ランタン・バーナーの選び方
キャンプ道具を購入する前に、これだけは確認しておきましょう。
A☆☆☆ ~ 燃焼器具(バーナー・ランタンなど)・燃料統一編 ~ ☆☆☆
キャンプでつかう燃焼器具は、
・明かりをともすための、 ランタン
・料理をするための、 ツーバーナー
・ちょっとお湯を沸かすための シングルバーナー
の3点がおもなものとして、あげられます。
3点とも、全て以下の燃料を使えるよう、
それぞれ、専用の器具が発売されています。
1,ホワイトガソリン、レギュラーガソリン仕様(例外:ケロシン・・・白灯油を使うものもあります)
2.アウトドア用ガスカートリッジ仕様
3.家庭用ガスカートリッジ仕様
それぞれ、アウトドアショップや、ホームセンター、上州屋などで購入できますが、実際、外に持ち出す際、燃料が、ランタン、バーナー、ツーバーナーなど、個々に違うと、全ての燃料を用意して持っていく必要があり、とても大変です。また、どれかの燃料が切れた場合に、別の器具の燃料を代用することが出来ません。
そこで、まず一つ、ランタンでも、バーナーでも、最初の一つを購入する前に、先々の自分のスタイルを考え、全ての燃焼器具が、一つの共通した燃料ですむように、上記3つの燃料の種類から選んで、器具を購入するようにしましょう。
~それぞれの燃料の特徴・燃料の比較~
ガソリン系・・・ランニングコストから考えると、ガスよりも安価。
燃料代は、ガスの半分程度ですみます。
ガスよりも、はるかに寒さに強い、利点があります。
半分液体、半分気体、の状態で燃焼しますので、風に強いという利点もあります。
※レギュラーガソリンは、さらに安く上がります。しかし、売っている場所が、ガソリンスタンドのみとなります。
(ケロシン→白灯油・・・ホワイトガソリンよりも、やや高め。先にあげたお店でも売っている場所が限られてきます。
まれにある灯油仕様の器具の場合・・・ガソリンスタンドでのみ購入可。ガソリンよりも、安い燃料代で済みます。
携帯用ガスカートリッジ・・・気化率が高いため、器具の使用がガソリンよりもはるかに容易です。(それぞれの燃焼器具の特徴編、↓を参考にしてください)
最近は、寒さに強いものが多く発売されていますが、ガソリンには及びません。しかし、日本の気候内であれば、冬の戦場ヶ原など-10℃近くなる場所を除き、問題ないと思われます。
ランニングコストは、ホワイトガソリンの倍近くします。
家庭用ガスカートリッジ・・・アウトドアショップや、上に上げた3点のお店以外でも、キャンプ場の近くのコンビニなどで、手に入れることが出来ます。
携帯用ガスよりも1/3程度安く買うことが出来ます。ランニングコストも、1/3です。
元来、家庭用ガスのため、寒さには非常に弱いです。関東で、一般的に、10月初旬くらいの気候までは、安定して使うことが出来ますが、それ以降は、ガス圧が低下し、器具に明記されている、出力が出ないなどの欠点があります。
ランタンに限定されますが、このカートリッジを選ぶと、必然的に、ランタンは器具自体が大きくなってしまいます。
※ガスカートリッジの寒さへの対処は、専用のバーナーから直接熱を伝導させる↓をつかったり、
手で暖めたり、気をつけてホカロンを巻いたり、一回器具から外して、振る→気化する、などの方法を用いたりします。
また、雪中で使用する場合は、シングルバーナーであれば、ガスの下に、木の板を一枚引く、などの方法もあります。
~以上からみる、燃料の取り入れ基準~
1,ガソリン系(ケロシン含む)
ランニングコストの安価を求める場合。
寒さ、風への強さを求める場合。
2.携帯用ガスカートリッジ
手軽さ、利便性、耐寒性、の全てを求める場合。
※最も、オススメできる燃料です。
3,家庭用ガスカートリッジ
寒い時期に使わない事が前提。
ランニングコストを最も安く、抑えたい場合。
ランタンのサイズを気にしない場合。
どこでも手に入るという利便性を優先したい場合。
以上が大まかな、それぞれの燃料の特徴ですが、これだけでは、いまいち、先々どの、燃料を使用するタイプの器具を、洗濯したらイイのか、判断しにくいと思いますので、また、使用器具の操作方法が、ガスとガソリンでは、全く違いますので、以下の【~燃焼器具の特徴と比較~】を、合わせて、参考にして、ご判断ください。
B☆☆☆ ~ 燃焼器具の特徴と比較編 ~ ☆☆☆
ガス・ガソリン・ケロシン(白灯油)それぞれの、器具の使用燃料の、違いと特徴をご紹介したいと思います。
~火力の違いについて~
【研究結果】
ストーブ(コンロ・バーナー)では、無風状態で、2,400Kcal/h(キロカロリー)(火力の度合い)以上の表記のあるものは、お湯の沸くスピードは同じという、研究結果があります。
ではなぜ、各メーカー、こぞって高火力のものを発売するのか?ですが、高火力(火の勢いが強い)ものは、風に強いのです。屋外で、無風状態というのは、まずないといえるかと思います。
あとは、炎が大きければ、小さなコッヘル(なべ)等を使ったときは、湧くのが早いかもしれませんね。
もうひとつ、高火力の物ほど高性能というイメージが強く、各メーカーの新商品競争では、コンパクト性と同様に、追い越し追い越され状態になっているともいえるかと思います。
~使用燃料別の、器具自体の特徴~
ガス・・・簡単・軽量・メンテナンスがとっても楽です (v^ー゚) それと、器具もやっぱりコンパクト◎
ガソリン・・・風に強い・寒さに強い・国内外どこでも手に入ります。
国をまたにかける、バックパッカーにオススメです (o⌒ー^) かっこいい( ̄∀ ̄*)
ちょっとかさばる・ちょっと重い・ポンピングがちょっと面倒・メンテナンスが必要、定期的な部品交換も必要。
長期保存には、必ず燃料を抜いておかないと、故障する確率がかなり高い。
修理時、場合によっては、パーツ交換に、2500円~4000円くらいかかる(゜ロ゜;)
ケロシン・・・白灯油をつかうもの。マナスル、ホエーブスなどが代表的。。 ちょっと前までの、代表的な登山家は、これを使っていましたね。
その理由は・・・こわれにくい・堅牢・メンテナンスが楽・長期の山中入り、バックパッキングでも、 あまりパーツ交換は必ようがない。それに、プロっぽい ヾ§  ̄▽)ゞ
【余熱(プレヒート)が必要】
ケロシンは(白灯油)、同じ液体燃料のガソリンよりも、気化しにくいので、器具自体を、専用固形燃料で、
あらかじめ暖める必要があります。
それから頑張ってポンピング( ̄~ ̄;) シューと音がしたら、すかさず着火( ̄∇ ̄;)!
重い・かさばる・パーツがそんじゃそこらじゃ売っていない可能性もあります。
こわれにくいけど、燃料噴射部(ノズル・ニップル・ジェット)の、目詰まりは起こしやすいです。
(でも専用の針でちょこちょこッとすぐ治ります)
☆ 日本国内では、携帯用ガスカートリッジを使用するものを、選んでおけば、一番便利で安心かと思います。ちなみに私は-20℃でも、だんぜん携帯用ガス派です。 ☆
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