なまず的日常見聞録

2024/04/28(日)00:32

ゴジラ−問題0

映画(1286)

遅ればせだったとはいえ、つい先日「ゴジラ−1.0」を観たばかりで、またぞろのゴジラ映画、やっぱりというか一応観る、ハリウッド版レジェンダリー・ピクチャーズの「ゴジラxコング 新たなる帝国」、公開初日なので結構混んでいた。「ゴジラ−1.0」も別のスクリーンで続映中だったけど。 レジェンダリーの「ゴジラ」1作目は、なかなかシリアスな作りで感心したのだけど、キングコングが登場して以降は色合いが変わってきた。コングの方は、まあエコロジー的な視点もあるとはいえ、コングは勿論、ゴジラも何となく人類の味方に回るようになってきた。東宝の昭和ゴジラシリーズのような子供の味方までにはいかないけれど、昭和ゴジラのような怪獣バトルの様相も呈してきていて、むしろ、東宝の「シン・ゴジラ」や、「ゴジラ−1.0」の方が、よっぽど、“おっかないゴジラ”を描いていて、ちょっと日米のゴジラのタッチが逆転してきている印象だ。 映画の前半はコングが主役だ。地下王国の王者とはいえ、何だか、そのポジションに疲れているかのような描き方。天敵に追われて満身創痍だったり、せっかくの獲物をワニみたいなのに奪われちゃったり。おまけに歯痛に悩んで、人間の助けを借りる始末。コングも楽じゃないって感じ。 悪いけど、前作の人間たちのキャラのこと、ほとんど覚えてない。今回の主役の女性科学者、前作にも出てたわけだよね。モスラを呼ぶザ・ピーナッツ風の少数民族の生き残りの娘のことも。あの陰謀論者の黒人はうっすらと。獣医のイギリス人男は今回が初登場。出てくる度にアメリカンロックが流れるのは、ちょっとバカっぽい。あ、最後はバッドフィンガーね。 核とか戦争の影とかは一切なし、オッペンハイマーも真っ青の無責任、ノーテンキなアメリカンモンスター映画の様相だ。前記の通り、モスラ登場で、多少エコの描写はあるけれど。ミニコングみたいなのも登場して、ちょっと「猿の惑星」リブートの予告編みたいな様相も。やっぱり、コングは生身ではゴジラに太刀打ちできず、何だかロボットアームみたいなので対抗する。これは、ちょっとあんまりじゃん? しかしまあ、ゴジラ映画、どんだけ続くやら。日本側が、そこそこ新基軸で評価に値する新作を放っている一方で、ハリウッドの方は、どんどんお気楽怪獣バトル映画と化していっていて、今作なんかは、「猿の惑星」+「ジュラシック・ワールド」のセンに来ている印象。いっそ、キングシーサーを復活させて沖縄ネタにしてはどうか?それは日本側の製作でもいいけど。なんてことは、前にも書いた事があったかな?

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る