年変わるので、何度来ても飽きないし、その時の自分に必要なものを取り入れることができます。

 そして今回、とくに「変わった」と感じたのは、食事のメニューです。断食の間、作り立てのジュースや野菜のポタージュが出るのはここ数年変わりませんが、自然食コースはかなりの変化。大沢先生が近年「糖質制限」を実践し、元気になった成果を参考に、ご飯(といっても玄米ですが)の量が減り、その分おかずがふえました。たとえばある日の食事は、玄米ご飯軽く1膳に、いわしの梅煮、大根ときのこのサラダ、筍のおかか炒め、ほうれん草ののりからし和え、大根塩麹漬け、椎茸と菜の花と湯葉のみそ汁、抹茶のブラマンジェ(豆乳入り、砂糖はほとんどなし)という具合。贅沢ではありませんが、一品一品手がかかっていて、薄味です。断食明けに出てくる玄米のおかゆも、「糖質制限」の延長で、だいぶ薄くなりましたが、その分タンパク質(お豆腐など)がついてくるようになりました。

 サービスもゆきとどいていて、席につくまでお膳はサーブされません。また、断食や自然食のほかに、デトックスコースとか糖質制限コースとかいろいろなコースがあって、いろんな人がいろんなパターンで食事をしているのに、それにきっちりあわせてくれるところが本当にスゴイです。このきめ細かさ、これまで泊まったどんな宿泊施設でも感じたことはありません。

 今回感動したイチバンは、箸置きの位置です。私は左利きなので、箸置きの位置はいつも自分で直しているのですが、ある日から、箸置きが右側に置かれるようになりました。このサービス、これまで行った宿泊施設やレストランのなかで、対応してくれたところは1カ所だけ。普通はまず気づいてもらえません。それだけに、嬉しいものです。さすが、とうなずいてしまいました。

  もうひとつ、精神的な面でも「気づき」がありました。

 大沢先生の奥様と話をしていた時のこと。2人のお子さんが大学に進学され、ほっとしつつも寂しいご様子でしたが、「お子さん達がここを継ぐ、なんていうことはないんですよね?」という話になった時、奥様はこう言ったのです。

 「先生(=ご主人)は、自分が好きなことしているひとですから、子供達にも好きなことをすればいい、っていう考えで。何しろ好きなことしかしないひとですから(笑)。こういう仕事が好きなひとについでもらえればいいなあ、なんて思うんですよ」

 たしかに。

 「やすらぎの里」が絶大な支持を得ている理由は、大沢先生が「好きなこと」を追求していることが大きいな、と感じます。だからいつも進歩している。好きでなければ、とてもできることではありません。 

 「好きなこと」といえば楽なイメージがあるかもしれませんが、(これはアーティストも同様だと思いますが)、端から見ればとても大変な仕事です。先生の仕事は、プログラムや食事の研究、開発、指導だけではありません。極端に言えば、何でもやっています。大沢先生一家は、施設内といってもいい建物で暮らしていますが、他のスタッフは外からの通いです。お掃除や受付や事務仕事や治療や調理は通いのスタッフに任せられても、起床時間の6時に、パブリックな場所の電気をつけ、お茶ポットをみたし、新聞をロビーに置き、かすかなBGMをかけるのも、消灯時間の10時に、電気を消して見回りをし、足湯器に入っているお湯を抜く!のも先生の役目なのです。週に1度のドライブや、時に駅までの送迎の運転もします。やはり、いちばん働いているのです。だから、スタッフがついてくるのでしょう。「よほど好き」でなければできません。

 それでもやはり、先生は、「好きなこと」ができることに、感謝していらっしゃるのだと思います。

 私も、自分が好きなことができている環境に、改めて感謝しなければ。好きなことをさせてくれ、理解してくれている両親や妹、これもとても理解してくれている連れ合い、そしてこれまで、お世話になり、応援してくれたひとたちに。

 奥様の言葉や先生の行動を見聞きして、しみじみその想いが沸いてきた、今回の滞在でした。

 みなさま、ありがとうございます。

 やすらぎの里、サイトはこちらです。(ちなみに一人部屋は3ヶ月待ち、二人部屋=相部屋、は2ヶ月待ちのようなので、ご予約はどうぞお早めに!) 

 http://www.y-sato.com/ 

 







最終更新日  April 6, 2014 08:45:28 PM
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