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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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December 13, 2018
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最近のコンサートから。Facebookからの転用で、すみません。グリゴーロのリサイタル、強烈でした。

サントリーホールがまるで「武道館」のように、スターのオーラで満たされた夜でした。
 第一の理由は、グリゴーロにしかできないステージのスタイルです。かつてポップス歌手だった彼、とにかく盛り上げるのがうまいのです。客席とのやりとりが半端なく、投げキッスや手を振るのはもちろん、拍手をするよううながしたり、自らどんどん盛り上げていく。そしてMETライブビューイングでもいつも感嘆する、舞台を走り回る敏捷さ。それをリサイタルでも十二分に発揮。舞台の前後を走り回り、アリアの内容に合わせて演技し、ひざまずき跳ね回り、舞台を使い倒して、舞台が小さく感じられてしょうがない、なんてオペラ歌手のリサイタルは生まれで初めてです。サントリーでは狭い、武道館がふさわしいと思えたくらいでした。彼ならたぶん、武道館でも盛り上げることができるでしょう。
 衣装も、燕尾服とジャケットを取り替えていましたが、中のシャツは黒だし、曲にあわせてマフラーを合わせたりとおしゃれ。見せます魅せます。会場の反応もどんどんもりあがり(もちろん歌が良かったからが大きいですが)、「きゃー」「ピー」というノリ。いや、ほんとにいつかは武道館。
 プログラムは、前半がイタリア、後半がフランスもののアリア。「リゴレット」で冒頭から持って行き、前半しめくくりの「イル・トロヴァトーレ」では輝かしい高音が炸裂。けれど適性を感じたのはフランスもの。彼の、悲壮感漂う輝かしさを備えた声は、陰影とニュアンスのあるフランスものでよく活きると思いました。「マノン」「ウェルテル」「ホフマン物語」「ロミジュリ」どれも素晴らしい。この間、バッティストーニの「メフィストーフェレ」で、作品にフランスもののの影響を感じましたが、今回はフランスもののプッチーニへの影響が半端ないと強く思いました、マスネやグノーがいなかったらプッチーニのとろける旋律美はなかったのでは?フランスものの影響力、もっと見直されるべきです。
 来年グリゴーロはロイヤルオペラ来日で「ファウスト」ですが、とても楽しみになりました。ま、ほんとは「ロミジュリ」が見たいけどね。彼のMETライブで見た最高峰は、私にとってはダムラウと共演した「ロミジュリ」です。アンコールはお約束の「星はひかりぬ」と「オーソレミオ」。やっぱり武道館だ。





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最終更新日  December 13, 2018 09:09:08 AM


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