あれもインディア、これもインディア
インドネタであります。まずは、先月に引き続き、CSムービープラスでの、「バーフバリ」バラーラデーヴァ役ラーナー・ダッグバーティ来日リポ、「ラーナーさんin 東京 vol.2」だ。今回は15分の内容で、前回とさしたる違いはなかった。ラーナーさんはテルグ語のみならず、タミル語、ヒンディー語も堪能なので、汎インド的に活躍が出来る逸材であると。でも、チェンナイ出身でテルグ語ネイティヴなの?タミル語じゃないの?わからんなあ。何より、この番組で、正式に「バーフバリ」がムービープラスで放送されることがわかったのが収穫。しかも、来月、「伝説誕生」、「王の凱旋」が一挙に放送されるそうだ。通常版ではあろうけど、これはやっぱり見るかなあ。完全版の方がチャンネルネコなんてことになるのでは?配給ツインは放映権料バラ売りで稼げるではないか。更に、この番組の後に、いきなり「ルドラマデーヴィ」というテルグ語映画が放送。これはラーナーさんに加え、アヌーシュカ・シェッティがヒロイン。ちと長いから録画にしてしまったけど、これも収穫だね。一方、一転して一昨日放送されたBS「世界のドキュメンタリー」の録画を合わせて。題して”お葬式破産”。インドでは家族が亡くなった後、弔いの宴を催す慣習がある地域があると。チャンバルというのはラージャスタン?地域的なものなのか、でも、インドならこういう慣習が一般的にありそうだ。登場する家族は掘っ立て小屋に住んでいる貧しい農夫なのだけど、慣習に従って父の死後に弔いの宴を開こうとする。カーストは一番低いようだが、この宴を催すことで社会的な地位が高まるのだと。貧しい農夫ながら顔が広かった父ゆえに、招待客は2,000人!400ルピーで招待状を作成し、小麦粉は300kg用意する。身の丈に全くふさわしくない規模なのだけど、それが慣習的には普通。子の代にまで負担を残すことに二の足を踏む家族もいるけれど、社会的圧力に抗しきれずに開かざるを得なかったりという状況もある。この悪しき習慣を断ち切るべく活動する人たちもいる。宴が企画されていると聞いて、行わないか、規模を縮小するかを説得に訪れるが、すでに招待状が配られた後だった。果たして、弔いの宴は催される。宴といっても、のうちに直ベタ座りの客人たちが、地べたに広げられたチャパティみたいな皿に食べ物を供される。インドだから酒宴にはならないけれど、何せ人数が半端じゃない。催す側は相当な負担を強いられるのだ。その家族は1年後に1200ドルの借金を抱えたまま。実際に、土地や金品を売り払い破産する家族もいるそうだ。その家族は子供達の教育費用を援助される幸運を得たけれども、恵まれない家族がほとんどだ。しかし、「パッドマン」で描かれた女性の生理の問題も含め、インドには厄介な慣習が実に多い。映画に描かれるゴージャスで華やかな光の一方で、その影の部分も多さ大きさに悄然とさせられる。インドの真の”近代化”はまだまだ遠い道のりに思えてしまう・・・