CATのアメリカ東海岸留学

2016/10/05(水)11:40

バンクーバーの事件にあえて苦言(その2)

そもそもバンクーバーという場所は、「英語を身につけるために適切な」場所だろうか。 「古川さん、『海外生活の夢』暗転=英語使おうと努力-カナダ不明女性」 (時事 10月1日(土)11時35分)より抜粋。 「図書館で勉強したり、友人を増やしたりするなど英語を使う機会を増やそうと努力していた」 なんとも皮肉である。バンクーバーは日本人が多いことで有名だが、結果として努力しないと英語を使う機会が作れないような環境ということか。自分が目の当たりにしてきたロサンゼルスやニューヨークの状況からしてどのような状態であるかは容易に想像がつく。 個人的には真剣に英語を身につけたいのであれば、努力するまでもなくいやがおうにも英語を使わざるをえない環境に飛び込むのが一番効果的と考えている。 これも上記記事からの抜粋。 「フェイスブックによると『英語力は中~上級』だった」 実は、中途半端に英語ができる人が一番やっかいな存在だ。英語が全くできなければ警戒心を抱くどころかコミュニケーションもままならないところ、今回は、下手にそこそこ英語ができてしまったがために、そこそこコミュニケーションがとれてしまった。 容疑者のような目的を持ったネイティブスピーカーの常套手段として、英語でたたみかけてその他のことに注意力がまわらなくしてしまうというテクニックがある。被害者は、英語を使う貴重なチャンスを逃すまいという思いと、会話に必死についていこうとするがあまり、まんまとその罠にはまってしまったと思われる。 「被害者に酒を購入させたか カナダ日本人女性遺体」(テレ朝news 10月2日(日)11時35分) 「店のカメラには古川さんがアルコール度数の高い酒を買い、代金を支払う姿が(中略)古川さんはこうした種類の酒を口にすることは決してなく、(中略)シュナイダー容疑者はアルコール中毒のような状態だった時期もある」 これは容疑者が「酒を購入させた(強いた)」のではなく、容疑者が上記のようなテクニックで被害者を誘導し、結果として被害者が自ら「酒を購入した」のだと想像する。 繰り返しになるが、日本で、日本語で、他人に、それも48歳のホームレス男性が30歳の女性にそのような誘導をしようとしても成功することはまずないだろう。 (つづく)

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