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CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

主婦のキュウリ経済学

主婦のキュウリ経済学・・・1円安いキュウリを買うために電車賃を払って隣の駅まで買いにいく
(つまり目先の1円の節約のためにトータルの損得勘定がどっかにいってしまっている)こと。

留学生のきまり文句の一つに「金がない」とか「親に負担をかけたくない」というのがあるんだけど、
結果的に1円安いキュウリを買いに隣町に行くのと同じことをやっている人が多いような気がする。
特に多いのが、とにかく学費が安いところを転々として結局卒業を先送りにしているケース。
卒業が伸びれば伸びるほど生活費を「食いつぶす」ことになるし、仕事につくのも遅れるから
結局逆効果なんだけど・・・と思わされることがある。

とりあえず前に会ったことがあるそれを象徴するような留学生を例にちょっと書いてみる。

30代中盤の女性なのだが、日本でバリバリ働いてきてふと思い立って仕事やめて留学。
自己資金で来ているところはえらいと思うのだが、やはり口癖は「お金がないから
とにかく節約しないと・・・」。

家賃節約のために住み込みベビーシッター。昼間はベビーシッターのために勉強する時間はない
(というグチを本人の口から聞いた)。月の生活費は500ドルとしよう。
学費月約500ドルの語学学校に入学。(実際にはとにかく安い語学学校を転々としていた。)
結局コミカレ入学に必要なTOEFLの点数をとれるまでに2年かかる。
(自分はこの時点の彼女に会った)。ここまでの出費2万4千ドル。

住み込みベビーシッターを続けながらコミカレへ。英語力不足のため Pre-college
(大学「準備」レベル)のクラスからスタート。つまり出遅れたため、コミカレ卒業
もしくは大学編入レベルに達するには3年かかると思われる。コミカレの学費を
年間1万ドルとすると3年間でさらなる出費4万8千ドル。ここまでで計7万2千ドル。

ちなみにコミカレ卒業は可能だとは思うけど大学編入可能レベルの成績を
ベビーシッターをしながら維持するのはかなり難しいと思う。

でもなんとか無事年間の学費が1万2千ドルの州立大学に編入できたとしよう。
彼女の最終目標はアメリカの大学に行くこと。

ベビーシッターを続けながらなのでやはり最小限の単位しかとれず、卒業までに3年。
その3年間でかかる費用は約5万4千ドル。

ここまでで留学費用しめて12万6千ドル。留学開始から8年経過。

さて、日々の生活費や目先の学費の節約など考えずにとにかく勉強一筋で留学生活に望んだ場合。

勉強に集中するためにアパートに一人で住む(家賃600ドル、その他の生活費600ドル)。
クオリティの高い語学学校(月1000ドル)に入学。

この環境で本当にしっかり勉強すれば1年で大学入学レベルまでもっていく事は可能だと思う。
ここまでの出費2万6千400ドル。

晴れて州立大学(年間の学費1万2千ドル)に入学。入学後も勉強の環境を維持するために
一人でアパート住まいを続ける(ちなみにこれ、平均的な留学生から見ると「ぜいたく」だと
思われるらしい)。

4年で大学卒業。4年間の出費10万5千600ドル。ここまでの留学費用しめて13万2千ドル。
留学開始から5年経過。

確かに出費だけ見れば節約型のほうが少ないけど、後者のほうが3年早く社会に出ることができる。
前者が節約できたのはたったの6千ドルで、まさか3年で取り戻せない金額でもないだろう。
さらに勉強に集中できていた分卒業成績はいいだろうから更なるメリットも大きい。

というわけで、留学は「先行投資型」(その時点でお金がかかっても、先々のことを考えて
あえてそこで投資すること)のほうが効率が良いケースもあると思う。

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