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なまず的日常見聞録

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2017年04月の記事

全30件 (30件中 1-30件目)

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終極無間怪獣戦争

埼玉に帰ると、一応、一軒家なもので色々ケアせねばならぬこともある。本当は隣家に伸びる樹の枝をカットしたりせにゃならんけど、そこまで余裕なく、とにかく庭掃きと草むしり。きれいにしたところで、猫を外に出してやる。と言っても紐付ではあるけど。庭でしばし遊んだり草を喰むだりした後は、地獄の？風呂洗いが待っているのだけど。また帰る前にもう１回出してやれたら。除草剤を撒くのはその後にすべし。これで結構疲れた。家の掃除はまた後日だ。ほとんど雑事で終わりそうな一日だが、せっかく帰って来たのだから、すきあらば？映画の１本を。ということで、近くのシネコンのレイトで「グレートウォール」を観ることに。しかしまあ、23時近くの異様に遅い上映。かろうじて終電で帰れる時間。どういうわけか、天下の巨匠チャン・イーモウが、レジャンダリーフィルムの怪獣映画を手掛けるとな。しかも、万里の長城は怪獣から国を守るために作られた！という国辱もんのおバカな設定の大作だ。主役が白人のマット・デイモンであるのも何でやねん感満点。ただ、「インファナル・アフェア」のオリジナル主役であるアンディ・ラウと、そのリメイク版「ディパーテッド」で同じ役を演じたデイモンの初共演という興味はあるのだが・・・（以下、ネタバレあり）とうてつとか呼ばれる獣群は、「スターシップトゥルーパーズ」のバグを思わせるけど、あれみたいな露骨な残酷描写があるわけではない。むしろ、ゾンビ映画あたりが原型になっている感じか。たまたま火薬欲しさにやって来たデイモンが、閉じ込められる形になった長城でもって、弓の腕前を披露したことで迎撃隊の一員に迎えられる。そこには、どこにでもいる怪しい白人のウイレム・デフォーもいる（オマヌケな最後はお笑い草であった）。勿論、前線で戦うのはチャイニーズたち。しかも、女性たちが多い。体重の軽い彼女らがバンジージャンプのような仕組みで長城の壁の下に降りてとうてつを仕留めて（或いはやられて）上に戻ってくる。彼女らは青、弓矢部隊は赤、地上迎撃軍は黒等と色分けされていて、その辺の映像美は、まあイーモウならではかなとも思う。決死隊というのもいて、壁を登ってくるとうてつと直接対決をする。勿論、火薬を使ったりもするけど、かなり肉弾戦の部分が多くて、何とも危険。大体、あの圧倒的な数で対峙出来るのかは、かなり絶望的な状況と思わざるを得ないのだけど。そこで、ラウ扮する軍帥が色々と知恵をめぐらす。どうも、とうてつは磁石に弱いらしいとか、女王を倒せば一網打尽だとか。いわば「レッド・クリフ」というか、「三国志」における諸葛孔明的役割だから、それなりにクールでかっこいい。とはいえ、やっぱり脇役。話すっ飛ばすけど、最後はデイモンとジン・ティエンに後を託して自らは囮になって・・・と。その最期まで見せないところは、一応、アジアの大スターへの敬意か。この映画には兵士の役で何気にエディ・ポンも出ていて、彼も終盤どこかでやられてしまうらしい。ラウにしろポンにしろ、イーモウの映画に初出演したはいいが、こういうネタでこういう役どころだったのは、ちと悲しいと言わざるを得ないが・・・中国側の主役といえるのは、「キングコング・髑髏島の巨人」では全く存在感のなかったジン・ティエン。最後は将軍に出世するし、金儲けしか頭になかったデイモンを使命感に燃えさせる？のは、彼女の潔さ故だったりする。確か、「ワールド・ウォーZ」も「スターシップ」も女王倒したら総崩れパターンだったような。でも、司令塔がいなくなっても兵隊たちは降伏しない限り健在なのでは？ま、そうでもしないと収拾がつかないという事情はあるだろうけど。まあ、見世物映画としては、それなりに面白かった。でも、やっぱり、イーモウは何か大切なものを捨ててしまったんじゃない？という疑問が最後まで拭い切れない映画で、カタルシスがあったとは言い難い。ラウやポンをもう１回起用して、もっと真っ当な歴史劇でも撮ってよ、ハリウッド受けしなくてもいい（実際は大コケしたそうだが）からさあ。

2017年04月30日

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蒲田ちんどん行進曲

蒲田西口商店街のGW恒例イベント、蒲田フラワーフェスティバル、否、今年からはファミリーカーニバルが今日から開催。勿論、今回もチンドン芸能社を中心とした東京ちんどん勢揃いのパレードが行われる。28日の夜に帰還したのは、これが見たかったからなのだ。しかし、さすがに夜着いたもので色々雑事があり、11時からの開催には間に合わず。てか、今回始まるの早いよなあ。都合３回の演舞が行われるという。昼飯も抜きで何とか14時に蒲田へ。早速、西口商店街の入口で勢揃いしてのお披露目が行われている。芸能社は美香さんとのぞみさんが揃い、芸能社の三連覇にも貢献したちはやさんもゴロスで参加。今回はチンドンよしのさんも参加とは聞いていたけど、富山では芸能社のライバルといえる菊乃家さん一行が参加している。となれば、今回は15人中半分近くを菊乃家メンバーが占めているではないか！この顔ぶれがここで見られるとは、また嬉しいな。パレードは駅広場の方へ少し進むが、後はいつもの商店街コース。よしのさんは”本業”のサックスを吹き、ちんどんは若手メンバーにまかせている。商店街中央での演舞は、やはり美香さんが主役だ。今回は地元のチンドン志望少年？もメンバーに加えて、これまでとは少々違った趣向で見せる。女性陣による南京玉すだれには見物客も加えて観客参加型を指向。これもまた良きかな。好天も相まって人出も上々だ。今回は一旦ちんどんステージが終わった後も、ベリーダンスとか太鼓の一群とか他にも色々趣向あり。ほとんど見なかったけど。何せ昼飯抜きだったので、商店街のドトールで軽く腹ごしらえ。後の飲みの容量を開けておくために軽めに。ところが、次の演舞は16時からかと思いきや15時ちょいに、またちんどんの音色が聞こえてきたぞ・・・よしのさん一行と菊乃家さんが流している。よしのさんは今度はチンドン太鼓で。ちはやさんもそちらに参加。菊乃家は親方中心の３人で。芸能社は姿が見えないが、最後は不参加？でも、どうやらこれはサービスだったようで、最後の本格披露は、やはり４時からとのこと。商店街事務所前にいたのぞみさんに確認し、ちょっと早めに差し入れをお渡ししておく。例によってキシフォートという元カメラ屋だった？かも知れない菓子店でチョコレートをいくつか仕込んで。ということで、再び全員勢揃いしての演舞が商店街入口で。最後は大通りをパレードして終了だが、なぜか締めの曲が「この世界の片隅に」関連なのか、”悲しくてやりきれない”で、何となく亡くなったIさんを思い出してしんみりしてしまった。とまれ、毎度、東京ちんどんの雄が勢揃いするこのイベント、今回の顔ぶれはとりわけ豪華で大いに得をした気分だ。終演後の美香さんに、改めて富山三連覇のお祝いを告げる。ユーチューブですぐに映像が上がるのは痛し痒しとか。なぜなら、この蒲田西口商店街の人たちにもチェックされるからと。いいじゃないですか、いい演舞であったのだから。と、実は僕はまだ見られていないのだけど。来月末の萩原町チンドン祭の前にでも見たいな、行くわけではないけど。蒲田から神田というか秋葉原寄りのお茶ノ水へ。新御茶ノ水駅近くにワテラスなる巨大ビルができていて、そこでジャズのイベントが昨年来行われている。ビルの広場に設けられたステージを囲む人、人、人。まさにザッツ東京といった光景だ。しかし、最近はこういうのを見るにつけ、この繁栄を支えているのはぁと考えざるを得ないのだが。何はともあれ、エリック・ミヤシロのビッグバンドの演奏をしばし聞いた後、側のビル内のサッポロライオンの店で友人T氏と今年初飲み。ナイチでのめっちゃホリデイのはじまりはじまりだ。

2017年04月29日

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めっちゃホリデイ

さあ、約３ヶ月ぶりのナイチ帰宅。しかも猫連れでは５ヶ月ぶり。通算10日間、実質８間。おそらく今年はこういう長い期間は今回だけ。猫連れて行くのもこれだけ。しかし、色々大変だぞ〜第一の関門、猫をケージに入れて連れ出す。夕方まで仕事して急ぎ戻って準備した荷物を持ち、そして・・・めでたく猫がおしっこした。これで大丈夫。例によってニャアニャア鳴く猫を連れてゆいレールの牧志駅へ。第二の関門、スカイマークと間違ってスカイチケットなる代理店でチケを取ってしまったから面倒くさい。空港の受付カウンターではケータイ画面の予約確認書を見せて何とかクリア。スカイチケット、これで永遠におさらばだ。クソー、3,000円の損、かえすがえすも悔しい。猫と荷物を預けて身軽になって弁当を買いに行く。第二の関門クリア。土産買う時間もあったなあ。待ち時間に亡くなったIさんのご主人にハガキを書く。ちょうど帰るので、可能なら伺ってお線香の１本もあげられないかと。空港の売店で買った弁当を食べ終えたところで、ネスカフェのサービスあり。そうか、LCCでないと飲み物くらいは出してくれるのでした。でも、羽田行きだから早い。しかもスカイマークは、さすがLCCとは違って定刻到着。荷物と猫の受け取りもスムーズ。これならリムジンバスに間に合うぞ。22時前に着いて、22時25分発の最寄駅近くまで行くリムジンバスに乗る。これでほぼ一発で帰れる。ただ、意外と乗客がいて、最後列のおじさんの隣に。猫のケージはトイレの後ろにセット。こりゃせっかく買った缶ビールは飲めないなあ。まあ、とはいえ第三の関門もクリア。意外と好調ではないか。タクシーに乗ってちょうど０時に到着。荷物を開けていたら、今夜はテレビ東京で「孤独のグルメ」をやっていることに気づき途中から視聴。でもまあ明日に備えて早めに寝ないと。籠から出た猫はすこぶる元気。ここが故郷だもんね。さほど寒くはない。どうせ今夜は風呂には入れないので、取るものもとりあえず寝るとする。さあ、明日から色々ありまっせ・・・

2017年04月28日

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ルイジアナ2017 R.I.P

明日からニューオーリンズ・ジャズ＆ヘリテイジ・フェスティバル開催だ。今回も１週目３日、２週目４日の計７日間に渡って行われる。オフィシャルサイトでは、プログラムで見たいミュージシャンを選んで仮想スケジュールを組むことが出来る。例年、このスケジュールを勝手に組んで、勝手に悩んだいるのだけど、今回もノー天気にそれをやろうとしていたところ・・・届いていた一通のハガキを読んで絶句した。それは東京在住のIさんの訃報。Iさんはフリーランスで仕事をしていた人だが、職業ライター等ではなかった。しかし、ニューオーリンズの音楽シーンには誰よりも詳しく、現地のミュージシャンにも友人は多かった。いわば、僕にとってのニューオーリンズ音楽の師匠的存在。彼の地の魅力や音楽を僕に知らしめてくれたのは、まさにIさん、その人だった。最後にお会いしたのは、もう10年くらい前だったかも知れない。彼女とも仲のよいミュージシャンの来日公演に誘われて一緒にライヴを見物した。その後も年賀状のやり取り等は続いていたけど、何分、自分が放浪生活を送ったり沖縄に移住したりということもあって疎遠にならざるを得なかった。そもそも、自分がニューオーリンズ・ジャズフェストを訪れたのは、もう20年以上前の話。あのハリケーン・カトリーナで、彼の地が甚大な被害を被った時期には、彼女との交流はしばし途絶えていた。そして、今となっては、彼女を知る共通の知人との連絡も絶えて久しい。そもそも、彼女との出会いは日本であったか、ニューオーリンズであったか。そうだ、築地にあった、音楽ライター、鈴木カツさんが営んでいたロック・バー、エニイ・オールド・タイムでの出会いだった。むしろ、ニューオーリンズ現地では彼女と会ったことはなかったかも知れない。しかし、現地の、非常にレアな情報を折りに触れ伝えてくれたし、未知のミュージシャンの存在を教えてくれた。R＆Bやブルース、ファンク等にとどまらぬ、彼の地の音楽の深く幅広い魅力に触れさせてもらった。僕自身が今もってニューオーリンズに非常に愛着を覚えているのは、まさに彼女の導きのお陰だ。まさに、音楽面での恩人なのだった。年齢は僕とさほど変わらないと思う。その意味ではまだまだこれからの人だった。今年の年賀状の返信が最近届き、メールを送って欲しいと書かれていたので、今月に入ってメールを送付し、やり取りをした矢先だった。最後にもらったメールは10日。僕はその返信を、てるりん祭の様子を交えて16日に送ったのだけど、実は彼女はその前日に亡くなっていたのだそうだ。あと１日早ければ・・・明日からのジャズフェスト、彼女もいま一度ニューオーリンズに行きたかったことだろうな。全くもって人生は残酷だ。でも、湿っぽいのはやめて、ニューオーリンズ式の葬式で陽気に彼女を送れたら、どんなにいいことだろう。いつかまた彼の地を訪れて彼女の分まで楽しんできたい。明日からは猫を連れてのナイチ帰宅だ・・・

2017年04月27日

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証文ちんどんの出し遅れ？

ナイチ帰宅を明後日に控え、関係各所に土産を買っておかねばと帰りにドンキホーテに寄る。本当は空港で買いたいけれども、猫連れで、かつ、夜のフライトなので、ちょっと時間がなさそうなのだ。ドンキで売っている土産なんてたかが知れていて、安物っぽく手抜き感ありありだけど、致し方ない。これでいいのかねえと、ちょっと凹み気味で帰宅するが、荷物の準備もボチボチせにゃならん。帰ってすぐ翌日29日は、蒲田西口商店街の連休イベント、蒲田フラワーフェスティバルがあり、そこで、恒例の東京ちんどん大集合のイベントがある。見事、先日の全日本チンドンコンクールで三連覇を飾ったチンドン芸能社の凱旋公演にもあたり、その前に予習の意味合いで、ようやくチンドンコンクールの映像を見ようと思ったところ、予想はしていたけど、Wi-Fiルーターの速度制限がかかった。７GBの容量は、結構１ヶ月ギリギリで、ラディコでラジオを聴き過ぎたり、アプリや音楽をダウンロードすると、月末には容量を使いきってしまうことがあよくある。速度制限は月が変わるまでリセットされない。ケータイのテザリングもあるが、今週末のラジオ番組のことを考えると、ここでケータイの方まで容量オーヴァーになってしまうのは避けたい。となれば、チンドンコンクール映像が見られるのは来月。それも、連休中は何かとバタバタしているのでヒマもありそうにない。では、沖縄に戻ってからの連休明け？それじゃあ遅過ぎるようなあ、こんなことなら早く見ておけばよかった。まあ、行かないけれど、来月はもうひとつのちんどんイベント、愛知県一宮市、萩原町の全国選抜チンドンコンクールもある。そちらの開催に因んでのタイミングで見るとするか、トホホ・・・

2017年04月26日

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めざせB級からAクラス

ちょうど１ヶ月程前、プロバスケットボールBリーグのチケットサイトから、”当分カード決済は停止”というお知らせメールが届いた。僕はこの時点でピンときた。”あ、個人情報流出したな”と。予感は的中、１ヶ月後の今日、正式に”流出”の知らせが届きマスコミにも発表された。15万件の情報が流出し、登録者のカードの不正使用の情報も寄せられているという。なぜ、すぐにピンと来たかといえば、僕自身も最近仕事で、ある会社の情報流出を身近に体験していて、その内情を知っていたからだ。その会社の場合は、カード決済停止から情報流出の発表までは約２ヶ月を要した。Bリーグは、調査、発表が早かった方だと思う。Bリーグのチケサイトは、今季３回利用した。いずれもカード払いでチケットを購入。来週に東京で見る試合もそうだ。だが、幸いといえるかどうか、つい最近、仕事上の体験があったから、僕は念のためカード情報は登録していなかった。面倒くさいけど、つどカードナンバー等を打ち込んで決済していた。ただ、それでも情報が流出していないかどうかはわからない。なぜなら、僕が仕事で関わった会社も、顧客のカード情報は登録されていないはずで、都度、打ち込みのシステムを取っていたにも拘らず、実はカード情報を所有していて、情報流出があったのだ。なぜかセキュリティコードまで。カードの不正使用の情報も少数だが寄せられていたらしい。迷惑メールが増えたといった情報はかなり寄せられた。僕自身は、今のところ、迷惑メールもさほど来ないし、カードの不正利用も被ってはいない。立ち上がったばかりのBリーグは、セキュリティ等の面でも狙いやすかったのだろう。もっとも、フォームを提供したのは、ぴあだった。肝心のぴあの方は大丈夫なのだろうか？僕自身は、最早ぴあを使ってチケットを取るようなことは、あまりないだろうから、退会を考えていたのだけど、余分に個人情報を預けない方が無難という観点からすれば、早めの退会が賢明なのかも知れない。肝心のBリーグは、琉球ゴールデンキングスのプレーオフ（チャンピオンシップか）進出が微妙な一方、初代王者を狙う栃木ブレックスの試合を連休中に東京で観戦する。人気が盛り上がらず、個人情報流出で汚点を残し、泣きっ面に蜂とならぬよう、ファイナルに向けてはヒートアップして欲しいところだ。

2017年04月25日

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風は西から、吹きやむまで

先週に引き続き、FMココロ、大塚まさじの「ムーンライトマジック」を。ゲストを招く”月夜の客人”は、先週同様、福岡風太氏。先週は初期の春一番の歴史についてだったが、今回は、風太氏のセンチメンタルシティ・ロマンスとの関わりから、これからの春一について？縮小傾向のように思える春一だが、当の風太氏はますます意気盛んというか。相変わらず（関西人ながら）べらんめえ調の語りだが、実は健康問題は抱えているそう。20年くらい前に胃を４分の３摘出していて、今は低血糖でしょっちゅう倒れているという。となると、やっぱり春一も先はそう長くない？少なくとも風太氏主導では、そうかも知れない。息子の福岡嵐氏も、父同様に音楽やイベンtのスタッフ人生を歩んでいるようだけど、春一も息子さんが引き継いでいくのだろうか？今回の選曲は、高田渡”生活の柄”、西岡恭蔵”プカプカ”、そして、大塚まさじ”男らしいってわかるかい”と、春一的にベタな３曲だった。大塚は今の歌い方の方がいいと思う。昔のはちょっと妙な感じがする。今年の連休は、ナイチ帰宅で映画観たりダチに会ったりで過ごす。でも、やっぱりこの時期は、自分は大阪にいるというのがしっくり来る気もしている。元々はニューオーリンズのはずだったのだけど・・・来年あたりはまた、なんて、ちょっと考え始めてもいる。あ、大阪の方ね。

2017年04月24日

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オーディナリー・サンデー

昨日と打って変わっての絶好の好天。なるべく早く出て平敷屋のホワイトビーチの基地フェスに行くつもりが、洗濯だの運動だので時間を要する。一通り済んで、さあ出かけるかとバスの時刻をチェックすると、平敷屋まで行く27番のバスは、通常通り（笑）遅れるとしても、これから行ってギリギリの時間。で、次のバスはと言えば16時台。おいおい、２時間近く要するんだから日が暮れてしまう。またダメかあ。概ね行った米軍基地で、まだ行ったことのなかったホワイトビーチ基地。今回こそはと思ってたのに、詰めが甘くてまたしても断念する羽目に。でも、猫とお昼寝だけでは勿体無い好天。勿論、沖縄映画祭のレッドカーペットなぞ見物する気は毛頭ないし・・・じゃあ、せめても、昨日断念したキャンプ・フォスター・フェスティバルの方に行くか。本当は昨晩、スウィッチフットなるバンドのライヴがあって行くつもりだったのだけど、夕方まで雨が振り続け、気温も低かったので行く気が萎えてしまったのだった。バスで片道500円はするけど、平敷屋の1200円調に比すればかからんし。昼飯がてら行ったるかと。基地にしてはゲートはイージーな方。58号線沿いにあって、バス停でいえば北前くらいで下車。ちょっと迷ってギリギリにボタン押したら運転手に文句言われた。やかましわい、遅れてばかりのくせにとアップ・ユアーズ・サインかまして基地へ。前に一度来たことあったかな？いつもフリマが行われている場所での開催、歩いて１kmくらいとか。ウチナンチュには車ものかも知れないけど、自分は余裕で歩ける距離だ。免許チェックは２回。荷物チェックもありだが、比較的穏やかな雰囲気。フードエリアにステージ、それにお子ちゃまのお楽しみエリアが広い。ここは結構物々しいタンクだが車両が色々並んでいるところなのだけど、それらの展示・見物コーナーはない。ごく一般的なアメリカン縁日の風情。入るなりピザ屋があるがホールだけで1,300円だから勿論パス。ウチナンチュはみんなこれを買っていくんだよね。僕はやっぱドック＆バーガーがいい。まずは350円の薄いミラーライトを１杯買って、ブルドッグバーガーとやらと、隣はローストポーク系？安いブルドッグの方で、大きめのドック400円也を。昨日の夕食もA&Wのコニードックだったけど。ステージイベントの予定表とかはなし。てか、何も行われてない。ステージ前で日本人の大道芸人が何やらやってるくらい。これじゃ時間持たんな。ただ、食べ物は他の基地フェスに比しても、まあまあ多めかな。チキンアドボとかのフィリピン系のケータリングに惹かれて、持ち帰って夕食にとも考えたけど、持ち帰り仕様にはなってないようなので断念。もう少し食べられるかと思ったけど、ソーセージがでかかったので結構腹は膨らんだ。更にでかいドックも売ってたな、そっちは600円也。敷地の端っこに何だか物騒な感じのものがあったけど、何のこたない水タンク。じゃあじゃあ水出して手を洗う。連中は何でも使い放題だね。これも思いやり予算のうちかな。お子ちゃまのファンランドは結構色々。500円也は高い気がしたけど、考えてみれば沖縄には遊園地というものがないので、こういう基地イベントは家族連れには結構貴重なのだった。お子ちゃまたちには、やっぱりあーゆー乗り物系が必要なのかな？ケーブルでスルーっといくやつとかポダリングっぽいのとかトランポリンとか多々。奥にトイレがあって、トレペはしっかり２ロールほどがめた。ちょうど部屋のが切れつつあったので。今回の戦果はこれくらいだなあ。何せステージもないから手持ち無沙汰。薄いビールもう１杯飲むのも勿体無いし。時間はまだ15時とか。ここまで来てなんだから、すぐ正面にあるハンビータウンにでもちょっと寄っていくかなとか考えつ基地を後にしたが、ちょうど那覇に戻るバスが来てしまった。じゃあ、帰るか。滞在１時間ちょい、出費750円。交通費も合わせると1,770円也。これなら部屋で猫とお昼寝してた方がマシだったか？まだ行ったことのない米軍基地といえば、やんばるのオクマビーチフェストは連休中に開催。じゃあ行けないわ。昨年行った連休明けのキャンプ・シュワブ・フェスは、辺野古の現状を考えればノー天気に基地フェス見物という場合じゃないだろう。さりとて、座り込んで機動隊に排除された後でフェスに行こうとしても入場拒否されそうだし。大体まあ連休明けは辺野古まで行く交通費ももう残ってなさそうだしねえ。どーしたもんか。因みにセヴンダストなるヘヴィメタ・バンドが出るらしいです。ま、先のことはまた考えましょ。さあ、帰って猫とお昼寝・・・

2017年04月23日

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敏腕アトム

土曜の晩NHKで徐ろに始まった「アトム・ザ・ビギニング」というアニメ。今年はアトム生誕何年とかいう年なの？何やら”アトムが作れる”みたいなキットも発売されて、最初だけでもちょっと買ってみようかなとか思っていたのだけど、手塚プロなのか代理店なのか知らないけど、とにかくアトムを仕掛けようというプロジェクトが色々あるようで、そういう流れでこれも始まったのでせう。とりあえず、１，２話は見てみる。主役はアトムの生みの親と育ての親である天馬博士とお茶の水博士、の若き日だ。大学でロボット工学だかを研究中の二人は校舎からも離れた倉庫のようなところで日々研究に勤しんでいる。天馬博士はイケメンのやんちゃ男でお茶の水博士は理想主義だけど常識人。二人は既にアトムよりも複雑そうなロボットを作成している。そこに絡むのは、車椅子の天才学生？とその妹。それにロボットおたくみたいなお茶の水妹の女子高生ら。主役の二人が作ったロボットは、既に色々活躍を見せる。感情こそは持たないようだけど、少なくとも人類の窮地を救おうという意識はある。そこに、何やら峰不二子みたいな美貌のドクターが絡むと。一応、手塚治虫原案とはなっているけど、初期の設定だけ拝借したオリジナルストーリーで、こういうコミックがあるらしい。手塚眞も例によって名は連ねてはいる。映画化された浦沢直樹のもコミックも映画も全く見てないけど、手塚亡き後、こういうスピンオフ的作品は多々ある印象だ。手塚プロの生き残り作でもあろうし、手塚自身もこういったことには寛容だったかも知れないと思える。でも、これはどうなんだろう。何より少女漫画タッチの絵が僕はどうも苦手。いずれは主人公たちがアトムを製作に至るのだろうけど、そこまで行けば興味あるけど、現段階で、この絵を引き続き見るのは何か抵抗あるな。猫はキュートだったけど。主題歌も含め、如何にも現代的青春アニメといった趣で、お話以前にそこに拒否反応がある。海外で受けそうなクール・ジャパン的タッチは、どうも自分は受け入れがたいのだ。来週はどーするかね？ま、この時間は外で飲んでいるだろうから・・・でも、アトムキットはやっぱ欲しいかも、創刊号だけなら安いし。

2017年04月22日

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ゴーストハザード

毎年、映画はどーでもーいー感じの不思議な映画祭、沖縄国際映画祭がまた始まった。今回は時間も合わないし、さほど興味をそそられるものもないのでスルーかなと思いきや、昨年、唯一楽しめた波の上でのオープンエア上映が、ギリギリになって発表。これは勤め帰りにちょいと寄ってみるかと。ということで自転車で波の上うみそら公園へ。「ゴーストバスターズ」のリブート版は、出来はまあまあだったという話だけど興行的には今いちだったようだ。何せ、主役の４人が全くイケてないし知名度も低い（テレビあたりでは有名？）。その華のなさが最大の原因ではと思える。いくら主役はゴーストとはいえねえ。その分をおバカな受付マンのクリス・ヘムズワースが補う形か。とまれ、珍しくオンタイムでの上映開始だったようで、始まって10分くらいのとこか。まあ、途中からでもいいでしょ。やたらにアルバイトが目立って気になったので、一応”ここで飲み食いしてもいいか？”と確認の上（笑）、途中で買った天ぷらつまみつビール飲みながら鑑賞。これがいいんだよね。さすがに前作よりも遥かに派手なゴースト攻勢が展開。一応、主人公たちは科学畑の人たちということで何やら理屈も少々。ゴーストがぶっ潰れるとスライム状になるのは前作同様。ミニ原子炉みたいのでゴーストたちを生け捕りにするなんて設定は、これも311以後のものかどうか。しかし、吹替版の奇を衒った日本語セリフが何かうざいな。声をあてているのは、吉本系芸人たちみたい。終盤はゴースト退治というよりも、何だか「バイオハザード」みたいな調子だ。飛び散るのが血肉じゃない分観ていられる感じ。「バイオ」といい、なぜかヒロインだと倒すのはゴーストよりもゾンビの方がお好み？今回マシュマロマンは割とアッサリ倒され、クライマックスに登場は、あのマークに描かれるゴーストさんだ。ダン・エイクロイドは製作総指揮として名を連ねているが、カメオ出演としてはタクシー運転手役でちょいとだけ。ビル・マーレイはもう少し出番がある。シガーニー・ウイーバー、アーニー・ハドソンも少し。市長役のアンディ・ガルシアもカメオの扱いか。オジー・オズボーンもチラッと登場するけど、おじんオズボーンなる芸人もいたっけな。エンドクレジットではヘムズワースが踊る場面が延々と。なぜかオープンエア上映の観客たちは、律儀にこのエンドも席を立たずに観ていた。気温の高い日ではあったけど、さすがに海際は風が吹いて些か涼しかった。でも、何やかや屋外上映は気持ちがいいな。天気が良ければ、明日の「ペット」も観に来たいような気もしないでもない。

2017年04月21日

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葉問の波紋

連休くらいに公開予定のドニー・イェン主演「イップ・マン継承」を控え、ムービープラスで放送の前２作をおさらい視聴。これ、どうやら公開時リアルには観ていなくて、後で文芸座で２本立てで観たよう。まず2008年の「イップ・マン序章」。舞台となるイップの故郷・佛山は広東省の地なのだった。この武道の名地でもって、映画の前半こそ、腕比べを申し込む者たちを、イップが軽々と捻じ伏せる腕自慢ぶりが描かれるものの、中盤以降は専ら侵攻した日本軍による悲惨な歴史が描かれていく。いばっていた警官のラム・カートンは、日本軍の通訳となり売国奴のようになっている。イップと腕比べしたものたちも日本人によって運命を翻弄される。そしてイップ自身も、屋敷を接収される。栄養失調で次女を失っているそうなので、この日本軍の横暴も史実に基づかれたものなのだろう。そして、本来は穏やかな人物であるイップが、ついに日本軍に対して立ち上がる。宇宙最強のドニーといえ、詠春拳は初めてだったようで、あの木人椿とやらを使って特訓したそうだ。アクション監督のみでサモ・ハンが名を連ねているが、２作目には彼自身も映画に登場する。これ、前にも書いたけど、「スピリット」でのジェット・リーの相手が中村獅童だったように、池内博之がドニーの相手では些か役不足の感。彼もサモ・ハンについて特訓はしたそうだけど。ともあれ、映画そのものは非常に愛国的というか、反日の内容にはなっているけど、自虐でも何でもなく、これが第二次大戦時の現実だったのだろう。それでも、ドニーが池内を破り日本兵の銃弾に倒れた後、中国人たちの暴動は描かれるけど、日本兵とカートンのリンチの場面は撮影されたものの削除されたよう。作りとしては、この映画はまだ真っ当な部類だったのではと思う。続く２作目「イップ・マン葉問」。今度の舞台は香港で、敵は日本に代わってイギリスだ。こちらも沖縄の状況を彷彿させてしまうような実に理不尽なもの。武闘協会を作って、各道場に会費を納めさせているサモ・ハンが、利権を貪る悪役かと思いきや、彼も英政府とのやり取りで屈辱的な扱いを受けているし、大勢の子供を抱えた家庭人だ。映画の前半は、道場同士、中国人同士の争いに始終するが、後半は反英で結束する。前作で敵役だったルイス・ファンも家族持ちとなって、イップに加勢する。「SPL」でも死闘を繰り広げたドニーとサモ・ハンが、テーブルの上で戦う場面は圧巻。そこでは勝負つかず引き分けとなる。細かい流派毎の違いはあまりわからないけれど、イップと対決する道場主たちで往年のカンフー・スターが顔を見せているのがいい味。サモ・ハンの意趣返しでイップが対決するのは英人ボクサー。どう見てもアメリカンっぽいのカンフー・スターが顔を見せているのもいい。日本軍に頭を撃たれてプッツンしてしまったサイモン・ヤムが気の毒だが、彼も最後には記憶を取り戻す？３作目の「継承」にも続投しているのかな？ということで「継承」への予習は万全。初公開時同様に新宿武蔵野館での上映予定だ。一方、沖縄といえば、最近は空手会館なんてのも完成した空手の聖地。何だか、僕もちょっと空手をかじってみたくなったりしてきて・・・

2017年04月20日

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素敵なステークホルダー

株主優待の季節だ。３月末に権利確定した会社の優待が、この時期に届けられる。映画等の優待券は既に送付されているけど、やっぱりモノが得られるのは、またちと嬉しい。UCC系のユニカフェの優待はゆうぱっくでの送付だった。不在を受け取って、勤め帰りに郵便局で引き取り。今回は選べたのだっけ？前回はドリップコーヒー２種２箱だったけど、今回は粉のコーヒー２種、但し小袋レベル。それにドリップコーヒー数袋。何だか量的には前回の方がマシだったような気もするけど、ドリップよりも粉がよかったんだよね。まあ、100株では文句も言えんが、豆でも送って欲しいとこだよな、欲を言えば。サッポロビールも届いたが、こちらはヤマトの宅配便。帰宅してぎりぎりセーフで再配達で受け取れた。最近の事情を鑑みると、宅配便ドライバーに苦労をかけるのも忍びない気持ちが強く、アパート４階の部屋まで缶ビール持ってきてもらうのも何なので不在票と印鑑持って降りて出迎えてしまった。先方が驚いていたっけ。ま、こちらも100株だから、黒ラベルとエビスで８本程だけど。でも、サッポロは100株程度でも配当は１万円近いし、別にサッポロライオンの優待券ももらえる。保有していて、かなりお得度が高い株と言えるのではないか。勿論、株主優待目当てではない、純粋に応援したいという気持ちで保有している会社の株もあるけど、そういうのは今や１社だけかな。最早、勤め人時代程の余裕はないからねえ。これらの優待目当ての株を売らざるを得なくなったら、それはいよいよヤバイ時だ（汗）。さて、ナイチ帰宅したら、今度は映画等の優待を使うべき時。しかし、生憎、東京テアトル系の映画館は、GW期間中、観たいと思えるような映画がサッパリ見当たらない。武蔵野興業株は、昨年閉館していた時に売ってしまったし（でも、「イップ・マン継承」を有料で観るつもり）。セントラルスポーツの利用券はもれなく使うつもりで、そうなると１日おきで通う？サッポロライオンの優待で、ライオンやダブリナーズにも飲みに行かないとね。今持ってる株ってこんなもんだったっけかな？

2017年04月19日

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べらんめえ関西人

昨日に続いてラジオ番組、お馴染みのFMココロ、大塚まさじの「ムーンライトマジック」だが、”月夜の客人”には福岡風太氏が登場。前にも出たことはあるのかな？春一番の盟友同志だから、当初は敬語使ってよそよそしくというのが何となく違和感あったが、次第に風太節全開となる。長い長い春一の歴史について、そのなりたちから語られるが、風太氏、意外にも数年勤め人をやったことがあるという。その時に英語を覚え、そのことが色々後になって役に立ったという。だから勤め人時代について必ずしも否定的ではないのだ。風太氏の選曲により流れた曲が、まずボブ・シーガーの”アゲインスト・ザ・ウインド”。なるほど、”風”が自身のテーマソングなのだ。そして、ちょっとレアなシルヴァーの”ミュージシャン”。歌詞の意味を大塚に尋ねられるも、”大体わかるやろ”みたいな調子。まあ、”イッツ・ナット・アン・イージー・ライフ”の副題がある通り”ミュージシャンはつらいよ”といった内容だ。一方でPPMによる”風に吹かれて”も、敢えてライヴDVDからのヴァージョンを選曲。子供たちのコーラスがサビを歌っているものだ。近年、やや縮小傾向の春一の内情や、先日亡くなった加川良の話などを期待したが、今週はもっぱら初期春一の話に始終した。来週はそんな話も聴けるのかどうか。風太氏という人、関西人ながら何だかべらんめえな口調と語りの人。”あったりまえやないか”なんてね。加川については、番組の最後に触れられ、大塚が選曲したのは”祈り”。これはいい曲だね、さすがのチョイスだ。春一番直前の来週の放送はナイチで聞くとしよう。

2017年04月18日

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ゆがふ願いて

今晩放送されたRBCiラジオの特番「追悼役者北島角子」をタイムフリー聴取。北島角子とは沖縄芝居の役者で、先日９日に85歳で死去した。このところタイムフリーでよく聞いている「民謡で今日拝なびら」には53年間出演。昨年６月に降板した。体調が悪化故だったのだ。それ以外は、僕はこの人の存在をそう知っているわけではない。ただ、昨年の番組の公開収録で、本人を生で見たことがある。番組降板直前だったと思うが、その時は元気そうだった。追悼番組は、やはり上原直彦を招いて、北島の業績と思い出が語られる。沖縄芝居の役者は、いつぞや書いた八木政男同様、芝居だけではなく司会もこなせばお笑いもやる。北島も若き日はテレビや舞台でお笑いも披露していたようだ。その際によく組んでいたのが吉田妙子。「マブヤー」等でお馴染みの吉田も同世代。あの人一人暮らしなだそうな。かつては吉田の自宅で、北島、上原と３人でよく花札に興じたなんていう話が。北島という人、口調からしても姉御肌の人だったようだ。一方、戦争にはこだわり続けた。沖縄戦をテーマにした一人芝居を演じ続けたが、初演は東京・池袋の劇場だったという。勿論、ウチナーグチだが、池袋は今もおもろなんて店が健在だから昔からウチナンチュが多かったのかも。ラジオ局に残る結構貴重な北島の芝居の音源も流される。「人類館事件」の芝居版なんてのもあったんだ。驚かされたのは、晩年に演じられた憲法９条のウチナーグチ版朗読。かなり、自身の解釈による内容だったが。「民謡で」では、さほどその思いを語っていたわけではないと思うが、実はかなり硬骨の人と見た。となれば、昨今の沖縄、日本の状況は相当に憂いつつ逝ったに違いない。吉田曰く、体がボロボロになるまで演じ続けられたのだから幸せだったのではとのことだが、本人はやはり無念の思いがあったのではないか。沖縄戦を知る人物がまた一人いなくなってしまった。

2017年04月17日

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あぎじゃびよーのお祭りさ〜

てるりん祭はこれまで雨降りの確率が高かったが、今日は曇り気味だが保ってはいる。午前中は宿でウダウダし、荷物は夜まで置かせてもらうとして手ぶらで出る。会場となるのは中央パークアベニューの結構手前の方だ。まずは中央ストアでビールを買い、チャーリータコスでタコス３ピースを買う。本当はミッキーとかの食べ物を買わないといけないのだけど、あそこのはあんまりねえ。でも、プログラムをもらいがてら、しっかりカンパを。結局、２枚までは出さなかったけど。２年ぶりの見物となる、第９回コザ・てるりん祭。前の第７回は、やはり終盤かなりのザーザー雨に見舞われた。とりあえず、まださほどの人出でもなかったので今回は席を確保。おじいやおばあが多いから、つい遠慮してしまうのだけど、何せ９時間！に及ぶ長丁場なので、さすがに座ってないとしんどい。いや、座ってるのもしんどい。さりとて、カチャーシーする勇気？は自分にはないので、まあ楽しみ半分、我慢半分。正午スタートで司会は玉城満（県議会議員！）に藤木勇人、そしてみーちゅーこと桑江良美という元りんけんバンドのフロント３人が務める。以前は三線の日同様に”かぎやで風”で始まったが、今回は徐ろに唄者で始まる。トップは先月のプレイベントにも出ていた園田青年会の地方・喜友名ともき。嘉手苅林昌フリークらしい25歳のにせーたー。そのためか、昨年の大城美佐子の東京公演にも同行したそう。それだけあって、既になかなか味わい深い歌声を聞かせる。２曲だけ演って”帰ります”と言っていたが・・・あかまーみは、久米島の村吉茜とうるまの上地愛美のデュオ。この二人若いのかな？上地の方は芸大に通っているらしいが、学生には見えないなあ。ファッションは卒業式の袴みたいだったけど。持ち時間は概ね15分で、皆３〜４曲披露で次々と交替だが、早くも”唐船どーい”でカチャーシータイム。毎年見かけるおっちゃんが率先して踊る。だが実は観客の７割方はナイチからなのだそうな。あきさみよーだね。ハーフのヒカリは18歳。アメリカンスクールに通っていて唄三線を学んでいるとなると浮かないのかな？しかし、彼もなかなか上手くて、さすがコザのレベルの高さに驚かされる。加えてMCでの爽やかさも好感。こちらも最後は”アッチャメー小”で速弾きのカチャーシー。大したもんです。次の島袋辰也では村吉が太鼓、喜友名が三線でサポート。自分の出番を終えた若手は、この後もヘルプ要員として度々登場することになる。まあ、１曲だけで引っ込む三線の日に較べ、３〜４曲とはいえ、それなりに唄者の個性が確認できるこちらの形式の方がベターかもと思える。一応プラグラムがあって、ここでご挨拶なのだけど、予定されていた？市長らは姿を見せず（一応、来賓席が用意はされていたが途中で撤去）。照屋林次郎氏が10秒で挨拶を終えた（笑）後、ステージに立った通り会の会長さん。先ほど、視界の確保のためだろうが、りんけんバンドのフロントの稲福克典にノコギリを持ってこさせて前方の木の枝を切りまくっていたおっさんである。このイベント、一応、撮影は禁止（一昨年は結構画像撮っていたけど）なので、せめてもそんな画像を入れておきましょう。知名定人が登場するが、父・定男は”迎えがないから来られないかも知れない”とか。悪いけどここでビールを買いに行ったら、戻る頃には終わっていた。少し休憩が入りPRタイム、廃墟になったかと思われたコリンザには図書館が入るそうで、九州・沖縄で２番目くらいのスケールになるのだとか。補助金いっぱいもらえるところはすごいな。運営管理費も大変だろうが。知念こずえは先月同様に女性キーボード奏者と共に。ここで再び喜友名ともきが加わってコンビ唄も。知念・赤、喜友名・青、キーボード奏者・黄の信号トリオである。で、マジメなのかおどけているのかよくわからない玉栄政昭。また”かまぼこの唄”などを。睡眠不足もあって、ちょっとウトウトきたなあ。でも、この時点でまだ２時間半しか経過していない・・・少し目が覚めたのはティンク・ティンクと我那覇せいら。都合５人で登場したので、やや幼いながらもカラフルで華やか。ティンクは二人だけど、ジュニアという二人も加わる。我那覇はまずまず美形かも。ただ、その歌唱はまんま上原知子調だ。そして、サウンドも如何もりんけん調。その照屋林賢子飼いだけあって、それなりの持ち時間。出演者中、この人が最長老か、仲本興次は、やっぱり照屋林助のナンバーを一人で淡々と弾き語る。てるりんといえばコミックソングの印象だけど、実はなかなかきれいな曲も結構書いている。ただ、仲本が語っていた通り、てるりん自身が歌っても、あまり美しさは印象に残らなかったりする（苦笑）。この後、何度か聞かれた”あんやんてぃんどう”等、仲本による唄は味はあるのだけど、ただ、いかんせんこの人は何喋ってるかあまり聞き取れないんだよな。ここまで概ね時間通りに進行していたが、プログラムとは異なり松田一利登場。ファッションは、いつものものに戻っていたが、この人は基本オーソドックスな唄三線に徹していて、その点は同じ北谷出身のよなは徹ともスタンスが異なる。とまれ、時間的に余裕で？ここで照屋林賢と名嘉睦稔によるトークタイム。バックに仲宗根創がスタンバイしていても、ゆんたくは続く。仲宗根は小学生時代にはりんけんに連れ回されていたそうだ。その後、登川誠仁に弟子入りしたわけだけど、誠ぐわーが酔っ払って稽古にならず、しょんぼり帰っていく仲宗根の姿がしょっちゅう見られたという。沖縄の師弟関係、実態はそんなとこだろうなあ。しかし、今回いくつかの見どころ聞きどころの一つは、この仲宗根であった。一応、師匠仕込みの速弾きと、勢いのあるヒカリの太鼓競演で大いに沸かせる。そして、これまた誠ぐわー譲りのラップのような口説。更にてるりんに敬意を表して、ヒカリと２人で１本の三線で”ひやみかち節”を披露。最後はこれもてるりん発明？三線とウクレレを合体させたサンレレでの弾き語り。今まで、この仲宗根はおちゃらけ者としての認識しかなかったのだけど、初めていいと思えた。誠ぐわーの正統後継者としてのスタンスに加え、てるりん的な遊びや創作芸にも挑んでいこうということのようだ。常連のとぅるるんてん、マリリンさんが病み上がりだそうで、元気今ひとつ。なぜか”ゆいまーる”や”泡盛の唄”、のんちゃんによる”涙そうそう”のウチナーグチヴァージョン等、少々大人しめ。でも、あのマリリンさんの六線のゆるい音色は何か病みつきになる。踊り出す人も多々で、あの知名オーディオの知名さん（多分）が、なぜか水戸黄門のかっこうで目立ちまくり。オーディオそのものの評価は高いようだけど、結構奇人でもあるようで、まさに天才と何とかは紙一重の感じ・・・いつもは元ちゃんとセットだった饒辺愛子が単独で登場のところで、悪いけどまたビール買いに行く。プログラムでは15時台の出番だったはずの我如古より子が２時間遅れで登場。ま、お店掛け持ちで忙しいのだろうねえ。沖縄の女性唄者としては一番の商売人かも知れない。この日、唯一といっていい位のカラオケ歌唱で定番曲を。遅刻した人？がもう一人、田場盛信が来ないので、仲宗根創と喜友名ともきの二人でつなぐ。この日の最多出演はやはり喜友名であろう。意外や皆が時間を守っているのか、さほど時間は押してない。１時間間違えたという田場が到着して弟子と共に普久原恒勇作の”幸せ列島”等数曲。女性出演者の中でというか、この日の出演者の中で最年長かも知れない大城美佐子。のっけから弟子（堀内加奈子ではない）に歌わせ、本人は２曲めの途中から弟子と一緒にようやく歌い出す。まあ、80代だからなあ。ここで何度かの喜友名ともき登場。林昌フリークだから林昌とよく組んでいた大城とは息が合うということか。しかし、ここで後ろの酔っぱらい氏たちが騒々しいので席を移動。それにしても一体、何時間座っておるやらなあ（この時点で約６時間…）。この頃には相当人が集まってきていて1,000人近く！先日の「三線の日」の響ホールはキャパ1,000人弱だから、この「てるりん祭」こそが名実共に沖縄最大の民謡イベントかも知れない。エロ大将（失礼）松田弘一は、就活してきた帰りというスーツ姿の若い弟子をバックに。この日はなかなか張りのある声で松田版”ストトン節”なぞを飄々と聞かせた。山里ユキ、饒辺勝子、金城恵子は毎度３人で登場。てるりん作の”べーるべーる”に”女三人花じゃかい”等。大城とあまり変わらぬ年齢（78歳？）の山里は相変わらず固い表情のままなのだけど、声の張りは健在。とにかく、前面に出て来ない人なのは年齢故なのかどうか。でも、帰りの足取りは３人の中で一番しっかりしていたけれど（他の二人はステージを降りるのに要介助）。プログラムには元ちゃんとのコンビで名が記載されていた、よなは徹が単独で登場。仲本も歌った”あんやんてぃんどう”、さすがにこの人の唄は味わいが違う。更にてるりんの”かてーむん”、更に先月のプレイベントでも披露していた鑑定弾きも再び。但し、ステージを降りてマイクなしで。僕は前の方にいたから聞こえたけど。その後は、これまた怒涛の速弾きで圧倒。村吉茜が飛び入り太鼓ヘルプ。ここでサプライズゲスト？最近テレビ等で露出の多い護得久栄昇（FECのハンサム金城）が登場。弟子の？元ちゃんに太鼓、よなはに三線と囃子をまかせて”チャメ！チャメ！”などと歌う。”沖縄に著作権はない！”はよかったね。ピコ太郎に次ぐブレイクなぞと言われているけどホンマかいな？引き継いだ前川守賢もよなはに負けじと中弦一本で”とぅばらーま”を披露と、二人でてるりん芸継承を競う形。いつもの”お祭り男”ではなく、”うりずんの風”等、フツーの三線弾き語りだと元ちゃんもいい味だ。そして、そのまま今回のてるりん祭の最大の呼び物が始まる。よなはと元ちゃんで「ワタブーショー」を再現するというのだ。よなはが三線、元ちゃんがジャンベで沖縄芝居「伊江島ハンドー小」のパロディだろうか。途中からオリジナルの仲本がドラムで加わる。道理で持ち時間、異例の40分。まさに”あぎじゃびよ〜”ではあるが、さすがにこれはわからんな。てるりんの復刻版「ワタブーショー」のCDはマニアック過ぎて持ってないし。しかし、間違いなく今回最大の聞きものではあった。玉城が”最もてるりんと付き合いがあった”と紹介の知名定男。そうなの？「ワタブーショー」の最後のギタリストだったそうな。てるりんとの思い出を語り、東京（有明コロシアム？）での琉球フェスティバルで、知名が”りんけんバンドは自分のバックバンドだ”と語ったところ、その後に出たてるりんが、”定男は自分のバックだった”と語ったと。それ覚えてるな。多分、僕が初めて見た琉フェスでのことだったと思う。しかし、知名は”体調が悪い”とかでトークのみで歌わず。何だかなあ。そのお陰で？スケジュールはオンタイム。神谷幸一の出番の際は、ちょっとアメリカンピザマンにピザ買いに行った。中央ストアが閉まってしまったので、ようやく周辺露店でワインを１杯。そして、大トリは、りんけんバンド。りんけんに稲福は普段着でウロウロしていたので、ミニマム編成ででも演るのかと思いきや、狭いステージにも拘らず、しっかりいつものコスチュームで本格的に演るのだった。去年も出たらしい。持ち時間25分、勿論、上原知子も参加。さすがに11歳のドラマーは抜けたらしい。フロントも一人は新メンバーとか。りんけんの三線は独特の音色だけど、あれはチェレンなのかな。今現在、北谷のカラハーイはホテルに建て替え中！でライヴは４ヶ月ぶりなのだという。それ故か、りんけんが三線を持ち間違えたりも。しかし、りんけんずホテルとは驚いたね。とまれ、ステージ構成は相変わらず。さすがに狭いから”サバニ”は演れないものの、代わりに”かてーむん”では、玉城、藤木、桑江のフロントOBが参加して歌い踊る。ハッキリ言って玉城も藤木も唄ヘタだけど、これもまあ今回の見ものの一つではあった。でもなあ、前はいいと思っていた上原知子の歌唱、何となく不自然な気がするんだな。こういう歌い方をする人って確かに他にはいないのだけど、何か妙。知名が”知子は何を歌っているかサッパリわからない”と言っていたことがあるけど、わからないでもない（ウチナーグチの問題ではなく）。それと、あのコスチュームというのは沖縄らしいのかな？エイサーを元にはしているとは思うのだけど。とまれ、さすがに盛り上がりはこの日最大ではあった。この日三度目の”あんやんてぃんどう”、そして、最後はやはりてるりん作詞による”黄金三星”で締めくくり。フィナーレは園田青年会によるエイサー。今年はまたエイサーまつりには来られそうもないし、エイサーそのものも見られるかどうかわからないので、これはある種貴重だ。やはり、園田青年会のは格別だしね。地方は喜友名ともきを始め、よなはや元ちゃん、松田一利等の豪華布陣が務め、お祭りを締めくくる。いや〜、９時間、ほぼ座りっぱなし。１時間座っていると１分だか寿命を縮めるてな話だから、この日集った観客は、カチャーシーに興じた人を除いては等しく10分近く寿命を縮めたわけだね（笑、えない）。若干、雨がぱらぱら来た時もあったけど、今回はほぼ大丈夫だった。来年は10回の記念ということで、更にスケールを拡げるとか。てるりんの遺産や恐ろし、次回も万難を排して臨まねば、寿命を縮めてもね。

2017年04月16日

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コザ前線基地異常なし

約２ヶ月半ぶりのコザ泊まりがけだ。明日のてるりん祭が目当てだが、まず今日は琉球ゴールデンキングスのチャンピオンシップ（Bリーグはプレーオフではなく、こう称する）をかけた地区１位とのゲームを観戦。その前に、てるりん祭の前夜祭を見るつもりだったが・・・宿に着いた時間が中途半端だったので行かず終い。こどもてるりん祭というのは、今年から始まった趣向らしい。その名の通り地元の子供たちを集めてのイベントだったようだが。今回の宿は中之町の端に位置する羊屋なので、パークアベニューに行って、また戻ってコザ運動公園まで歩くのもたるいので、結局スルー。試合の話を書いてもなんなので省くけど、強豪相手に互角の試合は展開出来たと思う。でも、結果は敗れて３位転落。明日も厳しいかな。以前はドレッドヘアだったナイチ出身のセンター波多野。今日は片方の足にグリーンのソックスにイエローのシューズ。そして反対側の足は、その逆というキテレツなカラーリング。でも、こういうセンスは嫌いじゃないのだ。会場では例によってビールとホットドッグだったが、小腹が空いたので久々にパークアベニューのアメリカン・ピザマンに寄る。今日は結構アメリカンの客が多かったので、日本語ペラペラのマスターと話すこともなく、ビール一杯ペパロニピザ１ピースで辞す。ゲート通り周辺、結構、米兵連中で賑わっている。この様子では嘉手納に北朝鮮のミサイルが飛んで来る可能性は無さそうだ。何や、事態を想定しての訓練は行われていたようだけど。シャワーを浴びて再びパークアベニューへ。今日は昨年末以来の500マイルへ。今や外飲みといえば数ヶ月に１〜２度のコザで、くらいだからねえ。今夜はシマーを飲んで結構めーてー。さすがに明日があるから今回はローズヒルはパス。昼からのてるりん祭はしっかり見物しないとね。

2017年04月15日

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黄金散財週間

去年の今頃は２週間ナイチ帰宅していてお祭りデイズを過ごしていたわけだけど、今年は財政的にそんな余裕は全然ない。とはいえ、ゴールデンウイークばかりは９日（実質は７日）程帰宅予定で、おそらくは今年は長期帰宅はこれだけになりそうなので、それなりに楽しんできたい。赤字覚悟でも。28日の夜の便で猫連れでの帰宅は大変そうだ。翌29日は早速、東京蒲田に赴き蒲田フラワーフェスティバルの東京ちんどん大集合を見物に。先週の全日本チンドンコンクールで見事３連覇を果たしたチンドン芸能社さんに直接おめでとうを言わないと。29、30日は神田でちょっとしたジャズフェスティバルもあるそうな。特に30日のキューバの歌姫ダイメ・アロセナは聞いてみたいけど、30日は無理かな。29日にちんどん終了後に何か無料ライヴが見られればいいけど。５月1日は映画1000円の日だから、当然２本位は観たい。インド映画「バーフバリ」は終わってそうだから、「トレインスポッティング２」と「イップマン」かな。トンデモ映画かも知れない「グレート・ウォールズ」もどこかで。３日は、代々木体育館でBリーグ、栃木ブレックスとアルバルク東京の試合のチケットを購入済。生で田臥勇太を一度見てみたいからね。ちょうど代々木公園では国フェス、カンボジアフェスティバルも行われているので、飲み食いはそちらで。舞踊団の踊りとかは見られそう。４日は思い切って歌舞伎のチケットを購入した。歌舞伎観るのは２年ぶり、かつ新装歌舞伎座で観るのは初めてだ。昼の公演は早々に売り切れだったけど、夜の公演ならまあ余裕あり。ま、思い切ってって言っても取ったのは３階A席6,000円也だけど。とまれ、團十郎亡き團菊祭なれど市川海老蔵見るのも初めて？何より新しい歌舞伎座をじっくりと見物したい。幕間は外に歌舞伎そばを食べに行く？でもって、これは行けるかな？毎年秋に開催されているインディアン・フィルム・フェスティバルが、GWに南インド映画祭を開催するとな。目玉は、やはり、ラジニカーント主演「帝王カバーリ」上映だろうか。３回券買って３本観る余裕はさすがになさそうなので、ラジニだけでもと思うけど、GW期間中２回の上映だから売切必至。観られるかどうか・・・ダチ連中との飲みも３回位は予定している。なわけで出費は嵩みそうだけど、まあ、今年は９月も数日しか帰れないだろうし、猫連れでの機会もこれきりだろうから。別荘（笑）滞在と都会の娯楽を楽しみたい。この期間に北朝鮮のミサイルなぞ飛んで来ませんように・・・

2017年04月14日

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KBG・ゴー・トゥ・SG

先月BSで放送された「ばあちゃんアイドル、シンガポールへ行く！」を録画視聴。数年前に小浜島を訪ねた際に、ばあちゃん合唱団があることは聞いていたというか、そのメンバーのお一人とも話したことはあるけど、KBG48を名乗る”アイドルグループ”と化していたことは知らなんだ。小浜島にあるリゾートホテルはいむるぶしでレギュラー出演している、つちだきくおという人が主導して、島のおばあたちの合唱団が活躍していて、あちこちで公演も行っているという話は耳にしていた。それが発展してメンバーは総勢30数名。島の観光PRのためのキャンペーンソングの映像がネットで話題を呼んで、シンガポールに招かれたという。シンガポールも高齢化は問題になっていて、地元テレビ局が、いきいきと暮らす老人の生活ぶりを紹介するという趣旨の下、公演を催したという。そこで張り切ったおばあたち、92歳のおばあを筆頭に10名の選抜メンバーが初の海外公演を行うことに。とはいえ、ブエナヴィスタ・ソシアルクラブや石垣島の白百合クラブのようなプロのレベルではない。あくまでもおばあの余興レベル。それでも健気に公演に備えて練習を重ねるおばあたち。一方で、招聘側は日本語を話すボランティアを雇って小浜島にも事前訪問。なかなか力入ってる。92歳のおばあが一人暮らししているのには驚いた。掃除や庭の手入れも一人でこなす。でも、さすがに料理には手が回らず、食事はいつも共同売店で買うおにぎりやカップ麺。元気の秘訣というのは毎日飲んでいるグロンサン！その一方、80代でも元気に働いていて一人で生計を立てているおばあもいる。その元気さが印象に残るおばあたちだけど、実は92歳のトミさんは長男を亡くしていて、一時期は外にも出なくなっていたらしい。八重山の離島も現実は厳しいものがある。小浜島からシンガポールへ行くのは、ひと苦労。石垣島に船で出て、那覇から台湾経由で向かう。だから都合14時間。東京からなら、まあ７時間くらいだったけど。公演会場は、僕は行ったことがないボタニック・ガーデン。２年前に世界遺産になったのだとか。そこに、何と6,000人の大観衆が集まってのステージ。これは驚かされた。年を取ることをポジティヴに捉えるという意味では印象に残る番組ではあったけど、小浜島も一人で暮らす70、80代のおじいおばあが多く、現実的には厳しいなあという印象も。勿論、今回の旅は文字通り”冥土の土産”となる貴重な機会ではあったろうが。ナレーションを担当していた、りゅうちぇる、実は案外、骨のある青年？らしい。それにしても、シンガポール、僕もまた行きたいねえ。

2017年04月13日

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ザ・ブルー＆ザ・レッド

先週土曜に放送されたBS1スペシャル「ハミルトン　大ヒットミュージカルが問うアメリカ」を録画視聴。ブロードウェイミュージカル「ハミルトン」の評判は聞いてはいたけど、改めてそういう内容だったんだとわかった。主演・脚本・作詞・作曲を手がけたリン・マニュエル・ミランダはプエルトリコ移民。でもって、アレクサンダー・ハミルトンって、10ドル札に顔がのってるくらいだから何代目かの大統領？と思ってたら財務長官だったって。ジョージ・ワシントンを支えた右腕でアメリカ建国の父でもあったけど、元々はカリブ移民で波乱万丈の生涯を送ったそう。そのハミルトンを非白人のミランダが演じ、ワシントンやジェファソンらの登場人物も然り。そして、ミュージカルナンバーはヒップホップと。確かに発送の転換とうか非常に革新的なミュージカルだったのだ。オバマ大統領もかなり肩入れしていて、ミランダは何度もホワイトハウスへ招かれている。オバマ政権の終盤期に生み出された遺産のようなものか。今尚チケットの入手が困難な記録的大ヒットになっている一方、トランプが大統領になってから潮目が変わる。きっかけは、どういうわけか副大統領ペンスが娘連れでこのミュージカルを観に来たこと。リベラルが多いニューヨークだから、ペンスは入場するなりブーイングを受けたが、最後にキャストがペンスへのメッセージを送った。その内容を聞いてみると、さほどのものではないなという印象。新政権が移民や非白人に対して寛容ではないことを伝えているのだけど、特にペンス個人を中傷したりしたわけではない。ダブルキャストなのだろうか、このメッセージを伝えたのはミランダではなく黒人のブランドン・ヴィクター・ディクソンだった。世間的には”ペンスが説教された”と捉えられ、トランプは例によってツイッターで”過大評価のミュージカル”等々、怒りのつぶやきを発した。そこで、アメリカの保守派・右翼連中が反応して「ハミルトン」ボイコット運動が始まったという。まあ、確かに説教っちゃ説教かも。でも、当のペンス自身は、トランプよりは大人みたいで、さほど気にしている風でもなく、お世辞かも知れないが「ハミルトン」を評価していた。ただ、リベラルや左翼にありがちな”自分だけが正しい”といった主張に、ブルーカラーや地方の保守派が反感を持ったのはわからないでもない。ハリウッドやブロードウェイのエリート的スタンスは、彼らにとってみれば鼻持ちならないものだろうから。でも、例えば、ユダヤ系だけど非常に保守的な印象の歌手ニール・ダイアモンドの代表曲で”アメリカ”がある。これは、まさに移民によって作られたアメリカを歌っていて、”世界中から皆がアメリカ人になりにやって来る”と歌われる。それはアメリカの現実であり、トランプとて、祖先は移民だろう。ネイティヴ・アメリカンじゃないだろうし（笑）。アメリカンたちが移民や非白人を否定するのは天に唾吐く行為でしかない。彼らこそ、自分たちのルーツを忘れてしまったのだろうか？トランプ政権の要職に就いたスティーブン・バノンが主催するブライトバードというネットニュースでは、「ハミルトン」のキャスト募集で”非白人”に限ると書かれていたのを取り上げて、”彼らのいう多様性には白人は含まれていない”などと配信された。そこら辺を見ると、アメリカも日本もネトウヨというのは同じレベルなんだなとつくづく思う。あまり主体性なく、何となく現政権や保守傾向に踊らされている日本人に比して、アメリカンは自分なりに考えているつもりで、積極的にトランプみたいのを支持している点が異なるとは思う。でも、彼らには揺り戻しがあるからね。一旦考えが変わると真逆の方向にまた一直線というのもアメリカンだ。アメリカは、海沿いがリベラルな青い州、内陸が保守的な赤い州と言われる。その赤と青の分断が深刻なのが現状だ。かつては、南北戦争でブルー＆グレイが戦ったのに対し、今はブルー＆レッドか。そうは言ってもトランプの支持率は歴代でも最低。反トランプの機運はとどまるところを知らない。何度か書いているけども、ここらの状況を見れば、アメリカはまだまだ今の日本よりもマシに思えて仕方ない。何はともあれ、「ハミルトン」観てみたいなあ。サントラ盤だけでも買ってみようか。やっぱり今はヒップホップなんですねえ。ブロードウェイに招かれた公立高校の生徒たちが「ハミルトン」で歴史に興味を覚えたように、僕もこのミュージカルでもって、もう少しヒップホップをまともに聞いてみたいかな。

2017年04月12日

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昔の名前と違うけど・・・

CSチャンネルネコで「ゴッド・ギャンブラー・レジェンド」を。したまちコメディ映画祭では原題の”ヴェガスからマカオへ”で上映されたけど、DVDスルーとなった作品のようだ。チョウ・ユンファ主演、バリー・ウォン監督の大ヒットシリーズの復活篇なわけだけど、何とも軽〜いノリで・・・といっても”賭神”の続編というわけではないよう。最早一線を退いた伝説のギャンブラー・ユンファと、旧友のホイ・シウホン、息子のニコラス・ツェー、従兄弟のチャップマン・トーの一家との再会に、マカオのマフィア討伐が無理やり結びつく？娯楽篇。”賭神”でも、ユンファがプッツンきて子供になっちゃったりコメディの要素はあったけど、こっちはもうトコトン香港らしいお気楽なお笑いに溢れる。一方で一応の犯罪ものアクションもの的要素もある。ここいら、昔ながらのテイストの香港映画は、ちょっとボリウッド映画にも通じるものがあるな。勿論、ユンファは無敵なのだけど、実は特殊なセンサーとかを体に埋め込んでいるから触っただけでカードがわかる？それ反則だろ。カンフーは出来ないユンファは、金属製のトランプが武器で手裏剣のように投げまくる。多少カンフーいけるツェーは格闘も披露するが、名前の通り至ってクール。チャップマンがお笑い部分を担当。もっともユンファも歌ったり踊ったり楽しげに演じる。ハリウッド映画や中国資本の大作にも色々出たけど、やっぱりこっちの方がしっくりくるってとこか。トランプさばきのCG技なんかはマンガチック過ぎて笑うよりなかったけど・・・でも、還暦超えたユンファはさすがに老けたなあ。”香港の小林旭”みたいに言われていたユンファだけあって、まさに”昔の名前で出ています”状態。このところは香港メインに戻っていて、かつ、山登りのために、しばしお休みとかマイペースぶりが加速。それでもこの映画もヒットしたらしいし、続編も好調。香港及び中華圏での支持はまだまだ根強いようだ。若いツェーらに華を持たせる部分もあるけれど、そのツェーら中堅どころは近年仕事が減っているのだとか。そのためか、続々編の３にはアンディ・ラウが復活するのだとか。先日観た「キングコング・髑髏島の巨神」では何のために出てたの？って感じだったジン・ティエンが警官役でそこそこ活躍。その上司役で懐かしのマイケル・ウォンも顔を見せていた。ともあれ、ハリウッド進出でアジアの影帝から世界の映帝目指したユンファも、背伸びせずに勝手知ったる世界でのんびり？いくつもりなのかな。香港映画そのものは厳しい状況にあるけれど、こういう肩の凝らない軽めの娯楽作品が量産されていたのが、かつての香港。でも、このままユンファはどのくらい活躍を続けられるのだろう？そうはいっても続編は劇場で観てみたいな。ユンファ主演作は他にも録画が残っていたので、そっちはまた後日。

2017年04月11日

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その男たち協働につき

これまたちょっと興味を惹かれるドラマはテレビ東京で。地上波では既に放送終了したけど、「バイプレーヤーズ」がBSジャパンで放送開始。６人の名脇役がシェアハウスで共同生活をするという濃いぃ内容。顔ぶれがたけし系の大杉漣、寺島進、遠藤憲一、それに”五郎さん”松重豊に「プロジェクトX」田口トモロヲ、「博多っ子純情」光石研の６人。全12回の２回目を視聴。このドラマの存在を知ったのは、今月１日、この顔ぶれで実写版「おそ松さん」をやるというニュースが流れたから。それは四月バカだったのだけど、さもありなん。「おそ松」のアニメも新シーズンがようやく始まるようだし。とまれ、おっさんばかりの共同生活。大人なようでも、そこは役者。やっぱりどこかクセを抱えた面々故に波乱のタネがないわけではない。この２回目の主役は遠藤と松重。”キャラがかぶっている”と言われ（背が高いだけが共通だが）、10年前の映画共演でしこりがあるとギョーカイ的に言われている二人が、「相棒」ならぬ「相方」というドラマで共演を果たす。風評で勝手に戦々恐々とする周囲スタッフ。そのうちに当の本人たちも折り合いが悪いように思えてきて、ついに・・・かなり楽屋落ち的な内容だし、顔ぶれも顔ぶれだから、一般視聴者以上にギョーカイ人がニヤニヤってドラマだ。一番年長でリーダー的存在のはずの大杉が、変に立ちまわって却って事をややこしくしてしまうのもおかしい。確かに、各人やや「おそ松」にも似たようなキャラの部分もあって、本当に「おそ松」やった方がもっと面白いかも知れない。テレ東のドラマといえば、「孤独のグルメ」新シーズンも先週からスタート。これもいずれはBSで見られるだろうけど、来週から始まる「釣りバカ日誌」の方は？連休の帰省でそれぞれ１回くらいは見られるだろうけど。「おそ松」ともども早く沖縄でも見られるようになって欲しいもんだね。日曜夜放送の「バイプレーヤーズ」も忘れなければ、また来週。

2017年04月10日

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スリーピートで桜も満開！

一昨日から始まっていた富山の第63回全日本チンドンコンクール。今年は行けないけれども、富山の天気が気になって仕方がなかった。雨がちではあったようだけど、金曜の夜桜チンドン流しは無事に晴れて行われたよう。昨日の予選はユーストリームでの生中継も行われていたようだけど、ニコニコ動画だったのでスルー。未登録なもので。ま、今年もどなたか奇特な方がユーチューブに上げてくれるだろうことを期待。詳細は、その映像を見てからとするとして、とりあえず昨日の予選結果をチェック。Aブロックは、トップ登場に政丸、ちょっと不利かも知れないけど実力は充分だから・・・最後に昨年同様に親方抜きのかわち家が。ここは今回復帰したチンドン芸能社・のぞみとの三つ巴が予想されたけど、何と、勝ち抜いたのは、かわち家とビー玉本舗。昨年の政丸ショック冷めやらぬ中、またしても。僕の知る限り、ビー玉さんが予選勝ち抜いたのはこの数年なかったことでは。Bブロックは、どういうわけか菊乃家三者が並ぶ。更に巧者のこんぺい党、アダチ宣伝社が。ついでに（失礼）ダークホースのスープチンドンズ倶楽部もここだ。菊乃家勢の中で残ったのは、ポコポコの遊舞台。そして、やっぱりアダチ社だった。Cブロックはチンドン！あづまや、ちんどん月島宣伝社、ちんどん喜助と、これまた東京勢が三者。しかし、勝ち抜いたのは地方の新興系、名古屋のべんてんやと秋田のダースコちんどん隊であった。Dブロックは三連覇を狙うチンドン芸能社・美香、囃子家、鶴丸、華乃家とベテラン強豪がひしめく。果たして、やはり芸能社が最高得点だったよう。そして、昨年同様に鶴丸。え？小林さんと牧野さん夫婦になったの？ともあれ、順当なような意外なような８チームが本戦へ進出。今日の13時過ぎには、もう勝負がついていたのだった。結果は、やっぱり！チンドン芸能社・美香、見事に三連覇。予想はしていたけど、最早盤石。準優勝はかわち家を１回戦で破ったアダチ社。かわち家は親方がまた仕事で来られなかったのかと思いきや、琴子さんら若手に委ねて自身は見物されていたのだとか。親方が参加はせずに見ていたっていうのは初めてじゃないか？でも、芸能社の三連覇で親方の闘争心にも火がついて、来年は復帰？を期待したい。それにも増してリヴェンジに燃えているのは林社長率いる通信社勢ではないか。このところ東京ちんどんに王座を奪われ苦杯をなめ続けている。ここらで社長自身も花田さんも猛然と奮起してきそうだ。今回ジャージ川口さんは、通信社チームではなく、えびすやに加わっていたよう。林、川口、小林の黄金トリオ、またはフミカさんを加えての編成で、本気で優勝を狙ってくることも考えられる？なわけで、まだ今年の模様を見てもいないのに来年の予想が次々と。まあ、来年も見に行けるのかどうかは未定だけれど。とにかく、帰省するゴールデンウイークは、万難を排して29日の蒲田フラワーフェスティバル見物に臨むとす。”芸能社三連覇おめでとう！”のプラカードでも勝手に掲げて美香さんたちを迎えようかと考えてる。楽しみだぞ！

2017年04月09日

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お笑い原発事故

おしどりなる芸人コンビは、数年前に大阪の繁昌亭で一度見たことがあった。多分、東日本大震災よりも前のこと。針金細工を駆使するケンと、アコーディオンを弾きながら歌いツッコむマコのコンビは、そのスタイルのユニークさで印象には残った。しかも、マコの方は確か元ちんどん通信社にいた人だったはず。そんな彼らが、近年は、どういうわけか原発芸人として名を馳せていることも耳にはしていた。日テレで２月に放送された「NNNドキュメント」の”お笑い芸人vs.原発事故マコ＆ケンの原発取材2000日”が、先週沖縄はOTVで放送され録画視聴。聞いてはいたけども、この二人が東京電力の会見に足を運んだのは、何と500回以上。何せ、彼らが会見に臨むようになったのは、原発事故からわずか１ヶ月後からとのこと。マコは、漫談のツッコミ同様に東電担当者に鋭くつっこむ。きっかけは、フリーのジャーナリストが周囲から難癖をつけられていたことからだった。あの記者会見とかは、大手や著名メディアのヒエラルキーが根強くあるらしい。先日の復興大臣の会見でも、つっこんでいたのはフリーのジャーナリストだった。森友学園問題でも、とりわけ注目されたのはフリーの菅野完氏のスタンスだった。いくら問題があろうとも、毎度”問題ない”とインド人並の答弁を繰り返す官房長官スガの会見では、おそらく大手しか列席してないのか、全く追求が生ぬるい。そんな大手メディアの体たらくに業を煮やしたのが、ツッコミの専門家？であるマコだったわけか。ダンナのケンも、マコに付き従うように行動を共にし、女房のために家事一切までこなしている。政治をタブーとする日本の芸能界にあって、彼らがこのスタンスで芸人としてやっていけるものなのかが不思議だったが、やはり台所事情は厳しいらしい。当然バッシングもあるだろう。それでも、一応、芸人としての仕事もあり、今も吉本に所属しているよう。案外、吉本も太っ腹なんだね。マコが一人でジャーナリスト然としていると、女の一人よがりのように見えたろうが、彼らの芸人としてのスタンス同様にユニークなのは、ケンの存在でもある。彼らをここまで駆り立てるものは？阪神大震災の体験もあるだろうし、マコは医学部中退でもあるそうな。福島や近郊住民、原発作業員等との繋がりもあるが、何よりもマコ自身にジャーナリスト的な指向が根っからあったのだろう。真実を追求しようと思い立てば、それは止められない。理屈じゃないのだ。その辺は理解出来る。なぜ芸人がという反感は強いようだし、科学的な根拠を欠いている、間違いを認めないといった批判もあることは事実。僕自身は、全く科学的な人間ではないので、その批判が正しいのかどうかも判断はしかねる。しかし、マコはマコなりに相当勉強しているようだし、何よりも大手メディアのジャーナリストが、全く追求しきれていない部分に斬り込んでいっている。ここで、浮き彫りになるのは、やはり、現在のジャーナリズム、マスコミの真実を追求するという姿勢の弱さ、信念の無さだ。僕自身は、政府の原発及び復興対策を全く信用してない。要は、福島や東北の周辺エリアが放射能汚染で居住不可能な地となっていても、それを認めてしまえば東電や国は住民への補償で破綻しかねない。だから、とりあえずの除染を済ませたということで非難区域を解除して、あとはご自由にと、そんな風にしか思えない。”アンダー・コントロール”などと言っても、実際は汚染水は海に垂れ流し、放射能を含んだ蒸気も噴射され続けている。近隣の子供たちに甲状腺がんが増えていくのも明らかだろう。原発事故直後からずっとそう思っていた。だからこそ沖縄に移り住んだのだ。科学的根拠云々を問われても、自分は専門家でもないし勉強しているわけでもないから答えられない。あくまでも自分の考え、判断に過ぎないのだが、僕自身はもう本土には住もうと思わない。問題ないと考える人は住み続ければそれでいいのだ。とにかく、おしどりを批判することは容易い。でも、批判する人たちが彼らのように原発の問題にコミットし続けることは出来るのか？では、本当は何が正しいのかを追求しきれているのか？少なくとも、彼らの姿勢は評価に値すると思う。真実を追求するという、本来の使命を失ってしまったマスコミやメディアの現状こそが”お笑い”なのだ。

2017年04月08日

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香港ラプソディ

香港関連の番組２つ。と言っても毎回見ているお馴染みの番組が奇しくも相次いで香港篇であった。まずはNHK「ドキュメント72時間」。先月放送された"香港チョンキンマンションへようこそ”は、勿論、見たけど”祝5年目突入！春のドキュメント72時間祭り”と題して、重慶マンション篇の拡大版が放送された。レギュラー放送では鈴木杏がナレーションだったけど、拡大版では、この番組初登場の森山未來がナレーションに。重慶マンション、香港を貧乏旅行、いや貧乏でなくても旅したものならお馴染みの場所だろう。多分、今でも香港の両替所はあそこが一番レートがいいはず。だから香港に着いたら、まず初めに向かう場所だ。ただ、僕は重慶の宿には泊まったことがない。あそこの宿は窓がないしセキュリティ面でも不安があるからだ。僕が泊まっていたのは専ら並びの美麗都マンションの方だった（部屋そのものは大差ないだろうが）。重慶の方は両替の他、ネットカフェ利用や、何店かあるインド映画DVD店に寄ったり、飯を食べたりするために寄っていた。とにかく便利な場所だから。重慶は1962年に建てられたのだそう。当時は高級マンションだったが時代と共に人気が失くなり、格安の物件となって、色々な人が流れ込んできた。今はとりわけインド系アフリカ系の顔ぶれが目立つ。５棟もあるけど、それぞれは繋がっていないから非常に複雑。全貌が掴めている人はいないという話だから、まさに香港のカオスを象徴するような場所となった。ここらの重慶の歴史については意外と知らなかった。しかし、結構民家もあるようで、朝は学校に通う子供たちの姿も。それでも夜間の治安は相変わらず良くないようだ。住民による自警団が組織されていて、管理室は24時間体制でマンション内を監視し、膨大な量のカメラが設置されている。それでも麻薬の取引や窃盗、暴力などが日常茶飯事。僕自身はあそこをうろついていて危険を感じたことはなく、むしろあそこの魑魅魍魎さが面白かった。殺伐たる場所のように思えるけれど、人種の別け隔てなく誰でも受け入れてくれる場所であり、様々な宗教、民族の人たちが一堂に介しているユニークな場所には違いない。ここを遊び場にする子供は、皆が相手をして仲良くしているし、警備員も、コソ泥を敢えて見逃してやったりもする。彼が難民であるこを知っていたからだ。重慶は、バンコクのカオサンがビルの中に集積しているような場所といえる。旅人だけではない、難民やホームレス、様々な人々が集まる場所。そこには先に書いたような、優しさや連帯感も存在する。加えて、何よりもここで生きる人々の強かさが印象に残る。異国でしぶとく生き残る術を備えた人々、つくづく自分に最も欠けているのは、ああいうところだなと思う。重慶みたいな場所に飛び込んで、今からでも自分を試してみたいなと思わないでもない。また行きたいな、重慶マンション。打って変わってBS「世界ネコ歩き」も香港篇だ。あの、猫たちが集っていた岩場は島？香港島と九龍島の中間で高層ビルを眺めてのんびりする猫たち。寒い時も暑い時も岩の下でやり過ごすらしい。餌はどうやって確保しているのやら？街中の猫たちも何ともマイペース。おそらく香港というところはネズミがワンサカいるから、猫は昔から大事にされてきたと思しい。街歩きをしていても、その喧騒故か、あまり猫の存在には気づかなかったけれど、猫の方もあの喧騒には慣れっこの雰囲気だ。漢方薬を食べさせてもらってる猫なんて、香港人に負けじと長生きしそうだな。漁師と一緒に船に乗る猫、魚が食べられるから海も怖くないのかな。取った魚はアバディーンの水上レストランに運ばれていった。ひげみたいな顔の紋様がある猫のいる蛇スープ屋、何となく見覚えがある気が。旺角あたりの店じゃないかな？ともあれ、殺伐として喧騒のイメージの香港だけど、人の世界も猫の世界も、案外のんびり大らか、ちょっとした優しさが垣間見えるところがいい。地価の高騰、物価の高騰、大陸中国の支配等々、香港も色々大変なところに来ているけど、あの下町的な味わいは残っていって欲しいな。ああ、また行きたいな香港！

2017年04月07日

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自衛隊員に捧げる歌

また春一番関連のミュージシャンの訃報だ。加川良、享年69歳。入院したという話は聞いていたけど、それから４ヶ月程で呆気なく逝ってしまった。急性骨髄性白血病だったそう。正直、さほど好きという人ではなかった。ちょっと若作りなところがハナにつき、中川五郎とか程ではないにしろ、少し自意識過剰な感じもあったし。歌声はハリはあったけど、春一番の会場で間近で見ると、顔色は冴えなかった。入院したと聞いても驚きはなかった。それでも、数回行った春一番のステージでは、若々しく見せんと張り切っていたから、こんなに早く亡くなってしまうのは意外ではあった。訃報でも”フォーク歌手”と記されていたが、それも本人はどう思うだろう。関西のローカル歌手のように認識していたけど、実はかつては東の拓郎、西の加川良とすら呼ばれていたとか。拓郎の”加川良の手紙”にその名残がある。とはいえ、この人も大塚まさじらと同様に、最早小規模に至ってマイペースで活動を重ねていた。それでも根強いファンは少なからずいたようだ。この人に対する認識が少し改まったのは、代表曲でもある”教訓１”を初めて聴いた時。確か春一番のステージで、ハンバート・ハンバートだったかが、その曲を演った際に飛び入りして一緒に歌ったのだ。実に思い切ったというか、よくぞ言ったという感じの内容だ。今となっては”女の腐ったの”といった歌詞は差し障りはあるだろうけど、究極の厭戦歌ではある。そして、今の世情を鑑みれば、この歌で歌われている内容が、また意味を持ち始めているのだ。当の加川もそんな世の中になるとは思っていたかどうか。高田渡の”自衛隊に入ろう”は数年前に渋さ知らズがカヴァーしていた。でも、あのアイロニーは現在の状況にはあまりそぐわない。何せ自衛隊は、今や、アホで無慈悲な連中のために、最も命を粗末にさせられる可哀想な人たちになってしまっているのだから。今、彼らにふさわしい歌は、まさに”教訓１”の方だ。”花と散る”のではなく、”青くなって尻込みなさい、逃げなさい隠れなさい”だ。それにしても、春一番の出演者は次々と訃報や病状が伝えられてくる。そういう世代の人たちが出ているわけだから仕方ないとはいえ、ますますもって、あのイベントも先は長くないなと思える今日この頃。その意味では、やっぱり、来年再来年あたりは最後を見届けるような感じで、見物復活の必要性もありか？とにかく、今年はないけれどもね。ともあれ、加川良に合掌。

2017年04月06日

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鉄ちゃんたちのおそ松さん

今週末に20年ぶりのまさかの続編が公開される「トレインスポッティング」。僕自身は、リアルタイムじゃないと思うけど劇場では観ていて、これは大いに興奮させられた。監督ダニー・ボイルや主演ユアン・マクレガーのみならず、色々な意味での始まりの映画。20年ぶりではないと思うけど、テレビでの再見。CSムービーチャンネルにて。まあ、コメディだよね、かなりブラックな。王宮と自然に溢れるイメージのスコットランド、実はロンドン郊外とか以上の殺伐たるエリア。街の馬券売り場の便所は中国よりも汚そうだ。その便所に顔を突っ込んで、アヘンの座薬を取らんとするレントン（マクレガー）。このサイテー加減がこの映画を象徴する。スコットランドが産んだ最大のスターといえばショーン・コネリー。ボンドマニアのシックボーイは、しかし、レントン以上に救いようの無い奴。更にひでえのはロバート・カーライル扮する喧嘩マニアのベグビー。そんなしょーもない連中ながらも、仲間意識だけはある。レントンは部屋に同居させたり飯を食わせたり。でも、最後には裏切ることになるのだけど・・・冒頭の”ラスト・フォー・ライフ”は勿論、”ナイトクラビング”等のイギー・ポップを始め、ルー・リードの”パーフェクトデイ”、それにアンダーワールドの”ボーン・スリッピー”等々。この絶妙の選曲は今見ても充分に新鮮だ。笑うしかない登場人物のサイテーの生活ぶりを鮮やかに彩る。唯一人ドラッグよりもセックスだったトミーは、エイズで死ぬのかと思いきや、何と死因はトキソプラズマ。彼女にあげようとした子猫のウンコが原因とな。猫のトイレ掃除の際はマジで気をつけないとな。子猫は元気で何よりだったけど（笑、えない）。やっぱり面白いね。どーしよーもない、絶望的な話なんだけど、何だか痛快。レントンが唯一共感するスパッドにだけは金を残していくあたりはささやかな救い。このレントンの裏切りが、20年後にはどういうことになるのやら？「おそ松さん」を凌ぐ情けなさが期待？できそう。やっぱり、続編観てみたいな。ナイチ帰宅のGWまで上映続いているかな？

2017年04月05日

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イラヨイマーヌ花や咲け

大島保克は、沖縄の唄者で最も好きな人の一人だ。おそらく最もライヴには足を運んでいて、過去の日記を辿れば10回は行っているのではと思う。オリオンビールとかのイベントで、無料ライヴが多い沖縄ミュージシャンにあって、この人はナイチを拠点に、小規模ながらも有料ライヴで歌を聞かせることに徹してきた。沖縄のお祭りライヴの限界を知るクレヴァーさを持った人であろうし、自身の歌が祭りの賑やかしにはそぐわないことも自覚していたのだろう。ライヴは勿論、この人のCDも概ね購入して聴いてきた。しかし、申し訳ないが、今回目下の新譜である「越路」は図書館で借りてしまった。２年前の録音で、副題に”八重山二揚集”とある。”二揚”とは、朗々とした叙情的な美しい旋律の唄を指す。その名の通り、自身のルーツである八重山の唄を取り上げ、まさに実に朗々とゆったりとした曲の数々。基本的に渋い唄者ではあるのだが、ここまで渋い内容のアルバムも初めてだと思う。島を色々巡るコンセプトのアルバムは、以前にもあったけど、今回は徹底して八重山にこだわっている。西表の古見を指す”古見ぬ浦”から始まり、”ユンタ”の原型であろうかという”安里屋”。”小浜節”では、盟友サンデーの太鼓と鳩間可奈子のお囃子が加わる。更に竹富島の”中筋ぬヌベーマ”、西表に戻って、タイトルにも関わる”大浦越路”が続く。ここまで、何とも悠然とした演奏ぶりだ。”黒島節”は五穀豊穣を願っての唄だが、あの島は作物が育たずに牛の牧畜で命脈を保った島ではなかったか。選曲の中にも、八重山の島々が辿ってきた歴史や苦難が垣間見える。”崎山節”で歌われる西表の崎山も、波照間島からの移民で築かれた集落。それは、大島の故郷である石垣島・白保と同じだ。白保と崎山の方言が共通するのも宜なるかな。そして、”与那国しょんかね”。”月ぬ真昼間”ともども、壮大なラヴソングである。そして、”とぅばらーま”は、勿論、白保風のそれである。平和への祈りを込めた”弥勒節〜やらよう”を経て、最後はオリジナルの”与那岡”。いずれの唄を取っても、シンプルを極めた、大島渾身の唄三線である。静けさの中に漂う歴史と土地の持つ重み。伝わる唄の濁りのない美しさ。究極の島唄録音集と言うべきか。このアルバムをリリースし、発表ライヴを行うはずだった大島は、体調不良のためライヴを尽くキャンセルした。そして、あれから２年近く、大島の近況が全く聞こえてこない。新良幸人やビギンらの同胞も、敢えて盟友の状況を語らないのだろうか。一体、彼の病状や如何に？復帰の時はいつの日か？全く漏れ聞こえぬ状況が不安を掻き立てる。いま一度、あの唄声を何としても聴きたい。最も真摯にして、正統な島唄の継承者は彼をおいて他にはいないと思えるからだ。大島保克の復活を切に、切に願う。

2017年04月04日

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前略、私たちの履歴書

以前、NHK「プロフェッショナル」で見た倉本聰のドラマが今日から始まるのだった。僕は脚本家の倉本の作品をさほど見てないし買っているわけでもないのだけど、これはあまりの豪華キャストと、その組み合わせの妙に惹かれるものがある。ということで録画予約した「やすらぎの郷」の第一回を。帯ドラマとして月〜金の30分枠で放送されるよう。「徹子の部屋」の後の放送で、今日の「徹子」には倉本と八千草薫が出ていたようだ。その八千草も出演だが、主演は石坂浩二。”やすらぎの郷”という、ギョーカイ人専門老人ホームで、石坂の元妻・浅丘ルリ子を始め、有馬稲子、加賀まりこ、野際陽子、五月みどりらが続々登場するよう。とりわけ、日経の「私の履歴書」での記述も興味深かった有馬、浅丘らの本人を彷彿とさせる役どころが面白そう。男優陣も藤竜也、山本圭、ミッキー・カーチスら。２クール放送されるそう。今日はまさにイントロダクション。認知症だった妻・風吹ジュンを失って独り身になった石坂がホームに入ろうとする。そこで、行きつけの居酒屋で盟友と一杯。そのディレクター役・近藤正臣、居酒屋の大将・小松政夫に石坂と、調べたら全員75歳。これだけの壮年俳優が揃うとなれば、ちと壮観だ。壮年俳優だけでなく、脇を固める少し若い世代の出演者たちも、やはり豪華。とりあえず１回はと思って見てみたが、実質20分程度なので、あまりに物足りない。これは、今週の５話くらいは見てみないとお話にならないか。僕は連続ドラマを継続して見るということが非常に苦手なのだけど・・・まあしばし、82歳にして意気盛んな倉本のお手並みを拝見といこう。

2017年04月03日

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喜びいさーんで掘り起こせ！

これは昨晩NHKでリアルタイムに見た番組「海外出張オトモシマス」に関して。あまりにも面白かったので取り上げずにはいられない！ソイ48なる名は聞き覚えがあった。大阪の友人が雇われ店長をやっていたタイ料理店で、その二人の催すイベントが行われたことがあって、店にも彼らが復刻したタイ・ポップのCD等が置かれていた。ポップというか、具体的にはモーラムだ。イサーン地方の何ともいなたいダンス・ミュージック。今もジャンルとしてのモーラムは健在のはずで、チープかつユニークなVCは見ものだ。僕自身も結構好きで、かつて東南アジアを旅した際に、一昼夜かけて開催されるというモーラムのショーをどこかで見られぬかとイサーンをうろついたことがある。そのソイ48の、レコード買い付けの旅にお供するというわけだ。彼らがバンコクで向かったのは、スティサン地区なる聞き慣れないエリア。住宅街らしく、屋台やホテルも格安。さすがにハードな？旅なので、カオサンの安宿というわけにはいかぬようだが、ちゃんとした個室のホテルで１泊600バーツとは、かなりリーズナブルではないか。早速、イサーン料理屋台で夕食を取る。彼らが復刻している60〜70年代のモーラムとかは極めてマニアックな嗜好のものなので、知る人ぞ知るというところだろうけど、意外や、今はヨーロッパ等でもこの手の音楽を求める好きものがいて、レコードは奪い合いだったりするそうな。彼らが最初に向かったのは、バンコク郊外の蚤の市！最早、レコード店等のレベルではない、発掘レベルの域なのだった。しかも、ガラクタのようなレコードが日本円にして5000円だ１万円だと、相当な高価格。それでも彼らは買い求める。そんな高い金出して採算は取れるのか？更に彼の地のレコードコレクターを訪ね、彼の自宅でポータブルプレーヤーでドーナツ盤を再生。一部分聞いただけで、盤の価値が判断出来ちゃうよう（笑）。カビだらけのレコードでも、水につけて重曹でこすればきれいになるのだそうな。翌日、彼らは早朝にイサーンへ向かう。ラオス国境に近い村でアンカナーン・クンチャイというモーラムの女王を訪ねる。昨年、映画「バンコクナイツ」公開記念で行われたライヴで、このアンカナーンを招いたようだ。それ、行ってみたかったんだよな。二人は更に田舎町のバスターミナルに降り立つ。そこで、”モーラムのレコード買います”なるTシャツに着替える（笑）。でも、モーラムはまだまだカセットテープだ。僕の家にもモーラムのテープ、少しあったんじゃないかな？田舎町では聞きづてに、近所の人たちがカセットを持って集まってくる（笑）。これは、彼らの”勉強用”とのこと。一般民家で収集ってのがすごいな。クライマックスは、ど田舎の村での得度式の模様。出家する人を寺まで送るパレードで、農工具を改造して作ったサウンドシステムでピン・プラユックが演奏され、老いも若きも踊りまくる。４時間にも及ぶ熱狂の模様はニューオーリンズの葬式も顔負け。タイ人も実は相当ラテンなんだな。あの、テレテレとかき鳴らされるチープなギターの音色が、確かにたまらない。彼らがハマるのも大いにわかるな。しかし、モーラムも60〜70年代でないとダメなのかな？現在のモーラムは、あまり面白くないのだろうか？タイのポップに関しては、確かに欧米っぽくて、あまりタイらしさを感じられぬものも増えているようだけど、現在だっていなたくてユニークなサウンドは残っているのではないか？やっぱり、現在進行形の音楽シーンが気になるところだな。ともあれ、この番組は爆笑の連続だった。彼らはもうすぐイサーンの音楽ガイド本も出版するとか。面白い音楽は地方にあり、辺境にありか。沖縄にいると、そういった情報は入って来ないし、海外もとんとご無沙汰で寂しい限り。僕もまたいつか、未知の音楽でも求めて旅をしたいもんだね。そんな憧れが募った。

2017年04月02日

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ザ・ニュースペーパー！

新聞購読の話だけど、ずっと日本経済新聞であります。これは、かつては投資に精を出していたこともあるけど、大体、就職するに当たっては日経読まなきゃなんて話あったでしょ？だから、何年かな、ウン十年（笑）？電車内でバサーっと紙を拡げて読んでいる頃から、いつしかアイパッドでの電子版購読に。そも、アイパッドは日経電子版を読むために購入したようなもんだ。これぞ21世紀の正しき新聞購読だなと。しかし、最早、投資云々という余裕はない。大体、過去も失敗続きだったし。加えて現在の世情が問題だ。マスコミは雪崩を打って現政権の御用聞きと化している。産経や読売程ではないにしろ、日経も政権寄りの内容と見なされている。個人的には、少なくとも経済においては一定の意地を見せているというか、あの”ぼくちゃん経済”には批判的な論調もしばしば。とはいえ、より政権への対峙姿勢を明確にしている新聞を読むべきかなと思えていた今日この頃。そも、最近、日々日経を読むのが、ちと苦痛だったのだ。数日分たまることもザラで、ここらで替え時かなと思い始めていた。それに日経は月額4,200円と高い。硬骨な東京新聞や神奈川新聞を取ることも選択肢にあった。沖縄地元二紙も勿論なのだけど、地元以外の報道が手薄過ぎるし、大体、あちこちで無料で読めてしまうから、3000円とか払うのは惜しい。では、朝日にする？毎日にする？毎日新聞だ。なぜ、そうなったか。２週間前にも日記に書いた通り、毎日の関東版では東京のちんどん屋さんに取材した連載があって、これが非常に面白い内容だった。４月からは「チンドン繁盛記」ということで、東京ちんどんにとどまらぬ、ちんどん屋さん全般に取材対象を拡げた連載が続くという。これは是非読みたいな。無料会員でこれまでの連載は概ね読めたけど、これを機に有料会員になり、心置きなく連載を読まんとするか、と考え始めた。迎えた新年度。長年購読した日経に別れを告げ、本格的に毎日に切り替え！と決心し、まずは毎日の電子版を申し込んだ。初月は500円で次月以降3200円。経済記事は、ウォール・ストリート・ジャーナル（日本版？）が読めるらしいので日経に比しても過不足なさそうだ。まあ、本格的な購読料が発生するまでは日経も残しておこう。５月からは毎日単独体制に。ということで、今朝起き抜けに毎日電子版をダウンロード。アプリが２種必要みたい。新聞ビューワーは別なのだ。しかし、箇条書きみたいなニュースサイトだけでなく、早いとこ紙面ビューワーで読みたい。でも、何だかタッチしても変化がない。ぼやけ気味のはっつけただけの紙面が表示されているけど、日経電子版みたいにスクロールしたり拡大したりが出来ない。何これ、どーなってんの？アプリ情報で口コミを確認すると、毎日電子版は、まさに、このはっつけただけのものらしいのだ。は？日経みたいに紙面がサクサク読めないの？新聞は、ニュースの箇条書きでは意味が無い。あの、広告も含めた紙面がキッチリ閲覧出来なければ意味がないのだ。確か、一時お試しした朝日もその辺が今いちだった印象が。日経電子版で当たり前と思っていた、あの紙面ビューワーは、実は全ての新聞が対応しているわけではないのか。毎日や朝日がこの有様では、沖縄二紙なぞ如何なるものか。その口コミでも、日経の優秀さが讃えられていた。そうか、購読料が高いのは伊達ではないのか。日経電子版もパッドでも不具合があったり、スマホ版はすぐ落ちるとか難もなくはなく怒ったこともあった。でもしかし、実は日経はこの点で最先端であったのだ。新聞は内容は勿論肝心だが、やはり読み易さやメディアとしての先進性も重要。それに始めに書いた通り、僕自身は日経の内容については、それほど偏りはないと思っている。では、やっぱり日経だ。性急に止めなくてよかった。むしろ、止めるべきは旧態依然として使えない毎日の方だ。というわけで、今はまだ解約できず、ひと月分くらいは購読料を払う羽目になるかも知れないけど、ちんどん記事だけ読んだら毎日とはおさらばするとしよう。ま、しかし、読んでも不快にならない記事、ニュースが増えて欲しい。というか、ムカつかないで新聞読める日が来るのはいつの事かね、全く。

2017年04月01日

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