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CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

コミカレ時代

さて、コミカレ時代。

コミカレは Nashville State Community College(自分がいた頃は
Nashiville Technical Institute という名前だった)に通った。当時、
初にして唯一の日本人。その後ぼつぼつ日本人が入り始めたらしい。

参考ブログエントリー:「日本人カントリーミュージッシャン」(2006年6月20日)

コミカレ最初のセミスターの履修単位は少な目で、そういえば「最初
だから慎重にやろう」と考えたことを思い出す。ついでに言えば、
しつこく語学学校のクラスを一つだけとっていて(Commnication
Skills というクラス)ダブルスクール状態になっていた。

理由は未だいまいち英語に自信がもてなかったので、もう一押ししよう
と思ったこと。ただ実際に意味があったかはナゾだ。

その後、22単位、23単位にチャレンジ。ちなみにこれは通常
1セミスターでとらせてもらえる単位数を超えていて、わざわざ許可を
もらった記憶がある。

留学生としてフルタイムのステータスを維持するには、どっちにしろ
12単位以上履修しなければならないわけだけど、それ以上であれば
何単位とっても学費は同じだったので、多履修は、学費を支払う側に
とっては「お買い得感」、学校側にしてみれば商売あがったりという
ことになる。

23単位にチャレンジした際には1クラス(3単位)は途中でドロップ
している。成績がつく前にドロップしているので、履修の記録は残って
いるものの、成績欄は空欄だ。

結局このクラスはその後四大に移った後に再履修した。だから四大に
移った最初のセミスターは、またダブルスクール状態になっている。

コミカレに通ってよかったことは、学費が安かったのはもちろんのこと、
あえてはっきり書けば「アメリカの底辺」を見ることができたこと。

例えばアメリカ人でもまともな英語の読み書き、フォーマルなしゃべり
方ができない人がいるという事を肌で知った。

他はいざ知らず、自分の通ったコミカレは 'He don't know nothing' の
世界だった。クラスメートのエッセイを見ても、すぐにわかるスペル
ミスだらけ。「使える英語」提唱者はそれすら肯定するかもしれないけど
個人的な感想ではコミカレの水準は十分「度を超していた」。

ただ角度を変えて見れば、彼らはボキャブラリーがない分、基本的な
単語を非常に器用に組み合わせてバラエティーに富んだニュアンスを
作り出すことに長けていた。

ある言語学者の説では「英語で最低限のコミュニケーションに必要な
単語数はたかだか3000語で、後は『いかに自分の教育水準が高いかを
相手に誇示するための単語』」なんだそうだけど、まさにその通り。

彼らの「3000語のやりくり」からはやはり学ぶべきものがあった
と思う。「使える英語」提唱者的に表現すれば、なにはともあれ彼らは
日常生活には困っていないわけだから。

ちなみに後にひょんなことから「そういう英語」に再会することになる。
日本のNOVAだ。留学生活も何年か経ってから、友達の付き合いで
参加したNOVAの体験入学コースのインストラクターの何人かの英語が
まさにそんな英語だった。そりゃそうだ。NOVAのインストラクターに
資格も何もいらない。「ネイティブ」でありさえすればいいわけだから、
そこいらへんのにーちゃんねーちゃんがNOVAでもっともらしい顔を
してインストラクターをやっているというのは十分ありえる話なわけだ。

コミカレ時代の面白かった話といえば、教室内は綺麗に黒人と白人に
分かれていて(アジア系はほとんどいなかった)平均成績は明らかに、
黒人<白人。だから、白人の中には「私は本当はコミカレに来るような
身分じゃないのよ」といわんばかりに、テストで非常にいいスコアを
出しては周り(特に黒人)を見下す態度をとる連中がいた。

某数学のクラスにもかなり露骨にそういった態度の白人の女の子が
いたわけだけど、そこに自分(有色人種)がひょっこり現れたわけ。

彼女にとって青天のへきれき。(はっきりいってこれは彼女にとっては
unfair な闘いだった。ごめんなさいね。そもそも日本の大学で
腐っても「理系」をやっていた自分にかなうはずがない。)

自分が彼女を上回るスコアを出すたびに、黒人連中は彼女に向かって
ザマーミロといったような態度をとる。そう、彼等にとって「有色人種」
である自分は仲間ということらしい。

そんなわけで、そのコミカレでは学校付きの数学の Tutor というバイト
にもありつけたわけだけど、数学か(日本語クラスのある学校なら)
日本語の Tutor というのは日本人留学生が比較的ありつきやすい
(多少なりとも将来的な評価も期待できる)学内バイトだ。

というわけで、その後、そのコミカレと提携している地元の州立大学に
トランスファーした。(「MTSU時代」につづく)

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オリジナルエントリー
留学生活レビュー(6)コミカレ(2006年4月30日)
留学生活レビュー(7)コミカレ(2006年5月2日)
留学生活レビュー(8)コミカレ(2006年5月3日)


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