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日曜日のこと。
田舎の家の近く(といっても隣町)の温泉にいった。 ネットで見ていたよりずいぶんしょぼかったが、こんなものかなと納得して入ったのだが…。 実は露天風呂好き。 いろんな露天風呂があるけれど、すっかーんと抜けている展望のところや、 空が大きく見えるところが好き。 あんまり谷あいとかは好きではない。 期待に背かずしょぼいお風呂だったが、 正面を流れる旭川が見渡せてちょっといい感じだった。 それまでは。 男風呂との竹細工の仕切りあたりから声がする。 声がするのはいいのだが、ひょこっとおっさんの頭が見えた。 「お、誰かおるやん」 おっさん、酒が入っているらしくかなりハイテンション。 そのうちもうひとつ頭が見えたが、 向こうからは繁みが邪魔になって、はっきりこちらが見えないようだった。 「え、誰もおらんて」 「おるって、おばさんが。おおーい、おばさーん!」 誰がおばさんや! ぶちぎれた。 怒鳴り返してやろうかと思ったが、相手は酔っ払いだ。 こっちに入ってこられても厄介だ。 黙って知らん振りを決め込んでいたのだが、おっさんの数はどんどん増えてきた。 こっちも小娘じゃあるまいし、別にいいんだけど、さっきの「おばさん」発言は捨て置けない。 よーし、やつら、いっちょ怒鳴り散らしてやるかと心を決めたとき、垣根からアロハのおっさんの姿が見えた。 施設のおっさんだった。 「すいませーん、ここを閉めますんで!」 どうやら誰かがフロントにチクったらしい。 ま、それはそれでいいかとさっさと退散した。 屋内に戻った後、がちゃがちゃと鍵のかかる音がしていた。 風呂から上がった後、外でさっきのおっさんを見つけたらとっちめてやろうといきまいたのだが、おっさんは現われなかった。 強制退去処分になったのだろうか…。 へっこい露天風呂には気をつけよう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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