キャサディ・キャサディ

息子が、せっかく買った車も要らないと言って、
売りに出そうとしたら、200万と言われたらしく、
300万で買ったかれに、もったいないナという気が働いたらしい。
それで、「お父ちゃん、乗るならのってもいいよ」と言う。

すでにうちには２台の車があって、車庫には入らない。
近所に借りることも考えたが、
夫のデボネアが古く、車検も近いこともあって、決心して廃車にすることにした。
何と言っても、もう生産されていない車種だし、思い出もたくさんあるから、泣く泣くの決断。


ディーラーの、私たちの担当者はとてもいい子だ。
お正月早々にこんな話は持って行きたくないけれど、背に腹は変えられぬ


車を駐車場においてショールームに行く途中、娘が、
「デボちゃんが、なきそうな顔で『みんなボクをおいてどこにいくの？？』って言ってたね」と悲しそうに言った。
夫は、「可哀想で、振り返れなかった」と言った。
私は何も考えなかった・・・考えないようにした。


大きな心残りは、お花を買ってやっていないこと。
今まで廃車にしてきたこには、小さな花束を添えてきたのだった。


今度、手続きの時には買っていこう。
デボちゃんには直接乗せてはやれないが、代わりに担当の人にもらって貰おう。



ありがとうね、デボちゃん。