CATのアメリカ東海岸留学

2007/10/10(水)21:19

不気味ネタ3題

ちとこのところ忙しくてブログの更新をさぼりぎみ。 なにはともあれ気になったニュースを2つ、3つ。 「来春新卒は求人大幅増」 景気回復の一面といったところなんだろうけど、こういった 没個性的リクルートファッションの洪水はやっぱりちょっと 不気味に見えてしまう。 自分の世代は没個性や大人社会への迎合は「ダサい」という 風潮だったけど、そうやってレールを外れたところで四苦 八苦している「先輩」の姿を見て「ああはなりたくない」と 思ったのか、または、超就職氷河期を経た後の時代的、 心理的反動から「就職させてもらえるだけでもありがたい」 と感じるからなのか、最近は、むしろ一人の社会の構成員 として与えられた役回りを従順にこなそうという風潮がある とも聞いたけど、実際はどうなんだろう。 「バラエティー番組 子どもに見せたくない」 ビートたけし曰く、お笑いのネタなんて9割が差別ネタな わけだけど、そもそもこういうことを言う親達は「いじめの ない社会」なんていう理想郷がこの世に存在できるとでも 思ってるんだろうか。 少なくともうちにある、十数年にわたる日本の年末ニュース 特番ライブラリーの中で「今年もいじめのニュースが・・・」 というセリフが登場しない年はないし、個人的な感覚から 言えば、自分がいじめというものを理解できるようになって から、状況は一切変わっていない。 さらに大人社会では子供よりもさらに陰湿ないじめがいくら でも横行してるわけで・・・。(個人的な印象ではアメリカの いじめより、日本のいじめのほうが陰湿でいやらしい。) 現実はそうであるにもかかわらず、こないだの神戸の滝川 高校の自殺事件といい、日本は相変わらずいじめに関しては 「存在しない」という方向にもっていきたがるようだ。 「いじめはある」という前提で「その中でどう生き残って いくか」という教育をしたほうがいいような気がするん だけどねぇ。学校側だって社会的に「いじめというものは (いけないことではあっても)あっても仕方がない」と 認知されてたほうが、怪しい隠蔽工作などせずに、より 効果的に対応できるような気が。逆に、学校側の隠蔽 工作は、子供にリアルな「汚い大人社会」の姿を見せる 教育機会ともとらえることもできるけど(爆)。 少なくとももし「うちの学校はいじめは一切ありません」 なんていう学校があったら、そんな不気味な学校には 子供はぜったいにやりたくないな。 いや、実はアメリカでは非常に厳しいキリスト教系の学校 などで、かなりいじめのない状態なところもあるんだよね。 そういったところの学生と話をすると、こいつら絶対うんこ しないだろうな、と思ってしまうくらい不気味なほど清らか なわけで、一般社会の荒波に出たらはたして・・・なんて 思うわけだけど、そういったところの学生に限って金持ちの ご子息ご息女も多いわけで、汚らしい世間になど一歩も 出ずに一生を送れる連中だったりもするわけで(苦笑)。 「大学評価へ国際調査 基準づくり OECD検討」 ポイントは「国ごとの比較は当面は困難で大学や学部ごとに 評価した方が良いという点」。つまり、日本の文科省的には オッケーだけど、OECDの基準的には大学と呼ぶには ちょっと・・・という不気味な「大学」が地方私立大 あたりに続出しそうな予感が・・・。 そもそも日本の高等教育は大学全入時代を迎えて、良く 言えば大変革期、悪く言えばにっちもさっちもいかなく なってるわけで、もしかしたら文科省の官僚も、自分達は 傷つかずに大学に線引きができるシステムの登場を密かに 喜んでいるかも。

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