2016/03/13(日)19:02
慣性モーメントと重心
落合博満氏が現役時代にホームランを量産した独特の打撃フォーム。"スローパワー"と誰かが呼んでいた。ものすごく柔らかな振り出しから始まってインパクトの瞬間のみ、溜め込んだパワーを炸裂させ、打球を当たり前のように外野スタンドまで飛ばしてしまう。打つ瞬間以外はほとんど力が入っていないように見える。(脱力=パワーの溜め込み) 技術評論家によると落合氏の打撃の秘訣のひとつが"慣性モーメント"の小ささにあるのだという。
以前、ひたちなか市の文化会館で観劇後のこと、傾斜のある通路を登っているときに僕は急にバランスを失ってしまい、客席側に転倒してしまった。次の一歩を素早く出せていれば回避できたのだが、その"素早く"という動作がどうしてもできなかった。それは今も変わらない。例えば現在通っているリハビリでも、片足立ちの時間が少しでも長くなるとスタジオのような平面の床であっても必ずぐらついてしまう。腹筋や太腿の内転筋も弱いのだが、なかなか鍛えられないし…(´_`。)
太極拳の動作は基本的に極めてスロー。ヨガにおける"静止ポーズ"は内転筋が弱い僕にはすべて厳しい。これらの苦手な動作…なんとかならないものか? と、たまたま見た"落合博満氏の打撃フォームに込められた秘密を解き明かす"という昔の番組からそのヒントが…。それが"慣性モーメント"という聴き慣れない言葉だった。ここでの「慣性モーメント」とは、簡単にいえば身体の"回しにくさ"を表す係数のことらしく、それが落合氏の場合はある工夫でうんと小さく保つことによりスイングのスピードアップを可能にしていた、とのことである。
太極拳のようなスローな動作は、この慣性モーメントが自然に小さくなるものばかりがゆっくりと連続するものだから必然的にぐらつき易くなる。だから"重心"の置き場所に関する意識が重要になってくる。ヨガに限らず日常の歩行においても同様のことが言えるだろう。 もしかすると"脱力"とともにギターの"速弾き"などにも応用できるテーマなのかも。
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ところで昨年3月にうちのバンドがデビュー公演を友部町の社会福祉会館で行ったとき、そこの職員の中に約20年振りで会った卒業生がいた。その彼が僕にすぐ気付いてくれて"落合選手"のバッティングポーズの物真似をしながら「オ・チ・ア・イ~♪」とエールしながら(仕事中だったが)僕のところに来てくれたのには嬉しくなると同時に驚いた!隣のクラスの学生だったので覚えてくれてただけでもサプライズだったのに、まさか落合のポーズまでしてくれるなんて(笑) 当時、僕は多くの学生たちから「落合先生!」とか「オッチ~!」とか呼ばれていたんだった(^○^)。実はロッテ時代の落合選手と当時の僕の顔がそっくりだったからで(笑) どの位似ていたかというと…スポーツ記事の写真を見る度に僕自身ギョッとして「アレ~!これ、俺じゃないか!」と(笑) 落合選手と顔見知りの警備員(以前所沢市に住んでいた僕が後援会に入ってよく通った西武球場の)からも「しっかし旦那さんは落合に似過ぎなんだよね~!」とまで言われた程だからよっぽどだったんだろうね(笑)♪
スローパワーの極致!王貞治選手の"一本足打法" 懐かしい!