DAIの宝石箱

2014/02/20(木)14:24

ニフォントバイト

な行の宝石(2)

ニフォントバイト Nifontovite 和名:ニフォントフ石 モース硬度:3.5 分類:シクロ硼酸塩鉱物/カルシウムを含む硼酸塩 晶系/産状:単斜晶系/塊状、柱状 化学組成:Ca3B6O6(OH)12・2H2O 劈開:不明瞭 比重:2.36 屈折率:1.57~1.58 副屈折率:不明 分散度:不明 蛍光:長波で紫 条痕:白 主な色:無色透明、灰色 多色性:なし おもな産地:ロシア・ウラル地方、メキシコ・ポトシ、それと日本の岡山県布賀鉱山の3産地      このうち布賀鉱山は2014年現在閉山 数少ないナ行の石(ぇ こちらもペンタハイドロボライト同様非常に希少な鉱物で、 そうそうお目にかかれなくなってきた石のひとつ そもそも硼酸塩鉱物が全体的に少なく大規模な鉱床がない というのも原因でしょうか 例外的に硼砂、ウレックサイト、コレマナイト(コールマン石)など数種が大規模な鉱床があるそうで、 一般的によく聞く硼酸塩鉱物 と言うとハウライトくらいではないでしょうか コレクターとなれば他には ジョウハチドーライト、エレメジェバイト、インヨアイト、ハンバーガイト(ハンベルグ石)、 ローディザイト、シンハライト、ヘンミライト(逸見石)と言ったところが有名ですかね 話を戻してニフォントバイト カット石ともなるとさらにレアになりおそらくこちらもカットに成功しているのは 一社のみかもしれません 発見は1961年にロシア・ウラル地方で、 ロシアの地質学者Roman V. Nifontov氏の名前にちなみ名付けられた 通常塊状で産出し、結晶は珍しく特に最初の発見地ロシア産はほとんどが塊状なため カットには不向き その後メキシコ・ポトシで非常に綺麗な結晶が発見され一時期話題になってました 日本の布賀鉱山産のものはメキシコ産よりは少し劣るものの綺麗な結晶です ですがカット石に となると柱状結晶で最大の物は5cmほどになりますが ほとんどのものは非常に小さくカットに耐えれるものが少ないそうです あまりにもレアな石すぎて情報が少なく書くことが・・・・・ orz ニフォントバイト 0.17ct 岡山県川上郡高梁市備中町布賀・布賀鉱山産 こちらは長波UVの様子

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